「ニュース」カテゴリーアーカイブ

日産自動車、こども自動車のダットサン・ベビイを再生

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こどもの国開園50周年記念に活用、日産ギャラリーでも展示

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は、かつて1964年から翌年に掛けての期間。神奈川県横浜市青葉区にある「こどもの国」へこども自動車の「ダットサン・ベビイ」100台を寄贈した。

今回は現存していた寄贈車のうち保存していたクルマの1台を、こどもの国・開園50周年を機に再生。同園の50周年記念イベント等へ活用する。これに併せ3月28日からは、こどもの国・開園50周年にちなんだ写真展と、同車の展示イベントを日産グローバル本社ギャラリーにて開催する。

現天皇のご成婚に併せ誕生した「こどもの国」

そもそも「こどもの国」は、皇太子明仁親王殿下(現在の天皇陛下)・美智子妃殿下のご成婚に併せ、「次世代を担うこどもの健全育成のため児童福祉法に基づく児童厚生施設」というコンセプトで1965年5月5日にオープンした。

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ダットサン・ベビイの寄贈は、日産が同園の設立意義と社会的使命に強く共感して実現。子どもたちは、運転免許を持つ大人の運転で乗車するほか、園内で有効な「免許証」を取得すれば小学5年~中学3年は1人で運転できた。 続きを読む 日産自動車、こども自動車のダットサン・ベビイを再生

スリーボンド日産自動車大学校GT-R、もてぎ2位入賞を飾る

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ST-3クラス #34「asset ings Z34」

スーパー耐久シリーズ第1戦 – 3月28~29日ツインリンクもてぎ

先の3月28日~29日の2日間。2015年のスーパー耐久シリーズの開幕戦となる「もてぎスーパー耐久」が栃木県のツインリンクもてぎで開催された。

開幕戦では、ST-Xクラスに出場した#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」(星野敏/藤井誠暢/高星明誠)が2位入賞。また、ST-3クラスではテクノファーストレーシングチームの#34「asset ings Z34」がクラス優勝を達成した。

根強い人気を誇るスーパー耐久シリーズ通称“S耐”が開幕

レースファンには通称“S耐”の名称で呼ばれ、根強い人気を誇るスーパー耐久シリーズだが、今シーズンも昨年と同様、もてぎを皮切りに国内主要サーキットを全6戦で転戦して争われる。

レース距離(時間)は、通常のラウンドでは3時間の時間耐久レースなのだが、開幕戦の今回は5時間。そして第3戦の富士大会は8時間と、より耐久色が濃くなっている。

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ST-Xクラス#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」

総合優勝を争うST-Xクラスには、日産自動車大学校とKONDO RACINGの共同プロジェクトとして#24「スリーボンド日産自動車大学校GT-R」が参戦。

ライバーはプロでプラチナドライバーに認定されている藤井誠暢とジェントルマンドライバーの星野敏、そして今シーズンSUPER GTのGT300クラスと、全日本F3にW参戦することになった高星明誠のタッグで挑戦することとなった。

加えてST-Xクラスには、ディフェンディングチャンピオンの#1「GTNET ADVAN NISSAN GT-R」と、#5「MACH MAKERS GT-R」も参戦。NISSAN GT-R NISMO GT3は、ST-Xクラスで多数派となり、強豪がひしめく混戦状態となった。

手堅い走りで、5時間・102周を走りきり2位でチェッカー

スーパー耐久の公式予選では、AドライバーとBドライバー、2人のベストラップの合計タイムによって決勝のスターティンググリッドが決定される。

土曜朝のウォームアップ走行で、トップタイムをマークした#24 GT-Rは、午後に行われた公式予選でも安定した速さをみせ、総合2番手のグリッドをゲット。1台置いて4~5番手には#5 GT-Rと#1 GT-Rが続き、3台出走したGT-Rが揃って上位につけた。

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明けて翌日曜の午後、0時19分に正式スタートが切られた決勝レース、序盤はグリッド通りのオーダーで順当な幕開けとなった。

序盤2位につけていた#24 GT-Rは、ルーティンピットのタイミングの差でポジションが上下するケースもあったが、常に表彰台圏内を堅持。5時間で102周を走りきり2位でチェッカー。開幕戦で表彰台を奪い、シーズンに上々の滑り出しを見せた。

その後方につけ、表彰台に手が届きかけていた#1 GT-Rは90周を走り終えたところで緊急のピットイン。ミッショントラブルを起こしてリタイアとなった。

一方、ST-3クラスには4台の日産フェアレディZ(Z34)が出走。中でも予選でクラストップにつけた#34 フェアレディZが、そのまま逃げ切ってクラス優勝を獲得した。

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で決勝2位となった藤井誠暢のコメント
今回のレースは5時間の長丁場で、しかも(ブレーキに厳しい)もてぎなので、予選を重視するより、決勝に向けてクルマをじっくり作っていくことにしました。

決勝は予選2番手からのスタートとなりましたが、自分たちで立てたストラテジー(戦略)にそってレースを組み立てるよう心がけました。また星野(敏)さんは今回がS耐デビューで、GT3マシンをドライブするのも初めだったのですが、100%期待に応えてくれました。

高星(明誠)もハードなスケジュールの中、素晴らしい仕事をしてくれました。あと、日産自動車大学校の学生さん達のサポートも大きかった。皆の力を得て、皆の想いに応えることができて、本当に良かったです」と結んだ。

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佃義夫のモビリティ徒然草 – 2015年、国内自動車市場を占う

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2015年度始動、気になる国内自動車市場の行方

つれづれなるままに、とは兼好法師の随筆の冒頭だが、筆者は自動車産業界を半世紀近くウオッチしてきた中で今回、自動車ウェブマガジン「MOTR CARS」スタートにあたって、このモビリティコラムをつれづれなるままに、これから進めていきたい。 続きを読む 佃義夫のモビリティ徒然草 – 2015年、国内自動車市場を占う

SUPER GT開幕戦、LEXUS RCタイトル奪還を目指す

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2年目のLEXUS RACING、RI4AGエンジンでタイトル奪還へ

国内モータースポーツのオフシーズンが終わりを告げ、岡山国際サーキット(岡山県美作市、4月4日/土~5日/日)で、SUPER GTの開幕戦「OKAYAMA GT 300km RACE」が開催される。

その舞台は、2010年シーズンから開幕のホストサーキットを務めてきた岡山国際サーキット。過去にはF1が開催されたこともあるコースだ。

初戦は岡山国際のテクニカルコース攻略がポイント

コース長1周は3.703kmと、SUPER GTのシリーズ戦が行われるサーキットとしては最も短いコースだが、前半は高速コーナーからバックストレートにかけてのスピード勝負の部分と、後半はテクニカルな中低速コーナーが続くという性格の違うレイアウトを併せ持つ非常にテクニカルなコースだ。

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また観戦エリアからコースまでの距離が短いことでも知られている。
それだけにレース当日は多くのファンがフェンス越しに、迫力ある走行&バトルシーンに釘付けになる。現地観戦派のモータースポーツファンに人気の高いサーキットだ。

一層熟成が進んだチーム&マシンによる接戦に期待

SUPER GTは、昨年からレギュレーション変更により車両、エンジンの両方が全く新しいものとなったが、今季は基本的にそのレギュレーションを踏襲している。このためオフシーズンにおいてじっくり熟成が進められたレーシングカーにより、更に熱いバトルが期待される。

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LEXUS RACINGチームは昨年同様、LEXUS RC Fをベースにした車両に新型の2リッター直列4気筒ターボの「RI4AG」エンジンを搭載して参戦した。しかし昨年は全8戦中、最多の4勝を挙げたものの2ポイント及ばず、タイトル獲得できなかった。

今季のLEXUS RACINGも6台の参戦体制は変わらず

今季のLEXUS RACINGは、6台の参戦体制こそ変わらないものの、一部ドライバー体制を変更した。ENEOS SUSTINA RC F 6号車の大嶋和也/国本雄資組、WedsSport ADVAN RC F 19号車の脇阪寿一/関口雄飛組の2台は昨年と変わらないが、昨年最後までタイトルを争ったトムスの2台は、中嶋一貴がWECにフル参戦するため、PETRONAS TOM’S RC F 36号車に伊藤大輔が移り、ジェームス・ロシターとコンビを組む。

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F1ドライバーのヘイキ・コバライネン

伊藤が抜けたKeePer TOM’S RC F 37号車は、昨年速さを見せたアンドレア・カルダレッリと平川亮という若手コンビとなる。

ZENT CERUMO RC F 38号車は、ベテラン立川祐路と、石浦宏明という組み合わせに。昨年38号車に乗っていた平手晃平がDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車に移り、元F1ドライバーのヘイキ・コバライネンとコンビを組む。

昨年開幕時の好調を今年は年間を通して維持できるか

前シリーズで、新規定の車両及びエンジンでの記念すべき初レースとなった昨年の岡山では、LEXUS RC Fが1-2フィニッシュを飾っている。今週末のレースに先立ち、3月半ばに岡山で行われた公式テストでも速さを見せていた。

ちなみにGT300クラスには、トヨタのハイブリッド技術を投入し4年目となるTOYOTA PRIUS apr GT 31号車が、嵯峨宏紀と中山雄一のコンビで参戦。加えて、国際レース規格のGT3規則がベースとなるLEXUS RC F GT3がSYNTIUM LMcorsa RC F GT3 60号車として飯田章/吉本大樹のコンビで参戦する。

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シボレー誕生から100年を超えた、この時代に想うこと

Louis-Joseph Chevroletという人物

●今から遡ること3年余りの2011年11月3日に、ブランド生誕100年を迎えたシボレー。しかし日本では同ブランドの源流について、あまり広く知られていないように思う。

●シボレーのブランドマーク誕生の諸説は、既稿の別テーマをご覧頂くとして、この「Chevrolet」というブランドそのものの足跡を丹念に辿っていくと、1878年12月25日のクリスマスに、スイス・ベルンジュラ地方(ヌーシャテル州ラ・ショー=ド=フォン)で時計職人の家に生まれた「ルイ-ジョセフ・シボレー(Louis-Joseph Chevrolet)」という人物に行き当たる。 続きを読む シボレー誕生から100年を超えた、この時代に想うこと

