アイシン高丘、ヤシ殻バイオ燃料の実証実験を開始

アイシン高丘(所在地:愛知県豊田市高丘新町天王1番地、取締役社長:奥田 誠)は5月8日、協業企業計10社の生産ラインにて、アイシン高丘が開発するバイオ燃料「Bio-M-Coke(商標登録出願中)」を使用する実証実験を開始した。

なお協業企業計10社とは、株式会社豊田自動織機(本社:愛知県刈谷市)、株式会社IJTT(本社:神奈川県横浜市)、日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市)、株式会社栗本鐵工所(本社:大阪府大阪市)などの計10社。

バイオ成型炭

アイシン高丘は、これまで自社の生産ラインで実証実験を進め、鉄の溶解工程(キュポラ溶解/鋳鉄鋳物を製造するための直立する鋳鉄溶解炉)に使用する石炭コークス(石炭を乾留ほ蒸し焼きにして炭素部分だけを残した燃料)をバイオ燃料「Bio-M-Coke」に100%置換可能との評価を完了した。

今後、2025年度中にも更なる社外実証拡大を予定しており、これらの社外実証結果をふまえ、2025年秋ごろより販売を開始する予定。

アブラヤシ

ヤシ殻

この「Bio-M-Coke」は、アブラヤシからパーム油を精製する過程で残ったヤシ殻(Palm Kernel Shell)を原料として製造されるバイオ燃料。

燃焼時にCO2を排出しますが、原料のアブラヤシが成長過程でCO2を吸収するため、カーボンニュートラルな燃料とされている。

アイシン高丘は、2024年8月インドネシアに現地法人ATP BIO INDONESIA(所在地:西カリマンタン州、代表取締役社長:瀧 健司)を設立し生産準備を行っている。

鋳造業界が抱える課題であるCO2排出量の削減に向け、持続可能なエネルギーを普及させることで社会全体の環境負荷低減への貢献を目指すとしている。

<会社概要>
アイシン高丘株式会社
本社:〒473‐8501 愛知県豊田市高丘新町天王1番地
代表者:奥田 誠
主な事業内容:自動車部品を主体とする鋳造・機械加工、塑性加工、音響製品の製造・販売
コーポレートサイト:https://www.at-takaoka.co.jp/