ロバート・ボッシュGmbH(本社:シュトゥットガルト・ゲーリンゲン、代表取締役社長:Dr.rer.nat.Volkmar Denner、以下、ボッシュ)はシュトゥットガルトに於いて「ボッシュ・グローバルサプライヤーアワード2015」を開催。このアワードに於いて11カ国、58社のトップサプライヤー各社を招いて表彰した。
同顕彰はボッシュの事業に於いて、製品やサービスの品質・コスト・物流管理・技術革新に関して優れた実績を上げたサプライヤー企業をボッシュが顕彰するもの。実施されるようになってから今年で14回目となる。
世界中で約3万5,000社のサプライヤーと協力関係を構築
授賞式会場では、ボッシュ取締役会・会長のフォルクマル・デナー氏が「ボッシュは、多大な貢献を果たしてくれたトップサプライヤー各社の功績を称えます。
サプライヤー各社は、当社の国際ビジネスの一翼を担う重要なパートナーです。今後も私たちは皆さんとしっかり連携を図っていきます。
なお今年の授賞式のテーマは、『パートナーシップの力、コネクテッド インテリジェンス』でした。私たちは、皆さんとの長期にわたる協力関係が、成功につながる重要な鍵になると信じています」と述べた。
今日、世界中で約3万5,000社のサプライヤーと協力関係を構築するボッシュは、今年、トップサプライヤーとして58社を選出した。そのうちの3社は過去11回以上も受賞を重ねている企業で、かつ5回以上の受賞歴を誇る企業が7社もあった。
受賞企業の約半数はドイツ国外に本社を置き、そのうちの4分の1はアジアに拠点を構えている。
モノのインターネット化の先にある第4次産業革命を目指す
会長のフォルクマル・デナー氏は、「ウェブ対応の製品と、インターネットベースのサービスは、今後、当社の将来を占う成長の柱となるでしょう。
モノのインターネット化を成功させるには、顧客重視の姿勢とメリットの実現が不可欠だと確信しています。そこで、私たちはまず、優れたサプライチェーンの実現を目指します。
サプライヤーとの長期にわたる強固な協力関係は、この目標を達成するために欠かせないものであると同時に主要な原動力でもあります。
信頼・透明性・機動力・品質・供給能力、そして価格競争力が一体となった時、サプライヤーと連携する上で、これが非常に重要になるでしょう」と語った。
ボッシュは今後、製品を生み出すプロセスのより早い段階から、サプライヤーに関与してもらい、世界に先駆けて、モノとモノとがつながるインダストリー4.0の実現に取り組んで行く構えだ。
目指すはインダストリー4.0、IoTの先にある次世代技術戦略
これについて副会長のアーセンケルシュバウマー氏は、「ネットワーク化は、ボッシュ側だけの問題に留まっている訳ではなく、付加価値チェーン全体に及びます。
私たち全員がさらなるネットワーク化を体系的に受け入れられない限り、未来に於いて競争力を維持することはできません。そのため、当社はサプライヤーアワードの技術革新部門において、特に先見の明のあるプロジェクトを表彰しています」と述べた。
今年は技術革新部門で、IMS Gear GmbH、Infineon Technologies AG、4flowの各社が同賞を受賞。ベルリンに本拠地を置く4flowは、グローバルに標準化した輸送管理システムの開発に貢献したとして、今回最優秀の栄誉に輝いた。
https://www.youtube.com/watch?v=wUaiikDVX1E
ボッシュはこの4flowが開発した新プロセスや、システムを駆使し、さらに効率的・経済的な管理を既に実行している。
2014年にボッシュに於けるグループ全体の購買額は、総額約250億ユーロに達した。なかでも全世界の購買額の約60%を占有する欧州が、依然として主要な割合を占めている。
また欧州以外での調達では、中国、米国、日本に集中している。調達内容は、主に旋削加工部品、電子コンポーネント、プレス加工部品、引抜き加工部品、曲げ加工部品やプラスチック部品などの生産材料であるが、商品、操作機器、サービス、資本財なども含まれる。
今後は中国などの成長市場で、ボッシュ・グループの継続的な成長を実現するためには、そうしたインダストリー技術を背景に現地のサプライヤーとの連携を密にしていく事が重要だと同社では考えているようだ。
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