米・シボレーのボウタイマークにまつわる伝説

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お気に入りのクルマ、その選択肢はさまざま

●もう随分前のハナシになるが、かつて調査会社、GfK Automotive社が調査した米国自動車オーナーが「次に購入したい新車ランキング」というものがあった。

●これによると、米国男性が指名した首位のクルマが「Porsche 911」、一方、女性の指名首位は「Pontiac G6 Convertible」と、男性がクルマに対して絶対性能の高さやデザインを好む一方で、女性は堅実に車両価格や実用性を重視する傾向が表れたという。

●どうやら世の東西を問わず、速く美しいリアルスポーツカーを求める男のわがままは尽きることがないようだ。

では日本が誇るべきリアルスポーツカーとは 続きを読む 米・シボレーのボウタイマークにまつわる伝説

【短信】新コンパクトオープン 「BMW 2シリーズ・カブリオレ」発表

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エレガントなのに硬派なオープン・カー

BMWジャパンは、先頃、パリ モーターショーでワールドプレミアを行ったコンパクトオープンモデル「2シリーズ・カブリオレ」を4月11日より発売する。

この2シリーズ・カブリオレは、全世界で13万台以上を売り上げた1シリーズ・カブリオレに変わるモデルとして誕生したもの。今回はBMWの世界戦略により、骨格設計上はすでに日本発売済みの「2シリーズ・クーペ」のオープン版として開発を重ねてきた。

スポーティなデザインと優れた機能性を併せ持つ

このためボディサイズやエクステリアデザインのみならず、インテリアデザイン等の快適装備、そしてドライビングにおいて発揮されるパフォーマンスも、現行の2シリーズ・クーペに準じたものだ。

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上記の様な訳で車体骨格が2シリーズベースであるから、そのボディサイズは従来の1シリーズベースよりも大きく拡大された…続きを読む

ホンダ、英国の四輪車生産工場に2億ポンドを投資

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現行CR-Vに代わって時期モデルはカナダ生産へと移る

 

国際生産体制における欧州工場の長期的方針を決定

ホンダ技研工業(以下、ホンダ)の英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッド(本社:バークシャー州ブラックネル 社長:神子柴 寿昭)は、2015年3月31日に、傘下のホンダオブ・ザ・ユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッド(以下、HUM)が、次期シビック5ドアのグローバル生産拠点となることを発表。これを踏まえ新たに2億ポンドの資本投資を決定した。

国際レベルで車両生産体制のスケールメリットを追求

この投資は、HUMに最新の生産技術と生産プロセスを導入するためのもの。HUMは欧州における中核的な生産拠点としての役割を強化する。これによりHUMへの累計投資額は22億ポンド以上となる見込みだ。

HUMは、次期シビック5ドアのグローバル生産拠点となることで車両の生産量を拡大し、欧州エリアにおいてのスケールメリットを享受していく。

また「設立以来20年以上をかけて培ってきた現地従業員のノウハウ・知識・経験は、HUMがシビック5ドア専用の生産拠点となる上で重要な役割を果たす」という。

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次期CR-Vの生産はカナダ・オンタリオからの輸出にシフト

昨今ホンダは、国際レベルにおいて製品品質を強化するべくグローバル生産体制を強化してきているが、今回はその一環。ここで生産されたシビックは、欧州市場のみならず世界の主要市場向けに輸出していく。

これによりHUMが、シビック5ドア専用の生産拠点となることから、次期CR-Vはカナダ・オンタリオ州にあるホンダオブカナダマニュファクチュアリング(HCM)で生産されて欧州へ向け輸出される。

現地、ステークホルダーのコメントは

この報道について、HUMのディレクター務めるジェイソン・スミス氏は、「HUMをシビック5ドアのグローバル生産拠点とすることは、欧州におけるHondaのものづくりへの長期的な取り組み姿勢を示すものです。また、HUMにとっても非常に重要な意味があり、アソシエイトの近年の努力に応えるものでもあります。そして今後、HUMが将来担う役割に誇りを感じるとともに、欧州市場のみならず、欧州以外の主要市場に輸出できることを喜ばしく思います」と語った。

一方、ホンダモーターヨーロッパのCOO兼社長・神子柴寿昭氏は、「この発表は、ホンダのアソシエイトやサプライヤーへ、HUMが四輪車の国際生産体制において戦略上、非常に重要な役割を果たすことを示しています。また、先日ジュネーブモーターショーで発表した新モデルをはじめ、欧州のお客様には引き続き高品質な商品をお届けして期待に応えることで、欧州における事業強化を図ってまいります」と結んだ。

【ホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッド/Honda of the UK Manufacturing. Ltd.の概要】
設立:1985年2月
本社所在地:Highworth Road, South Marston, Swindon, Wiltshire SN3 4TZ
資本金: 6.7億ポンド
出資比率:本田技研工業株式会社 13.7%、ホンダモーターヨーロッパ・リミテッド 86.3%
代表者:社長 滝澤惣一郎(たきざわ そういちろう)
事業内容:四輪車の製造
生産能力:25万台/年
生産機種:CR-V、シビック(5D)、シビック・ツアラー、ジャズ

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【短信】ホンダ新型オープンスポーツS660、4月2日発売198万円から

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話題のS660がいよいよリアル環境で走り出す

本田技研工業(以下、ホンダ)は、すでにWebメディア上での先行試乗記等で話題を蒔いていた新型2シーター・オープンスポーツの「S660(エスロクロクマル)」を、いよいよ来る4月2日(木)から発売する。

同時に特別限定車「S660 CONCEPT EDITION(エスロクロクマル コンセプト エディション)」を660台限定数で発売すると発表した。

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S660の開発責任者はホンダ史上最年少

3月30日のAM10時間30分。S660の発表会場となったホンダ青山本社では、同社の4輪開発責任者としては最年少の22歳時に、S660の開発責任者となった椋本陵氏(現26歳・本田技術研究所四輪R&Dセンター所属)が冒頭で、「S660は見て楽しい、乗って楽しい、あらゆる場面でいつでもワクワクする、心が昂ぶる本格スポーツカーを追求し、Heart Beat Sportをキーワードにホンダらしい走る喜びの実現を目指して開発しました」と語った…続きを読む

トヨタ自動車、パッソの特別仕様車を発売

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特別仕様車 1.0X“L package・kiriri” (グンジョウパールクリスタルシャイン)〈オプション装着車〉

パッソX“L package・Kiriri”は全国のトヨタカローラ店から

トヨタ自動車(愛知県豊田市、社長:豊田章男、以下トヨタ)は、パッソ特別仕様車X“L package・Kiriri(キリリ)”を設定し、全国のトヨタカローラ店を通じて、4月1日に発売する。

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特別仕様車 1.0X“L package・kiriri” (スミレメタリックオパール)
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特別仕様車 1.0X“L package・kiriri” (グンジョウパールクリスタルシャイン)〈オプション装着車〉

 

特別仕様車 1.0X“L package・kiriri” (グンジョウパールクリスタルシャイン) 〈オプション装着車〉

今回の特別仕様車は、「X」をベースに“L package”の装備に加え、フロントグリルにメッキ加飾を施したほか、内装色に特別色ブラックを設定し、ファブリックシート表皮(ジャガード織物+シルバーパイピング)を採用するなど、上品な印象を付与。

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パッソ特別仕様車1.0X“L package・Kiriri”<オプション装着車>

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パッソ特別仕様車1.0X“L package・Kiriri”

また、インサイドドアハンドルやセンターレジスターノブなどにメッキ加飾を施したほか、マルチリフレクターディスチャージヘッドランプやオート電動格納式リモコンドアミラー、オートエアコン(花粉除去モード付)を標準設定するなど、利便性を向上している。さらに、外板色には特別設定色グンジョウパールクリスタルシャインを含む全11色を設定した。

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パッソ特別仕様車車両情報はこちら

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トヨタ自動車、ヴィッツの特別仕様車を発売

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特別仕様車 F“Smart Style”(1.3L・2WD)(クールソーダメタリック)

ヴィッツ特別仕様車F“Smart Style”全国のネッツ店から発売

トヨタ自動車(愛知県豊田市、社長:豊田章男、以下トヨタ)は、ヴィッツ特別仕様車F“Smart Style”を設定し、全国のネッツ店を通じて4月1日から発売を開始する。

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特別仕様車 F“Smart Style”(1.3L・2WD)(ボルドーマイカメタリック)

今回の特別仕様車は、「F」をベースに、外装のアッパーグリルモールとアウトサイドドアハンドルにメッキ加飾を施したほか、リヤピラーをブラックアウト加飾し、スタイリッシュな印象を付与。

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特別仕様車 F“Smart Style”(1.3L・2WD)〈オプション装着車〉

シックな基調で、お洒落感溢れる上質な室内空間を創出

内装では専用ファブリックシート(ブルーブラック&ライトグレー)を採用したほか、インストルメントパネルオーナメントに布目調フィルム(ライトグレー)、ドアトリムオーナメントに専用ファブリック(ブルーブラック)を特別装備したうえ、随所にメッキ加飾やブラックマイカ塗装を施すなど、ブルーブラック&グレーを基調としたおしゃれで上質な室内空間を創出した。

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特別仕様車 F“Smart Style”(1.3L・2WD)

さらに、人気のスマートエントリーセットを標準設定するなど、魅力的な仕様としながら、買い得感のある価格設定としている。

また、外板色にはクールソーダメタリックを含む全5色を設定している。

その他、主な車両概要は以下の通り

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ヴィッツ特別仕様車車両情報はこちら

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トヨタ、新型カローラのフィールダーとアクシオを発売

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燃費を改善し新環境基準対応、最新の安全装備も搭載

トヨタ自動車は4月1日より、カローラフィールダーとカローラアクシオをマイナーチェンジし、全国のトヨタカローラ店を通じて発売する。

新モデルはエンジン設定を刷新して燃費を1割改善させたほか、新開発の自動ブレーキシステムを初採用し、上位グレードには標準搭載。下位グレードにおいても、システム認知の波及効果を狙い安価な価格設定で装着できるよう配慮した。

