トヨタ、シエンタを一部改良+コンプリートカー“JUNO”を追加

トヨタ自動車(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:佐藤恒治)は8月5日、5ナンバーサイズのミニバン「シエンタ」を一部改良すると共に、カスタマイズブランドMODELLISTAと共同開発したコンプリートカー“JUNO”を設定し、8月5日に発売した。

なお上記、「MODELLISTA」は、TDCことトヨタカスタマイジング&ディベロップメント(Toyota Customizing & Development Co.,Ltd.)が取り扱う商品ブランドのひとつ。また上記TDCの源流は、1954年設立された中古車整備事業のトヨペット整備に行きあたる。

そんなトヨペット整備が、モータースポーツ車などのカスタマイズを手掛けるようになって1976年にTRDへ。1990年にはトヨタテクノクラフトに社名変更。更に2018年に、ジェータックス(海外向け特装車架装)、トヨタモデリスタインターナショナルへと統合されて現企業に至る。

今回は、このTDC傘下でトヨタ直系のカスタマイズブランドであるMODELLISTAの仕事となる。そのカスタマイズポイントは以下の通り。

主な改良ポイントの概要は、新しい装備の追加・安全装備の拡充および人気のメーカーオプションの標準装備化により、商品力を大きく向上させたところにある。

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▽新しい装備の追加
– 電動パーキングブレーキ・ブレーキホールド機能を全グレードに標準装備。*ブレーキホールド機能をオンのままPowerを切った場合、次回運転開始時にオンの設定が維持される機能を追加(トヨタブランド初)。運転する度にブレーキホールドを設定する必要がなくなり利便性が向上する。

▽安全装備の拡充
– レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付):先行車が停止した場合自車も停止する停止保持機能を全グレードに標準装備。
– ドライバー異常時対応システムを全グレードに標準装備。
– 全グレード標準装備のプロアクティブドライビングアシスト機能(PDA)に車線内走行時の常時操舵支援機能を追加。

▽人気のメーカーオプションの標準装備化
– ETC2.0+ドライブレコーダー(前後方)をXを除く全グレードに標準装備
– オートエアコンを全グレードに標準装備

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コンプリートカー“JUNO”を新たに設定
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加えて今回、Zグレード(ハイブリッド車)をベースに、MODELLISTAと共同開発車づくりに取り組んだコンプリートカー“JUNO”(JUNOは、自由なライフスタイルを訴求する提案に由来したネーミング)を新設定している。

“JUNO”として仕立てた主なカスタマイズポイントは、後席およびラゲージ部分を架装することで、「持ち運べる部屋」という新しいクルマの価値を提供したところにある。

より具体的には、着脱可能な家具モジュールを組み合わせることで、個々のユーザー専用の空間を作ることが可能にした。*なお家具モジュールは積載物の扱いとなる。

– 架装のポイント
・家具モジュールを容易に着脱可能にするために後席(2列目)およびフロア・ラゲージのカーペットを取り外し、
家具モジュール取付構造を組み込んだ専用トリム・フロアを取り付け。

・ベースモジュール、ベースモジュールラージ、クッションモジュール、サイドテーブル、ワークテーブルの5種の家具モジュールを組合せ、自由な空間を創り出すことが可能にした。

・家具モジュールは、チル、リフレッシュ、フォーカス、コンフォートの4種の架装メーカーパッケージオプションとして
選択可能にした。

・家具モジュールは販売店オプションとして単品で購入可能にした。

*架装に伴う留意事項は以下の通り
– 後席部分を架装し2人乗り仕様に変更するため、登録時に4ナンバー区分に変更するね必要がある。
– 架装メーカー工場での架装となるため持ち込み登録となる。
– 荷室の利用は駐車時のみ。走行時の荷室への乗車は原則として法令で禁止される。
– 架装部位の復元は不可となる。
– 架装部分の保証は、トヨタカスタマイジング&ディベロップメントが担う(登録日から1年間または走行距離2万kmまで)。

シエンタ車種サイト:https://toyota.jp/sienta/
シエンタ“JUNO”サイト:https://toyota.jp/info/sienta/juno/