全日本スーパーフォーミュラ最終戦・鈴鹿、国本雄資が初のシリーズチャンピオン獲得


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株式会社日本レースプロモーション(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長:白井 裕)は10月30日、三重県鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキット国際レーシングコース(1周:5.807km)に於いて、全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ最終戦の決勝レースを実施した。

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この最終戦Race1、Race2と2レースが行われ、箇々の決勝結果は、Race1で国本雄資(プロミュー/セルモ インギング)が、混戦を抜け出して好スタートを決めての優勝。

続くRace2は、スタートの遅れをものともせず、来季フォーミュラ1のシートが決まっているストフェル・バンドーン(ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング)が2度目の優勝をもぎ獲った。

結果、バンドーンは、日本の独自フォーミュラカテゴリーにより、独特の進化を遂げ、職人肌のドライバー達がひしめき合う同シリーズに於いて、複数の勝ち星を獲得する速さを見せつけた。

個別のラウンドでは、まずRace1で2番グリッドスタートとなったカー#2の国本雄資(プロミュー/セルモ インギング)が、ライバル達を出し抜き好スタートでホールショットを奪い、そのまま、危なげない走りを見せつけ今季2勝目を飾った。

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国本に食らいついて2位に入ったのは、カー#36のアンドレ・ロッテラー(バンテリン チーム トムス)、そして3位には、#1の石浦宏明(プロミュー/セルモ インギング)が続き、昨年度チャンピオンの意地を見せた。

なおトップでチェッカーフラッグを潜った国本雄資は、この勝ち星を積み上げたことで、最終戦を首位で迎えていた関口を引きずり下ろし、ポイントランキングで首位に立ってRace2に臨む。

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そのRace2では、カー#41ストフェル・バンドーン(ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング)が、2番手スタートから果敢な走りを見せて首位を獲る。

しかしレースは、2度もセーフティーカーが入るという荒れ模様。それでもストフェル・バンドーンは、追いすがるアンドレ・ロッテラーを引き離して最終的には、首位のままゴールラインを通過。

来季のF1参戦を前に、スーパーフォーミュラ2016の最終レースでホンダエンジンに華を添える形となった。3位は、Race1と同じく安定した走りで石浦宏明(プロミュー/セルモ インギング)が入っている。

結果、2016年の王座は国本雄資。2位に毎レース着実にポイントを積み上げたアンドレ・ロッテラー。

ルーキーイヤーで初参戦・初チャンピオンかと思われていたカー#20関口雄飛(イトウチュウ エネクス チーム インパル)はポイントの積み上げが叶わず総合3位で今シーズンを終えている。

シリーズ首位、国本雄資選手
長い時間が終わって、ホッとしています。昨シーズン、石浦さんがチャンピオンを獲って、自分はふがいない結果ですごく苦しいシーズンを過ごしました。

その中で、今年こそはと思い、シーズンオフから色んなことにトライし、すべて変えなきゃ行けないという思いで挑んだシーズンでした。

そして迎えた開幕戦で2位を獲ることができ、(第5戦)岡山のレース2で優勝することができ、今年やってきたことが少しずつ結果に現れているという実感がありました。

自分の中でも自信がつき、最終戦のレースも、絶対チャンピオンを獲ってやるという強い気持ちで鈴鹿に入ったし、そのためにたくさんの準備もしてきました。

レース1で最高のレースができたし、今までの中でもいいスタートができました。レース2はちょっとうまくいかないレースでしたが、周りの状況を冷静に見ながら、自分のレースをすることができたので、本当に悔しい思いをした分、このシリーズタイトルに対してすごく重みを感じているし、すごくうれしいです。

昨シーズン最終戦を終えて、来シーズンは誰がチャンピオンになるんだろうと予測されると思うんですが、多分誰も僕のことを予想した人はいなかったと思います。

でも、自分は絶対に(タイトルを)獲ってやるんだという強い気持ちがあったし、あとたくさんの方がつねに支えてくれて応援してくれたので、この結果になったのだと思います。

ほんとに長くてつらいシーズンでしたが、最後に勝つことができてすごくうれしいですし、ホッとしています。クルマも変わったし、自分自身もすべて変えてきたつもりです。

あと何がかわったかはわかりませんが、毎日ひとつひとつの積み重ねがこういう大きな結果になったのかなと思います。去年悔しい思いをした分、どんなつらいことでも耐えられるし、勝つために必死になってもがき苦しんでやってきました。

振り返ると、レース1のスタートがなければ、チャンピオンはなかったと思います。それほど僕はあれに賭けていました。

ただスタートに不安があり、土曜日にチームとトヨタが協力しながらミーティングして、解決してくれたのも、あのスタートが切れた要因だし、あれがあったから、成し得たことだと思っています。

レース2はセーフティカーが2度入りましたが、バンドーン選手とアンドレ選手が1-2位だったので、ここでアンドレ選手に勝たれるとマズいなとは思っていました。あまりいいことじゃないですが、最後の3-4周は自分の走りよりもそっちのほうが気になってました(苦笑)。

今日、日本で一番速いドライバーであることを証明できたので、来年もまたタイトルを獲れるような、どんなときでも速く走れるドライバーにならなきゃいけないと思います。

またチャピオンを獲って、世界で戦えるようなドライバーになりたいと思っているので、そのためにはもっと優勝して、速くなって強くなっていかなければならないと思うので、これからも努力を続ける限りです。

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