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トヨタの看板車種が攻めの姿勢に転じる

今回改良されたカローラは、シリーズブランドとして考えると実に息が長い。1966年11月に「100ccの余裕」をキャッチフレーズにして1100ccエンジンを搭載した初代モデルを登場させて以来、46年9ヶ月目の2013年7月時点で、累計販売4,000万台(国内約1,225万台、海外約2,777万台)を突破。

この時点でトヨタ自動車の操業76年間中、販売車種の「5台に1台がカローラ」という程であり、今日でもカローラというブランドはトヨタを代表する看板車だ。

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かつて米国の雑誌『ナショナルジオグラフィック』(1999年8月号)誌上で、「20世紀に世界に普及した5つのプロダクト」のひとつとして、コカ・コーラ、ネスカフェ、スターウォーズ、ナショナルジオグラフィックと並んで紹介されたこともあった

つまりカローラというクルマは、トヨタの屋台骨を支える基幹車種であると同時に、国内マーケットでは、永らく大衆車の代名詞であり、そして世界に目を移せば150ヵ国以上の地域で販売されるベストセラーカーということになる。

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しかし日本のマーケットにおいては、2001年に初代「ホンダ フィット」が登場。翌2002年に首位の座を明け渡したのを契機に、国内市場での人気車種の流れは、コンパクトカーとミニバンが主流となってしまっていた。

しかしここにきてカローラシリーズも通常のマイナーチェンジの範疇を超えるブラッシュアップを行い、反転攻勢に出る構えだ。

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フロントウインドウ部に装着されたトヨタ・セーフティ・センス・シー

 Toyota Safety Sense C (トヨタ・セーフティ・センス・シー )

特に新カローラフィールダー&アクシオで、注目したいのは「安全装備の充実」にある。今回、新アクシオ並びに新フィールダーが強く打ち出してきたのは「Toyota Safety Sense C (トヨタ・セーフティ・センス・シー)」と呼ばれる危険回避機能だ。

このシステムの基本構造は「赤外線レーザー+単眼カメラ」を用いて主に衝突の危険を察知するもので、例えば、同システムが危険を察知すると、ブザーとディスプレイの表示でドライバーに注意を促す。それでもドライバーが回避操作が行わなかった場合、自動的に緊急ブレーキを作動させる仕組みだ。

安全装置のオプション価格を5万円に抑制

今回トヨタは、同装置の設定価格を約5万円に抑え込んだようだが、さらに新規装着車・第1号であることを考え合わせ、メーカーオプションとなるベーシックモデル以外は、この新システムを標準装備させている。

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トヨタでは今回、新アクシオ並びに新フィールダー向けに設定した「赤外線レーザー+単眼カメラ」のToyota Safety Sense Cのほか、「ミリ波レーダー+単眼カメラ」によるToyota Safety Sense P (トヨタ・セーフティ・センス・ピー)という危険回避支援装置も存在する。トヨタではこの2種の衝突回避支援装置を、車種タイプに応じてそれぞれに積極搭載していく見込みだ。

具体的には、エントリー車からカローラ辺りまでをToyota Safety Sense Cで、プリウス以上のモデルにはToyota Safety Sense Pを搭載していく計画。

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そこで売れ筋の新カローラへの初搭載をアドバルーンに、この全車装着の計画達成に向けて一気に加速する。量販主力車種への搭載を梃子に、広く消費者層に装備の認知を浸透させていくのが狙いなのだろう。期日的には2017年末までには、日米欧で販売する全ての乗用車にそれぞれの装備を設定完了させる構えという。

トヨタの危険回避装備、その機能を詳細検証

ちなみにCとPの性能差は衝突回避速度にある。Cが約30km/h、Pが約40km/hとなっているようだ。作動が可能な速度範囲は時速10~80kmであるが、カローラアクシオおよびフィールダー搭載のCの場合、停止車両に対して自車の速度が時速30km以下であれば衝突を回避できる可能性が高まる。

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また搭載しているカメラで路面に引かれた白線や黄線を認識し、車線逸脱の危険がある時にはブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報も促す「レーンディパーチャーアラート(LDA)」機能も持たせている。

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このほかカメラが対向車のヘッドランプを検知して、ハイ/ロービームを自動的に切り替える「オートマチックハイビーム(AHB)」機能も備え、他の車両のドライバーの眩惑を低減するとともに、夜間の前方視界確保を支援する。

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最後に先行車発進告知機能で、先行車を検知し信号待ちなどで先行車が発進したことに気づかず停止し続けた場合、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに知らせる機能も備える。

実際これらの装備に目新しさ自体は薄いのだが、「赤外線レーザー+単眼カメラ」方式により搭載価格を安価に抑えられる点は魅力だろう。

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売れ筋レンジのお買い得感が大幅に向上

エンジン性能については、新搭載の2NR-FKE型の1.5リッターエンジンに注目したい。このエンジンは、従来の1NZ型よりも世代が新しい。おそらく1.3リッター設定の1NR-FKE型を基本形に、ピストンストロークを10.1mm増加させて1.5リッター化したものだろう。

新エンジンのJC08モード燃費は、CVT搭載の新アクシオが23.4km/L、新フィールダーが23km/Lで、既存型より約2km長い距離を走ることができる。

この燃費向上によって新モデルは、平成32年度燃費基準車に該当し、2015年の4/5月から段階的に実施される新しいエコカー減税で自動車取得税が60%、自動車重量税が50%軽減される。

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一方でハイブリッドエンジン搭載車も、JC08モード燃費が改善され、新エコカー減税の免税対象に入った。また昨今はマニュアルミッション車の需要が急速に減少するなかではあるが、幅広い顧客層を広い上げる必要のあるカローラシリーズにおいては、MTモデルもカタログラインナップ中で健在だ。

最も気になる車両価格は、危険回避装備を標準装着したカローラアクシオ1.5Gが181万3418円(2WD)だ。

これは非装着だった従来型に比べて11万6275円高い。シリーズ全域の消費税込み価格は146万4873~247万4182円。より環境に優しいハイブリッドモデルが存在するものの、1.5リッターモデルはアイドリングストップの搭載で燃費性能が向上。1.3リッターに比べてもタイヤサイズが拡大するなどから、新カローラアクシオおよび新フィールダーのいずれも、1.5リッター車のお買い得感を高めた設定といえるだろう。

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【その他の車両概要】
エクステリア
新カローラフィールダーは「スポーティ」、一方で新カローラアクシオは「モダン」をテーマにデザイン。また、カローラフィールダーに特別仕様車として好評であった“W×B”を新たにグレード新設定した。

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カローラフィールダー
ロアグリルに大型化した台形形状とワイド感を付与する横バーを
採用し、「アンダープライオリティ」を表現。アッパーグリルからヘッドランプへ連続したメッキ加飾により、ワイド感と精悍さを表現した。

一方でリヤビューは、リヤコンビネーションランプの形状を変更し、水平方向の流れによるワイド感とシャープなイメージを付与。
“W×B”、“AEROTOURER”にはドットパターンのフロントロアグリルや、LEDクリアランスランプを採用することで、存在感を強調。さらにリヤにシャープなロアガーニッシュを追加することで、スポーティさを追求した。

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カローラアクシオ
ロアグリルを拡大したフロントバンパーと、アッパーグリルからヘッドランプへ連続したメッキ加飾により、左右への広がりを強調。リヤビューはリヤコンビネーションランプの配置を変更することで、ライセンスガーニッシュを含めた横方向の流れがワイド感を創出。さらに、リフレクターを低い位置へ変更し、サイドへ流れるバンパー下端の造形を採用することで、安定感を表現。

インテリア
ステアリングホイールとシフトノブの本革巻きに高触感なスムースシボを採用。一部グレードはシフトハウジングとシフトベゼルをピアノブラックとし、シフトハウジングにメッキ加飾を追加することで上質感を付与。
サイドのエアコン吹き出し口の形状を変更し、操作性と質感を向上。フロントカップホルダーにLEDスポットランプを新設定することで快適なドライブをサポート。マニュアル車を除く全車の運転席にフットレストを標準装備し、長時間のドライブでもドライバーの負担を軽減するよう配慮。

カラー
ボディカラーでは、カローラフィールダーに鮮やかなオレンジメタリックと、“W×B”の専用色として、クールボルドーガラスフレーク(オプション設定)、カローラアクシオに深みのあるヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン(オプション設定)を新設定。

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インテリアカラーでは、カローラフィールダーの“W×B”は、天井・ピラーをブラックで統一し、世界観をより深化。また、内装色にホワイト(オプション設定)を追加し、シートやドアトリムなどをホワイトとすることで、白と黒のコントラストが際立つスタイリッシュな空間を演出。カローラアクシオはHYBRID G、1.5Gに新色フラクセンを設定し、上質さを表現。

徹底的に磨き上げた環境性能
ハイブリッド開発で磨いた燃焼技術を生かした高熱効率・低燃費エンジンの1.5L新開発エンジン(2NR-FKE)を採用(2WD・CVT車)。走行燃費23.4km/L(カローラフィールダーは23.0km/L)の低燃費を実現。ハイブリッド車に採用しているアトキンソンサイクルのほか、VVT-iEなどを採用し、燃費と動力性能を高い次元で融合させた。

さらに、アイドリングストップ機能(Stop & Start System)を標準装備。「平成32年度燃費基準」を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得とあわせ、「エコカー減税」の対象ハイブリッド車は、ハイブリッドシステムを高効率化することで、走行燃費33.8km/Lを実現。「平成32年度燃費基準+20%」を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得とあわせ、「エコカー減税」の対象に。

あわせて、ウェルキャブ(メーカー完成特装車)についてもベース車と同様の改良を施している。

販売概要
販売店全国のトヨタカローラ店
月販目標台数カローラフィールダー 6,000台/カローラアクシオ 3,000台
店頭発表会4月18日(土)・4月19日(日)

TOYOTA、新型カローラフィールダーならびにカローラアクシオを発売 | トヨタグローバルニュースルーム

カローラフィールダー(北海道、沖縄のみ価格が異なる。単位 : 円)
カローラアクシオ(北海道、沖縄のみ価格が異なる。単位 : 円)
ウェルキャブ(北海道、沖縄のみ価格が異なる。単位 : 円)

