日立オートモティブシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区大手町、取締役社長兼COO:関 秀明)の電動パーキングブレーキが、マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:小飼雅道、以下、マツダ)が北米などで販売を開始する新型3列ミッドサイズクロス オーバーSUV「マツダCX-9」に採用された。
近年、手動レバーや足踏みペダルによりワイヤーケーブルを介して制動を行うメカ式のパーキングブレーキのかけ忘れや、坂道などでのかけ方が不充分なことによる車両の接触事故が増加するなか、こうした人為的ミスを防止する自動制動が可能な電動パーキングブレーキに注目が集まっており、車両への搭載拡大が見込まれている。
日立オートモティブシステムズは、1939年からの長年のブレーキ事業で培ってきたテクノロジーとエレクトロニクス技術を融合させ、小型電動モーターの駆動で制動力を発生し、自動で発進時に制動を解除する電動パーキングブレーキの開発を進めてきた。
そして今回、日立オートモティブシステムズが独自に開発した推力発生機構により小型・軽量、静粛性、高効率性を実現したことが評価され、マツダの新世代商品群におけるハイエンドモデルである新型「マツダCX-9」に採用された。
なお、今回採用が決定したこの電動パーキングブレーキは、2015年1月に商品改良され、マツダのクロスオーバーSUVとして初めて電動パーキングブレーキを搭載した「マツダCX-5」にも採用されている。
この電動パーキングブレーキの搭載により、適切な制動力の確保や、自動解除でクルマの安全性が向上することに加え、キャリパーやモーターの小型・軽量化だけでなく、坂道など走行中の停止・発進時におけるドライバーの操作負担軽減、さらには、従来車両の手動レバー廃止により広がったセンター コンソールのデザイン自由度がもたらす快適性向上にも貢献している。