フォルクスワーゲン AG(本社:ドイツ・ニーダーザクセン州ヴォルフスブルク、以降VW)は9月25日、監査役会の席上で、マルティン・ヴィンターコーンCEOの後任に、ポルシェで采配を振るってきたマティアス・ミューラー氏を指命することに決した。
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ミュラー氏は、これを受けて「フォルクスワーゲングループの信頼を取り戻すことに全力を尽くすことを約束する」と、声明を発表した。
現時点のVW内調査では、およそ500万台に上るフォルクスワーゲン車が影響を受けることを示した。なお同事案に関わり、グループ上層部では、かつてVWで開発部門を率いていた、現アウディAGの技術開発担当役員ウルリッヒ・ハッケンベルク氏、現ポルシェAGの研究開発担当役員ヴォルフガング・ハッツ氏に加え、VW米国法人のマイケル・ホーン社長の3人が処分の対象になる見込み。
監査役会の声明に於いては、排出ガス不正問題に関わる何人かのVW社員のレイオフを提案しており、既に一部では処分が実施されていると発表している。
ミュラー氏は1953年ドイツ生まれの62歳。アウディで開発責任者を担い、頭角を現した。
その後、VWブランド展開の責任者(2007年から)を経て、2010年10月、ポルシェの社長兼最高経営責任者(CEO)に就任。
ポルシェブランド車の事業発展並び、世界販売に於ける功績を背景に、VWの大株主の一翼を担うポルシェ一族から厚い信頼を得ている。
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