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【過去動画】カローラ開発チーフ「安井慎一氏」が語る歴代カローラから受け継いだコンセプト

カローラは、常に時代の変化に応じて、その時代時代の安心感・実用性・扱い易さとは何かを考えたクルマとして脈々と磨かれてきた。

それゆえに現行車の開発者たちの部屋には、初代カローラの開発責任者、長谷川龍雄氏から、未来のカローラ開発陣に向けて贈られた「地球人の幸福と福祉のためにカローラを」という言葉が飾られているという。

これはアフォーダブル(手頃)な価格で、より高品質のクルマを提供し、地球上の人々に幸せになって頂く、それがカローラの使命であるという壮大な想いが込められているのだろう。

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ホンダ新型オープンスポーツS660、4月2日発売198万円から

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話題のS660がいよいよリアル環境で走り出す

本田技研工業(以下、ホンダ)は、すでにWebメディア上での先行試乗記等で話題を蒔いていた新型2シーター・オープンスポーツの「S660(エスロクロクマル)」を、いよいよ来る4月2日(木)から発売する。

同時に特別限定車「S660 CONCEPT EDITION(エスロクロクマル コンセプト エディション)」を660台限定数で発売すると発表した。

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S660の開発責任者はホンダ史上最年少

3月30日のAM10時間30分。S660の発表会場となったホンダ青山本社では、同社の4輪開発責任者としては最年少の22歳時に、S660の開発責任者となった椋本陵氏(現26歳・本田技術研究所四輪R&Dセンター所属)が冒頭で、「S660は見て楽しい、乗って楽しい、あらゆる場面でいつでもワクワクする、心が昂ぶる本格スポーツカーを追求し、Heart Beat Sportをキーワードにホンダらしい走る喜びの実現を目指して開発しました」と語った。

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軽自動車枠ありきではなかった純粋なスポーツカー開発

開発当初の車体設計段階では、S660プロトを軽自動車枠へ無理に収めることはあえて意識せず、純粋なコンパクトスポーツカーとして高い旋回性能を与えることに拘り続けてきたという。

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このためドライバーが着座する「ヒップポイント」と、ドライビング操作上の要となる「アクセルヒールポイント」の最適位置を探り、また「そのエンジンレイアウト以外には頭になかった」というミッドシップエンジン・リアドライブを採用。

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名だたるスパースポーカーを仮想ライバルに据える

これらにより、競合各社(あえて競合と謳う)を代表するスーパースポーツカーと比較しても、想定外に低い重心位置と、前45:後55の理想的な前後重量配分を達成。

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ホンダの市販車として最小径となるφ350mmの軽めのステアリングを握ってのコーナリング姿勢では、ロールセンター高と重心高の関係を最適化したことで、ロールを極力抑えた安定した走りを実現している。

重心高が低いためかミッドシップレイアウトながら、走りは総じて過度な姿勢変化が起こり難く、走りを愉しんでいるなかで姿勢変化を押さえ込むなどの神経質な対処を必要とする場面はそうそう起きることはないだろう。

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何から何まで専用設計という贅沢なつくり

専用開発となったボディーは、オープンエアな空間を確保するため、ボディ中央部に大きな空間が生まれてしまうオープンカー独特の不利な構造を、60パーセント以上のハイテン材(高張力鋼板)を採用することによって、高剛性と軽量化を両立した車体骨格を実現。

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加えて安全面の配慮でも抜かりなく、万が一の横転時対策として北米法規を参考に独自基準を設定。フロントピラーとセンターピラーに補強材を追加したことで横転事故の高い乗員保護性能も達成している。

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動力源のチューニングにも妥協しない姿勢

搭載されるパワーユニットは、低回転域から力強いアクセルレスポンスを可能とするため直列3気筒横置き、ロングストローク方向(内径64mm・内程68.2mm)のDOHCエンジンユニットに、低いアクセル開度にも反応する専用の小型コンプレッサーを持ったターボチャージャーを組み合わせている。

エンジン出力は47KW(64PS)と自主規制値に抑えられているが、その分、低速トルク域が厚く、扱い易さに富んだ特性といえるだろう。加速性能も体感的には、軽スポーツカーに相応しい力強さを持っている。

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トランスミッションには、軽自動車として初の6速マニュアルトランスミッションを採用したのに加え、スポーツモードを備えた7速パドルシフト付CVT(無段変速オートマチックトランスミッション)も設定されている。

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生産工程そのものも本物のスポーツカーの造り方

なおS660の車両生産は、ホンダ傘下の「八千代工業株式会社」にて月産800台を目標に計画的に作り続けていく(本田技研工業、伊東孝紳社長)」意向という。

この数字は1年365日稼働と考えても、日産わずか26台という数字であり、実際には八千代工業の中で、日産40台を目処に人の手を必要とする少量生産体制下で、S660が一台一台丁寧に作られていく。

気になる販売価格は、最もスタンダードなβグレードで198万円。最も高額帯となる限定車S660 CONCEPT EDITIONで238万円となる。

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●販売計画台数(国内・月間)、S660、800台
(S660 CONCEPT EDITION、660台限定)

●全国メーカー希望小売価格

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<S660>
○ボディーカラー(全6色)
プレミアムスターホワイト・パール(新色)、プレミアムミステ
ィックナイト・パール、アドミラルグレー・メタリック、プレミアムビーチブルー・パール(新色)、カーニバルイエローII(新色)、フレームレッド

○シートバリエーション(カラー)
α:本革×ラックス スェード(運転席:ライトグレー×助手席:ダークグレーまたはブラック)
β:メッシュ×ファブリック(ブラック)

<S660 CONCEPT EDITION>
○ボディーカラー
・プレミアムスターホワイト・パール(新色)

○シートバリエーション(カラー)
・本革×ラックス スェード(運転席:ライトグレー×助手席:ダークグレー)
<S660の発売を記念した特別限定モデル「S660 CONCEPT EDITION」について>
S660の発売を記念した「S660 CONCEPT EDITION」が660台限定で発売される。この特別限定モデルは、2013年の「東京モーターショー2013」で公開した「S660 CONCEPT」をモチーフにした車両だ。

【S660 CONCEPT EDITIONの主な特長】
〈エクステリア〉
・ボルドーレッド ロールトップ、2トーンカラーサイドミラー、内部ブラック塗装エキパイフィニッシャー
・撥水ボディーコート「ウルトラグラスコーティングNEO」
・ドアガラス 撥水ガラスコート

〈インテリア〉
・専用レッドステッチ:アシンメトリーカラースポーツレザーシート(運転席)、本革巻ステアリングホイール、シフトブーツ、[6MTのみ]本革巻MTシフトノブ(シフトパターン刻印:レッド)
・シリアルナンバー(1〜660)付アルミプレート
・センターディスプレイ(internavi POCKET連携対応)

〈安全性〉
・シティブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能<CVT車のみ>)

HONDA S660 Webサイト

なお、発注納期に関しては、原時点(2015年3月30日現在)でもα、βともに、2015年7月以降の工場出荷の予定。納期見通しに関しては、4月2日(木)11:00より、S660特別WEBサイト「GATE660」にて確認できる予定だ。

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鈴鹿8耐、BS12ch TwellVで今年もBS独占生中継が決定

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BS12ch TwellVで2015年7月26日(日)ひる11:00から生放送

全国無料放送のBS12ch TwellVは、鈴鹿サーキット(三重県)で開催される『”コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第38回大会』(以下、鈴鹿8耐)を、2015年7月26日(日)11:00から、生中継で放送することを決定した。

鈴鹿8耐は国際格式、世界耐久選手権レースの1戦

鈴鹿8耐は、1台のマシンを2名または3名のライダーで乗り継ぎ、8時間という限られた時間内でどれだけ長い距離を走れたかを競うレースだ。

1978年から鈴鹿サーキットで毎年開催され、1980年からは世界耐久選手権レースの1戦として組み込まれているが、「8時間でどれだけ長い距離を走れたかを競うこと」、「午前11時30分にル・マン式スタートでレースが始まり、午後7時30分にチェッカーが振られる」ルールは一貫して不変で、今年38回目の開催を迎える。

8時間を走りきる過酷さは耐久史上でも最高峰に

日本でもっとも歴史のあるロードレースのひとつで、これまでに多くのドラマを生み、多くのファンの心を惹きつけてきた。日本ではF-1やMotoGPより永い歴史を誇る国内有数の集客を誇るモータースポーツイベントである。

このため世界からビッグネームのレーシングライダーの参戦が相次ぎ、優勝するためには通常の耐久レースで用いられる走行ペースではなく、スプリントレースに匹敵する速さが求められる。これこそが、鈴鹿8耐が他の世界耐久レースと決定的に違うところであり、スプリント耐久と呼ばれる過酷さの真髄だ。

昨年は雷雨によるスタート時間の変更という波乱の幕開けに始まり、劇的に変わる路面コンディションに各チームが悪戦苦闘するレース展開となったが、今年も真夏のサーキットで興奮と熱い感動のドラマが期待される。

放送日時:2015年7月26日(日)11:00~20:30(予定)
決勝レーススタートからゴールまでを生中継
(決勝レースは11:30スタート、19:30フィニッシュ予定)

番組関連ウェブサイト
BS12ch 番組ウェブサイト
BS12ch facebook
『鈴鹿8耐』公式ウェブサイト

■BS12ch TwellV(トゥエルビ)について
三井物産株式会社100%出資子会社が運営する24時間全国無料のBSデジタル放送局。スポーツ中継や大人の趣味教養など、上質なエンタテインメント番組を総合編成で配信。TwellVはBS12チャンネル3桁番号222チャンネル。

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ホンダ、インドで二輪車と四輪車の生産能力拡大

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CB Twister

HMSI、HCIL両拠点で当地の市場拡大に応えていく

本田技研工業(本社:東京都港区、社長:伊東孝紳、以下ホンダ)のインドにおける二輪車生産・販売の現地法人が、ホンダモーターサイクルアンドスクーターインディアプライベート・リミテッド(社長:村松 慶太 以下、HMSI)。

そして同国の四輪車生産・販売現地法人であるホンダカーズインディア・リミテッド(社長:金山 裕則 以下、HCIL)だが、このたび両社は、将来的に市場の拡大が見込まれるインドにおいて、稼働中のHMSIの第3工場とHCILの第2工場のそれぞれで年間生産能力の拡大を決定した。

 前年比110%の市場成長の中、ホンダは130%増を達成

二輪車を担うHMSIの第三工場は、インド南部のカルナータカ州ナルサプーラ地区に位置。
2013年6月に稼働開始した年間生産能力180万台の工場だが、今回2016年中の生産能力拡大を目指し、既存工場敷地内に約58億5,000万ルピーの投資によって1ライン増設。これにより60万台の生産能力増強となり、年間生産能力240万台の工場となる。能力拡大による新規雇用は約1,900名の見込みだ。

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Dream Yuga

二輪車生産の拡張だけで、1,900名の新規雇用を創出

2014年のインドの二輪全体市場が、前年比約110%の約1,600万台へと成長する中、ホンダの販売は約420万台と前年比約130%の成長を達成した。

今回の第3工場の能力拡大と、2016年上期に稼働予定の第4工場の生産開始によってHMSIの年間生産能力は640万台となる。今回の能力拡大によりHMSIは、今後もスクーターを中心に拡大が見込まれるインドにおいてホンダにとって世界最大の二輪完成車組立工場となる。

 四輪車生産拡大による新規雇用は600名になる見込み

また四輪車製造を担うHCILの第二工場は、インド北部のラジャスタン州アルワル地区タプカラ工業地域に位置。2014年2月に稼働開始した年間生産能力12万台の工場だ。

今回、2016年中の稼働開始を目指し約38億ルピーの投資を行い、既存工場の組み立てライン工程延長や搬送設備の追加などによって生産能力を6万台増強し、年間生産能力18万台の工場となる予定。能力拡大による新規雇用は約600名になる見込み。

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アメイズ

四輪車は前年18万台から167%の成長を達成した

2014年のインドの四輪乗用車市場は、前年比約103%の約255万台、過去10年間で約2.5倍となっており、商用車と合わせた全体市場では世界第6位の規模へと成長する中、ホンダはディーゼルエンジン搭載の「シティ」や「モビリオ」など新型車を投入。8月には「アメイズ」の累計販売が発売から16ヵ月で10万台を記録するなど好調な販売を継続し、年間販売台数は約18万台となる前年比167%の成長を遂げてきた。

今回の第2工場の能力拡大により、HCILの年間生産能力は12万台の第1工場と合わせて30万台となり、今後も小型乗用車市場を中心に拡大が見込まれるインドの四輪車市場への対応に応えていく構え。

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ブリオ

第2工場は、鍛造、鋳造、プレス成型、パワートレイン部品、溶接、塗装、樹脂成型、エンジン組立、フレーム組立の各工場およびエンジンテスト設備といった機能を一体化した生産工場。

高品質とエルゴノミクス(人間工学)の観点からの最適化や生産効率および作業の安全性の向上を達成すべく、オートメーションの最適化、最新設備の導入、レイアウトの最適化が行われている。

【Honda Cars India Ltd. /
ホンダカーズインディア・リミテッド概要】
・設立 : 1999年8月
・本社所在地 : ハリアナ州グルガオン地区IMT マネサール地域
・資本金 : 31億ルピー
・出資比率 : 本田技研工業株式会社 100%
・代表者 : 社長 村松 慶太(むらまつ けいた)
・事業内容 : 二輪車の製造・販売
・生産能力 : 460万台/年
(第一工場160万台/第二工場120万台/第三工場180万台)
・第四工場120万台/年(2016年上期稼働予定)
・生産機種 : Activa、Activa i、Aviator、Activa 125、Dio、Dream Neo、Dream Yuga、CD110、CB Twister、CBF Stunner、CB Shine、CB Unicorn、CB Unicorn 160、CB Trigger、CBR150R、CBR250R

【Honda Cars India Ltd. / ホンダ
カーズインディア・リミテッド概要】
・設立 : 1995年12月
・本社所在地 : ウッタルプラディッシュ州グレーターノイダ
・資本金 : 77億ルピー
・出資比率 : 本田技研工業株式会社 73.6%
アジアホンダモーターカンパニー・リミテッド 26.4%
・代表者 : 社長 金山 裕則(かなやま ひろのり)
・事業内容 : 四輪車の製造・販売
・生産能力 : 24万台/年(第一工場12万台/第二工場12万台)
・生産機種 : ブリオ、アメイズ、モビリオ、シティ、ジャズ、CR-V

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新コンパクトオープン 「BMW 2シリーズ・カブリオレ」発表

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エレガントなのに硬派なオープン・カー

BMWジャパンは、先頃、パリ モーターショーでワールドプレミアを行ったコンパクトオープンモデル「2シリーズ・カブリオレ」を4月11日より発売する。

この2シリーズ・カブリオレは、全世界で13万台以上を売り上げた1シリーズ・カブリオレに変わるモデルとして誕生したもの。今回はBMWの世界戦略により、骨格設計上はすでに日本発売済みの「2シリーズ・クーペ」のオープン版として開発を重ねてきた。

スポーティなデザインと優れた機能性を併せ持つ

このためボディサイズやエクステリアデザインのみならず、インテリアデザイン等の快適装備、そしてドライビングにおいて発揮されるパフォーマンスも、現行の2シリーズ・クーペに準じたものだ。

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上記の様な訳で車体骨格が2シリーズベースであるから、そのボディサイズは従来の1シリーズベースよりも大きく拡大された。

例えばエントリーグレードとなる「220iコンバーチブル」で、全長4,432mm×全幅1,774mm×全高1,413mm、ホイールベースは2,690mm(欧州値)に設定されている。これは先代の1シリーズ・カブリオレよりも、全長で72mm、全幅で26mm、ホイールベースで30mm拡大されていることが見て取れるだろう。

立体的なキドニー・グリルに流れ込むボンネットライン

大きくなった車格から誰が見ても2シリーズだと分かるスタイルバランスとなった2シリーズ・カブリオレ。それゆえにエレガントな佇まいでありながら、BMWらしい精悍さを持ち合わせている2ドアクーペを連想させる。

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若干薄型になったキドニーグリルや、切れ長気味に伸びるヘッドライト、ドアサイドからリアフェンダーにかけて立体的に浮かび上がるウエストラインの絞り処理も2シリーズクーペ譲りである。

フロントからトランク・リッドまで繋がるショルダー・ライン

ウエストラインから上部に目を移すと、ソフトトップの標準カラーがブラックであることが確認できる。但しこれはオプションで光沢感のあるシルバーとブラウンカラーからも選べる。いずれのオプション素材も、太陽光を反射させ金属的に輝く光沢仕上げが施されている。

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またソフトトップは、走行中でも時速50km以下なら僅か20秒で開閉可能。畳まれた電動ソフトトップはリアデッキに完全にフラット状態で収まり、後は爽快なオープンエアドライビングを堪能するだけだ。

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快適性と実用性に優れたフルオートマチック・ソフトトップ

気になるソフトトップの素材は、従来より断熱材をさらに追加しているので断熱性や静粛性が大きく向上している。実際に1シリーズコンバーチブルとの比較では、フロントの着座位置で5dB、リアシートでは7dBも静かになっているという。

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また電動ソフトトップを閉めた状態で335ℓとクラス最大のラゲッジルーム容量を備えながらも、後席を犠牲にしない高い実用性も持ち合わせている。

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スポーティで俊敏なハンドリング性能の実現

基本骨格が2シリーズクーペ譲りゆえに、ドライバーズシートにおける操舵性能でもBMWらしさをとことん体感できる。その理由は明白で、このセグメントでは唯一の後輪駆動車であるからだ。

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さらに前後タイヤの接地荷重はドライビングブレジャーを重んじるBMWゆえに前50:後50の理想的な重量配分も実現している。

優れた運動性能と高い動力性能を融合した走り

ボディ重量では同じ220i同士の比較で、クーペ1,425kgに対してコンバーチブルが1,510kgと約85kg程重くなっているが、その分、先代モデルに比べると約20パーセント増加したねじり剛性と、Cd値0.31というオープンカーとしては良好な空力特性のおかげでクーペとさほど変わらない走りが楽しめる。

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優れた安全性や利便性を提供する標準装備品

また万一の際は、充分なクラッシャブルスペースを持つボディ構造と、リアシート後方からせり出すロールオーバーバーなどの横転保護システムで充分な生存空間も確保してくれる。

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サスペンションは全車共通であるが素材・構造共に不足はない。具体的にはフロントにアルミ製のダブルジョイントスプリング、リアに5リンク リアアクスルストラットを採用。電動パワーステアリングやDTC、電子ロック付きのDSCも標準装備されている。

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さらにM235iコンバーチブルでは、可変スポーツステアリングやMスポーツブレーキ、電子制御式ダンパー付きアダプティブMサスペンションもオプション装着可能である。

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ダイナミックな走りを提供しながらも15.8km/ℓの低燃費を実現

パワーユニットは、エントリーモデルの「220iコンバーチブル」に総排気量1,997ccで最高出力135kW(184ps)、最大トルク270Nm(27.5kgm)のBMWツインパワーターボ テクノロジー(ツインスクロールターボチャージャー、高精度ダイレクトインジェクション、バルブトロニック可変バルブタイミング、ダブルVANOS)を採用。低燃費性能も達成した直列4気筒のガソリンエンジンが搭載される。

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もうひとつのエントリーモデル「220dコンバーチブル」には、BMWツインパワーターボ テクノロジー(2,000bar電磁弁インジェクター、可変吸気口形状、コモンレールダイレクトインジェクション、ターボチャージャー)を採用した直列4気筒のディーゼルエンジンが搭載されている。

このディーゼルエンジンは、総排気量1,995ccで最高出力140kW(190ps)、最大トルク350Nm(35.7kgm)を発揮。0-100km/h加速7.5秒(ATは7.4秒)、最高速度225km/hとおそらく不足を感じることはないはずだ。

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さらに高性能版を希望する硬派には、総排気量1,995ccで最高出力180kW(245ps)、最大トルク350Nm(35.7kgm)の実力を持つ直列4気筒のターボエンジンを搭載する「228i コンバーチブル」や、総排気量2,979ccで、最高出力240kW(326ps)、最大トルク450Nm(45.9kgm)を発揮する直列6気筒ターボエンジンを搭載した「M235i コンバーチブル」が控えている。

特にM235iコンバーチブルは、0-100km/h加速が5.2秒(ATは5.0秒)、最高速度250km/hと、もはやスポーツカーと呼ぶに相応しい存在だ。これらすべてのラインナップとも、6段MTまたは8段ATとの組み合わせとなる。

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装備面では、人間工学に基づき最適な運転環境を実現した「iDriveナビゲーション・システム」、歩行者検知機能付き「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車載通信モジュールを利用し乗員の安全と車両の状態を見守る「BMW SOSコール」、「BMWテレサービス」など、利便性と安全性に優れた数々の機能を標準装備されている。

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BMW新2シリーズカブリオレの主な標準装備品
■ ドラインビング・パフォーマンス・コントロール(ECO PROモード付)
■ サーボトロニック(車速感応式パワー・ステアリング)
■ バイ・キセノン・ヘッドライト(光軸自動調整機構/LEDスモールライト・リング/LEDアクセント・ライン付)
■ ドライビング・アシスト
・ レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)
・ 前車接近警告機能
・ 衝突回避・被害軽減ブレーキ
■ BMW SOSコール/BMWテレサービス
■ フルオートマチック・ソフトトップ
■ コンフォート・アクセス
■ 17インチ アロイ・ホイール
■ マルチ・ファンクション・スポーツ・レザー・ステアリングホイール(シフト・パドル付)*1
■ マルチファンクションMスポーツ・レザー・ステアリングホイール(シフト・パドル付)*2
■ クルーズ・コントロール(ブレーキ機能付)
■ 電動フロント・シート(運転席&助手席、運転席メモリー機能、後席へのコンフォート・エントリー機能付)
■ オートマチック・エア・コンディショナー(AUC[オートマチック・リサーキュレーティング・エア・コントロール]、マイクロ・フィルター
[花粉除去機能付]、左右独立温度調節機能、後席用エア・アウトレット[風量・温度調節機能付]、パーキング・ベンチレーショ ン)
■ 8.8インチ・ワイド・コントロール・ディスプレイ
■ HDDナビゲーション・システム(VICS3メディア対応)
■ iDriveコントローラー(コントロール・ディスプレイ用、ダイレクト・メニュー・コントロール・ボタン、タッチ・パッド付)
■ インテグレイテッド・オーナーズ・ハンドブック
■ USBオーディオ・インターフェース、ハンズフリー・テレフォン・システム
■ スピーチ・コントロール(音声入力システム)
■ ITSスポット対応DSRC車載器(ルーム・ミラー内蔵、ETC機能付)
*1 : BMW 220iカブリオレ SportおよびLuxuryに標準装備(Sportはレッド・ステッチ付)。
*2 : BMW 220iカブリオレ M Sportに標準装備。

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新BMW 2シリーズ カブリオレをBMW Group Studioで特別展示
2015 年3月26日(木)から4月14日(火)まで、BMW Group Studio(住所:東京都千代田区丸の内1-9-2、グラントウキョウ・サウスタワー1階)にニューBMW 2シリーズ カブリオレが展示される予定。

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東京ミッドタウンに4月3日(金)にオープンする「イセタンサローネ」でも特別展示を開催

2015年4月3日(金)から9日(木)まで、イセタンサローネ(住所:東京都港区赤坂9-7-4 ガレリア1階/2階)にニューBMW 2シリーズ カブリオレが展示される予定。

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BMW M235i Convertible│ビー・エム・ダブリュー M235i カブリオレ
ボディサイズ│全長 4,454 × 全幅 1,774 × 全高1,403 mm
ホイールベース│2,690 mm
トレッド 前/後|1,516 / 1,534 mm
最低地上高|130 mm
重量|(6MT)1,600 kg  (8AT)1,620
エンジン│2,979cc 直列6気筒DOHC Mツインパワーターボ(ツインスクロールターボ)
ボア × ストローク|84.0 × 89.6 mm
圧縮比|10.2
最高出力│240 kW(326 ps)/5,800-6,000 rpm
最大トルク│450 Nm/1,300-4,500 rpm
駆動方式│FR
トランスミッション│6段MT / 8段AT
サスペンション 前/後|ダブルジョイント スプリング ストラット / 5リンク
タイヤ 前/後|225/40R18 / 245/35R18
ブレーキ 前/後|ディスク / ディスク
0-100km/h加速|(6MT)5.2 秒  (8AT)5.0 秒
最高速度|(6MT)250 km/h  (8AT)250 km/h
最小回転半径|5.45 メートル
トランク容量|280-335 リットル
燃費(EU)|(6MT)8.5 ℓ/100km(およそ11.8km/ℓ)  (8AT)7.9 ℓ/100km(およそ12.7km/ℓ)
CO2排出量|(6MT)199 g/km  (8AT)184 g/km

BMW 228i Convertible│ビー・エム・ダブリュー 228i カブリオレ
ボディサイズ│全長 4,432 × 全幅 1,774 × 全高1,413 mm
ホイールベース│2,690 mm
トレッド 前/後|1,521 / 1,556 mm
最低地上高|140 mm
重量|(6MT)1,535 kg  (8AT)1,555
エンジン│1,997cc 直列4気筒DOHC ツインパワーターボ(ツインスクロールターボ)
ボア × ストローク|84.0 × 90.1 mm
圧縮比|10.0
最高出力│180 kW(245 ps)/5,000-6,500 rpm
最大トルク│350 Nm/1,250-4,800 rpm
駆動方式│FR
トランスミッション│6段MT / 8段AT
サスペンション 前/後|ダブルジョイント スプリング ストラット / 5リンク
タイヤ 前/後|205/50R17
ブレーキ 前/後|ディスク / ディスク
0-100km/h加速|(6MT)6.1 秒  (8AT)6.0 秒
最高速度|(6MT)250 km/h  (8AT)250 km/h
最小回転半径|5.45 メートル
トランク容量|280-335 リットル
燃費(EU)|(6MT)6.8 ℓ/100km(およそ14.7km/ℓ)  (8AT)6.6 ℓ/100km(およそ15.2km/ℓ)
CO2排出量|(6MT)159 g/km  (8AT)154 g/km

BMW 220i Convertible│ビー・エム・ダブリュー 220i カブリオレ
ボディサイズ│全長 4,432 × 全幅 1,774 × 全高1,413 mm
ホイールベース│2,690 mm
トレッド 前/後|1,521 / 1,556 mm
最低地上高|140 mm
重量|(6MT)1,510 kg  (8AT)1,530
エンジン│1,997cc 直列4気筒DOHC ツインパワーターボ(ツインスクロールターボ)
ボア × ストローク|84.0 × 90.1 mm
圧縮比|11.0
最高出力│135 kW(184 ps)/5,000-6,250 rpm
最大トルク│270 Nm/1,250-4,500 rpm
駆動方式│FR
トランスミッション│6段MT / 8段AT
サスペンション 前/後|ダブルジョイント スプリング ストラット / 5リンク
タイヤ 前/後|205/55R16
ブレーキ 前/後|ディスク / ディスク
0-100km/h加速|(6MT)7.5 秒  (8AT)7.6 秒
最高速度|(6MT)231 km/h  (8AT)226 km/h
最小回転半径|5.45 メートル
トランク容量|280-335 リットル
燃費(EU)|(6MT)6.5 ℓ/100km(およそ15.4km/ℓ)  (8AT)6.2 ℓ/100km(およそ16.1km/ℓ)
CO2排出量|(6MT)152 g/km  (8AT)144 g/km

BMW 220d Convertible│ビー・エム・ダブリュー 220d カブリオレ
ボディサイズ│全長 4,432 × 全幅 1,774 × 全高1,413 mm
ホイールベース│2,690 mm
トレッド 前/後|1,521 / 1,556 mm
最低地上高|140 mm
重量|(6MT)1,535 kg  (8AT)1,555
エンジン│1,995cc 直列4気筒DOHC ツインパワーターボ ディーゼル
ボア × ストローク|84.0 × 90.0 mm
圧縮比|16.5
最高出力│140 kW(190 ps)/4,000 rpm
最大トルク│400 Nm/1,750-2,500 rpm
駆動方式│FR
トランスミッション│6段MT / 8段AT
サスペンション 前/後|ダブルジョイント スプリング ストラット / 5リンク
タイヤ 前/後|205/55R16
ブレーキ 前/後|ディスク / ディスク
0-100km/h加速|(6MT)7.5 秒  (8AT)7.4 秒
最高速度|(6MT)225 km/h  (8AT)225 km/h
最小回転半径|5.45 メートル
トランク容量|280-335 リットル
燃費(EU)|(6MT)4.7 ℓ/100km(およそ21.3km/ℓ)  (8AT)4.4 ℓ/100km(およそ22.7km/ℓ)
CO2排出量|(6MT)124 g/km  (8AT)116 g/km

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ケーシー・ストーナーが2015年の鈴鹿8耐に参戦

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2013年と翌14年8耐連覇のムサシ・アールティ・ハルクプロから

株式会社ホンダ・レーシング(HRC)は、2007年と2011年の2度にわたるMotoGPチャンピオン獲得経験を持つケーシー・ストーナー選手が「2015 FIM 世界耐久選手権シリーズ第2戦“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第38回大会」(決勝7月26日<日>以下、鈴鹿8耐)に参戦することを発表した。

ストーナー選手は、Hondaマシンで2013年と2014年の鈴鹿8耐を連覇している「ムサシ・アールティ・ハルクプロ(MuSASHi RT HARC-PRO)」から参戦する。

合同テストは7月7日・8日・14日・15日の4日間

チームメートはスーパーバイク世界選手権に参戦しているマイケル・ファン・デル・マーク選手と、全日本ロードレース選手権のJSB1000クラスに参戦し、HRCテストライダーも務める高橋巧選手のライダー3名体制。鈴鹿8耐は、1チーム2~3名のライダーで8時間を走行する耐久レースであり、Honda CBR1000RRは、現在5連覇中。2015年は6連覇に挑む。

ストーナー選手は、今年初めにHRCとのテストライダー契約を更新し、1月にマレーシアのセパン・サーキットで行われたテストでは、鈴鹿8耐仕様のCBR1000RRで走行。エンジニアに貴重なフィードバックをもたらした。

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なお、鈴鹿8耐に向けた合同テストは、第1回が7月7日(火)・8日(水)、第2回が7月14日(火)・15日(水)に行われ、ストーナー選手も参加する予定。

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●ケーシー・ストーナー選手のコメント

「今年初めにセパンでのテストに参加して以来、Hondaと鈴鹿8耐の参戦について話し合ってきました。ずっと出てみたいと思っていたレースですが、MotoGP時代はスケジュールの問題で不可能でしたから、今回の参戦が本当に楽しみです。

8耐仕様のマシンは、MotoGPのものとは大きく異なりますが、私にとっては新たなチャレンジとなる良い機会です。また、チームメートとなるマイケル・ファン・デル・マーク選手は今季さらなる成長が期待され、高橋巧選手も8耐マシンでの参戦経験が豊富にあります。

2人に多くのことを聞き、7月の本番に向けて準備しなければなりません。今はまず、レースに向けてしっかりとトレーニングをしたいと思います」

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●株式会社ホンダ・レーシング 取締役副社長 中本 修平のコメント

「ケーシーがHondaのマシンで鈴鹿8耐に参戦してくれることを、とてもうれしく思います。

彼のレースをまた見ることができるのはとても素晴らしいことですし、ケーシー自身も、きっと楽しんでくれるでしょう。今回、ファン・デル・マーク選手、高橋選手とともに、鈴鹿8耐を制するための強いチームを作ってくれました。

3人がどんな活躍をするのか、ファンの皆様にとっても興味深いレースになると思っています」

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●本田 重樹 MuSASHi RT HARC-PRO監督のコメント

「今年、MuSASHi Racing Team HARC-PROは、鈴鹿8耐3連覇を目指します。

2連覇を成し遂げたマイケル・ファン・デル・マーク選手、高橋巧選手というペアに加え、今年は力強い味方として、豊かな才能によって多くの成功を収めてきたケーシー・ストーナー選手を迎えることができました。

ストーナー選手が持っているすべてのキャリア、ポテンシャル、そしてベテランスタッフで構成される我がチームの持つ8耐に関するすべてのノウハウを結集し、我々の夢が現実のものとなることを期待しています」

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●高橋 巧選手のコメント

「今年の8耐は、史上初となる同一チームで3連覇を狙うということで、私にとっても特別な意味を持っています。さらに、この8耐をストーナー選手と共に戦えると思うだけで、今から興奮しています。一方で、他のチームとも凌ぎを削ることとなり、簡単に勝てるとは思っていません。8時間という長丁場を少しでも速く、そしてミスなく走ることができるよう、少ないテストの機会を活用していきたいと思っています。8耐に応援に来ていただくファンの方々に、プロスポーツの凄さや緊迫感を肌で感じてもらえるよう、今年もベストを尽くします」

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●マイケル・ファン・デル・マーク選手のコメント

「鈴鹿8耐は、モータースポーツファンにはもちろん、日本の皆さんにも特別なレースであり、出場を望んでも、それが叶うライダーは多くありません。

また、Hondaにとって重要なレースであり、こうして再びCBR1000RRで参戦できることは光栄ですし、とても楽しみです。スーパーバイク世界選手権(WSB)に参戦しているため、スケジュールはかなり厳しくなりますが、鈴鹿で走るのはとても楽しいですし、そのために時間を割くのは苦になりません。

マシンはWSBと異なりますが、乗りやすいので大きな問題ではありません。過去2大会では、最高のチームですばらしい経験ができたので、3連覇を成し遂げられれば本当にうれしいです」

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小林可夢偉、トヨタWECのテスト兼リザーブドライバーに

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トヨタ・レーシング、WECチャンピオン連覇とル・マン勝利へ

トヨタ・レーシングは2015年の世界耐久選手権(WEC)に、マニュファクチャラー/ドライバーの“ダブルタイトル”ホルダーとして参戦する。

車両は、昨年版マシンを改良したLMP1マシンTS040ハイブリッド。2015年3月26日、フランスのポール・リカール・サーキットで、2015年のチーム体制と共に発表した。

アンソニーとセバスチャンがドライバーズ選手権のタイトル獲得

トヨタ自動車は、2014年にWECで好成績を挙げた結果、日本の自動車メーカーとして初めて世界耐久選手権を制した企業となった。同時にトヨタ車を駆ったアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミがドライバーズ選手権タイトルを獲得した。

昨今の世界耐久選手権は、スピードだけでなくエネルギー効率が性能を決める重要な要素になり、TS040 HYBRIDは8戦中5勝という記録を達成した。これを踏まえて、2015年型TS040 HYBRIDは、2014年にタイトルを獲得したTS040 HYBRIDの進化モデルとして再挑戦を果たしていく。

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THS-Rのパワートレーンは総出力1000ps以上

ただし進化型とはいえ、空力を最新のものに改良したのを始め、ボディ前端のクラッシャブルストラクチャーを含めて見直し、タイヤを今まで以上に効率良く使える様にサスペンションを設計し直し、加えて重量の軽減を実現している。

2015年型TS040ハイブリッドは、トヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)のパワートレーンを採用。システムの総出力1000ps以上。ERS(エネルギー回生システム)は2014年同様に放出エネルギー量6メガジュール・クラスを選択しているが、スーパーキャパシタの構造変更も行なって、今年はさらなる性能向上を狙っている。

TS040 HYBRID #1号車の運転席に中嶋一貴

ちなみに2015年は、WECのレギュレーション変更で、エンジンはシーズンを通して5基までの使用しか許されなくなる。しかしトヨタレーシングは過去3シーズンを通して5基以上のエンジンは使用していない。タイヤに関してはバーレーン、上海、ル・マン以外のレースでは、練習走行ではスリックタイヤは最大4セット、予選と決勝では6セットまでしか使用できない。バーレーンと上海は予選・決勝で8セット、ル・マンは11セットまでの使用が許される。

TS040 HYBRID #1号車の運転席には、2014年のチャンピオン・コンビであるアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミ、そして今年は初めてWEC全戦出場となる中嶋一貴が乗り込む。

#2号車にはアレックス・ブルツ、ステファン・サラザンに加え、2014年はテスト/リザーブ・ドライバーとして第7戦バーレーン6時間レース優勝の一角を担ったマイク・コンウェイが全戦参加する。

小林可夢偉はテスト/リザーブ・ドライバーとして採用

小林可夢偉は、昨年までテスト/リザーブ・ドライバーとしての役割を務めたマイク・コンウェイのレース参戦に伴い、新たにテスト/リザーブ・ドライバーに採用された。

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またTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)でも人事異動が行われ、永らくTMGの社長を務めた木下美明氏が4月1日付けで日本に帰国、代わってトヨタがF1グランプリに参戦していた時期にエンジン担当技術者としてTMGで活動していた佐藤俊男氏がTMGとWECチーム代表として就任する。

世界チャンピオンとして挑戦を開始する2015年シーズン、トヨタ・レーシングの開幕戦は4月12日のシルバーストーン6時間レース。カレンダーは以下の通り。

第1戦4月12日
シルバーストーン6時間
第2戦5月2日
スパ・フランコルシャン6時間
第3戦6月14~15日
ル・マン24時間レース
第4戦8月30日
ニュルブルクリンク6時間
第5戦9月19日
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ6時間
第6戦10月11日
富士6時間
第7戦11月1日
上海6時間
第8戦11月21日
バーレーン6時間

【以下は各チームメンバーのコメント】

木下美明 チーム代表
TMGとモータースポーツプロジェクトから離れることになったの
は寂しいです。しかし、今後も出来る限りレースを近くから見守り、チームをサポートしたいと思っています。

我々が参戦を開始した2012年以来、励まし、サポートをしてくれたWECの関係者に感謝すると共に、耐久レースを戦う仲間の一員になれたことを誇りに思っています。今季、ゼッケン1を付けた我々のTS040 HYBRIDを見られるのは本当に素晴らしいことで、残る目標はル・マン24時間レースの制覇です。

今シーズンは、4チームに増えたLMP1のマニュファクチャラー全てが異なる技術アプローチで参戦するということで、挑戦はこれまで以上に素晴らしいものになるでしょう。我々は懸命にTS040 HYBRIDの改良を続けてきました。今のところ、テストでの結果は勇気づけられるものです。

しかし、まだ長い戦いは始まったばかりですし、ライバル達の最初のパフォーマンスを知りたいところですが、まず開幕戦としてのシルバーストーンがとても大切だと思っています。

村田久武 モータースポーツユニット開発部部長
我々はTS040 HYBRIDをアップグレードするために努力を重ねてきました。そして、パワーユニットを含む、多くの領域で進化を遂げました。

これはトータルでの最大出力が1000馬力以上になり、パワーユニットのパフォーマンスがかなり向上したことを意味しています。我々の開発目標は、トータルでの最高出力と安定性を昨年よりも高めることです。ハイブリッドシステムのパフォーマンス向上は、特にレースで距離を走行したときに、全てのサーキットにおいて見ることが出来るでしょう。我々の2015年シーズンへ向けたアップグレードは、より良いハイブリッドカーを生み出すためのステップであり、何度も言っていますが、TS040 HYBRIDによって培われたコンポーネントおよび技術は将来、トヨタの市販車に活かされることになります。

パスカル・バセロン テクニカル・ディレクター
車両規則が大きく変わらなかったので、我々のコンセプトは明快で、2014年シーズン以上のパフォーマンスを出すことです。そのため、2015年型のTS040 HYBRIDは、完全な新型ではありませんが、ほぼ全ての面で進化を遂げていると言えます。

一見あまり変わっていないように見えるかもしれませんが、部品の80%はデザインし直しました。今年も我々はハイダウンフォース仕様とローダウンフォース仕様を用意します。理由は例年と同じく、ル・マンは他の多くのコースとは要求される性能が大きく異なるからです。

現行の車両規則では、空気抵抗を低く保ったままこれらのパッケージにおいて最大の効果を得るには、リアウィングやエンジンカバー、そして車両先端部の変更が有効となります。これまでのところ「1チームだけのレース」であるテストにおいて、満足行く結果を得ています。我々は、残された数週間で、開幕戦へ向けた準備を終えなくてはなりません。

アンソニー・デビッドソン (#1 TS040 HYBRID)
ゼッケン1を自分たちの車両に付けられるというのは本当に素晴らしいことで、これを堅守したいと思っています。昨年はチャンピオンを獲得し最高の気分でしたが、最大のレースであるル・マン24時間で勝てませんでした。

私個人よりも、チームとして、この6月の偉大なレースに勝つことが目標です。競争がさらに厳しいものになることは分かっており、昨年以上に運に恵まれることを望んでいます。

ル・マン24時間レースでは運を味方につけることも必要です。現行の規則になって2年目のシーズンなので、我々のTS040 HYBRIDは多くの領域で正常進化を遂げました。第一印象は良好で、今重要なことは改良を続け、チャンスを逃さないことです。

セバスチャン・ブエミ (#1 TS040 HYBRID)
ゼッケン1番を付けてのシーズンスタートはいつでも嬉しいものです。それは昨年の我々が成し遂げたことを表しているからです。

今年も出来る限り多くのレースで勝ちたいとは思っていますが、最大の目標は間違いなくル・マン24時間での勝利です。ル・マン24時間は獲得ポイントも倍なので、シリーズタイトル争いにも大きな助けとなります。

我々には昨年の時点で既に、素晴らしいTS040 HYBRIDがあるので、大きな変更をすることなく、さらなる進化を目指しています。全ての領域で少しずつ改良を重ねていけば、それはラップタイム向上につながります。我々の努力が報われ、昨年同様に上位争いが続けられることを期待しています。

中嶋一貴 (#1 TS040 HYBRID)
WECのシリーズにフル参戦出来ることになって最高の気分です。昨年は何戦かをTVで観戦することになり、チームと共に戦うことが出来ませんでした。

それだけにシルバーストーンでの開幕戦が待ち切れません。今年はアンソニー、セバスチャンと組むということで、きっと楽しいものになるでしょう。チーム構成は変わりますが、我々は2台で一つのチームとして同じ目標を持っています。今年は昨年同様、全てのレースでトップを狙い、ゼッケン1を守れればと思っています。

ゼッケン1が付いた自分の車両を見るのは素晴らしいことです。これまでのところ、アップデートされたTS040 HYBRIDの感触は良く、自信もありますが、まだやらなくてはならない作業も残っており、最良の状態で開幕戦を迎えられるよう準備をしなくてはなりません。

アレックス・ブルツ (#2 TS040 HYBRID)
希望に満ちた新シーズンがスタートします。我々はチームとして昨年タイトルを獲得しました。
今年の目標はそれに加えてル・マン24時間でも勝つことです。私自身にとっては3度目となるル・マンでの勝利を切望しています。我々は既に最初のテストを改良型のTS040 HYBRIDで行っており、2014年よりも早いラップタイムをマークし、加えて信頼性でも改良は進んでいます。

これらの面から見て、全てが順調と言えます。もちろんライバルもハードワークを重ねて来ていることは分かっていますが、全体的に見れば、それが耐久レースをさらに素晴らしくしてくれます。驚くべき技術で多くの開発が進んでいますが、それがライバルよりも上手く行っていることを願っています。

ステファン・サラザン (#2 TS040 HYBRID)
2014年はタイトル獲得など、信じられないようなシーズンでしたが、もちろん今年はさらに良いシーズンにしたいと願っています。

我々は既にTS040 HYBRIDの改良を進めており、テストは本当に上手く行っています。改良型TS040 HYBRIDの感触は非常に良く、思い切り攻めることが出来ます。チームは驚くほどの仕事ぶりでアップデートをこなしてくれました。我々は再び強さを見せられると思います。ライバルメーカーからの挑戦は激しく、厳しいものになると予想されるので、我々は集中してハードワークに励まなくてはなりません。

ドライバー、エンジニア、メカニック、我々全員がベストを尽くせば、必ず良いシーズンが過ごせると思います。我々の素晴らしいチームスピリットがあれば、再び力強いシーズンが戦えるはずです。

マイク・コンウェイ (#2 TS040 HYBRID)
自分が世界チャンピオンを目指して戦えることにとても興奮しています。チームのタイトル防衛に貢献できると確信していますし、楽しみです。アレックス、ステファンと共にまた戦えることも嬉しいですし、互いに多くを学べると思っています。

共にプッシュし合って、我々のパッケージからベストを引き出せるはずです。私自身は昨年バーレーンで初勝利を挙げることが出来ましたが、今年の目標は、昨年以上の勝利です。

そしてもちろん全員が、最大のレースであるル・マン24時間を見据えています。戦いがどれだけ厳しいものかを伝えるのは難しいですが、2015年仕様のTS040 HYBRIDは良好ですし、開幕戦を楽しみにしています。

小林可夢偉 (テスト兼リザーブ・ドライバー)
トヨタチームに戻れて喜んでいますし、チームと共に戦えるチャンスを与えられたことに感謝しています。チームスタッフの多くが、私がトヨタF1で戦っていた時を良く知っているメンバーなので、我が家に帰って来たような気分です。

すでにTS040 HYBRIDでのテストは行っていますが、最新のハイブリッド技術には感銘を受けました。チームにとって今年も重要な年となりますが、チームスタッフ全員との強力な協力体制を築いて、TS040 HYBRIDの開発に貢献出来ることを楽しみにしています。

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日本初の商用移動式水素ステーション、都内千代田区で24日開業

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水素ステーション設置の動きに先行して稼働

トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI(ミライ)」が昨年末から市販されたことに伴い、現在、全国各地で水素ステーション設置の動きの胎動が始まっている。

そうしたなか、岩谷産業、大陽日酸、豊田通商が出資する合同会社「日本移動式水素ステーションサービス(東京都港区、代表職務執行者:中川浩司)」は、東京都千代田区の靖国神社のほど近くで日本初の商用移動式水素スタンド「ニモヒス水素ステーション九段(東京都千代田区三番町6)」の営業を24日から開始する。

同社が展開する移動式水素ステーションとは

このニモヒス水素ステーション九段における運用は、 続きを読む 日本初の商用移動式水素ステーション、都内千代田区で24日開業

利用は20分までなら無料。日産、横浜大規模団地で超小型EVのカーシェアリング開始

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いよいよ大規模団地での実証プロジェクトを開始

日産自動車は3月23日からURと共同で、神奈川県が国土交通省関東運輸局に申請した超小型モビリティ認定制度による居住者向けのカーシェアリングを開始すると発表した。利用車両はNISSAN New Mobility CONCEPT。

郊外型大規模住宅団地での居住者向けカーシェアリングは全国初の取り組みで、日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン、以下「日産」)と、独立行政法人都市再生機構東日本賃貸住宅本部(本社:神奈川県横浜市中区、理事長: 上西 郁夫)ことURと共同でのテストプロジェクトとなる。

対象エリアは横浜市旭区の左近山団地とその周辺地域

日産自動車とURは、団地の活性化方策と超小型EVの活用可能性を探るため、2013年からUR賃貸住宅団地に超小型EVを協働して試行導入して、団地の狭い通路での走行優位性や近距離移動での利便性等を検証してきた。

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今回のテストプロジェクトの対象エリアは、横浜市旭区の左近山団地とその周辺地域。日産自動車は、神奈川県並びにURと2013年の5月から、同地域のNPO法人で高齢居住者に対する見守りや、学童に対する交通安全・連れ去り防止を精力的にサポートする「オールさこんやま」のふれあい助け合い活動を下支えするなど、ステップを踏んで同プロジェクトを進めてきたが、今回はそのステップ4にあたるもの。

利用料金は最初の20分間は無料、以後、20分ごとに200円

ステップ4のカーシェアリング用に用意された超小型モビリティは5台。左近山団地内に2か所の貸し出し、返却拠点を設けて、7時30分から19時30分まで利用できる。利用料金は最初の20分間は無料、以後、20分ごとに200円。

カーシェアリングの仕組みとしては、株式会社フルタイムシステム(本社:東京都千代田区、社長:原 幸一郎)の24時間無人鍵貸出機(F-rents)を利用する。同システムは24時間、問い合わせが可能でマンションカーシェアリングシステムとして既に60棟に導入された実績がある。

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具体的な貸し出しの流れは、まずWebページで5台の超小型モビリティの利用状況を確認して予約。利用時には、あらかじめ取得した個人認証キーをF-rentsにかざすことで、超小型モビリティと充電コンセントの鍵を納めたボックスを開ける。利用後は車を充電コンセントに接続し、個人認証キーでボックスを開けて、鍵を返却する。

どのようなプロジェクトなのか、利用車両について

プロジェクト実施の目的は、包括的には郊外型の大規模住宅団地とその周辺地域におけるクルマ社会の活性化、さらには多様な利用ニーズに応えるべく公共交通機関を補完する身近な乗り物として、超小型モビリティ活用の可能性を検証していくことにある。

具体的な検証目的の1つ目は、対象地域の総戸数が2104規模でありながら、相鉄線二俣川駅からバスで13分、横須賀線東戸塚駅からバスで20分の位置にあたることから、最寄駅までのバス便を補完する役割となり得るかを調査すること。2つ目は、対象地域の活性化のため先の「オールさこんやま」以外の多様な団体・個人の活動への活用可能性を調べること。3つ目は団地居住者の利便性の向上と入居希望者への訴求性を検証することにある。

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利用される日産自動車の2人乗り電気自動車「NISSAN New Mobility CONCEPT」は、リチウムイオン二次電池を搭載したEVで、全長2340mm×全幅1190mm×全高1450mm、車重は470kg。最高速度は時速80km。ただし横浜市の実証実験では時速30km制限エリア内を走行するなど低速走行を中心に実証実験を進めている。

2011年9月29日に公道走行に必要な大臣認定を国土交通省から取得しており、開発のベースはフランスRenout(ルノー)が2011年末に欧州での価格を公表したEV「Twizy(トゥイージー)」。ちなみに2011年末当時のTwizyの価格は6990ユーロ(約80万円)からとなっていた。

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