日本自動車輸入組合(JAIA)が2月5日に実施した「第39回 輸入車試乗会」にて、ゼネラル・モータースジャパンが販売する高級ミドルセダン「CTS」に試乗した。
2017年にマイナーチェンジした同モデルは、より精悍となったフロントグリルが非常に印象的。また、シックで落ち着いたカラーを採用するインテリアは、ラグジュアリー感が高く、フルレザーシートの座り心地も快適そのもの。登場当時クラス初であったリアカメラミラーは、ややサイズが小さめのためか、慣れないと走行中に見えにくい場合もあったが、慣れれば死角が少なく後方確認をうまくアシストしてくれる。
最高出力203kW(276PS)・最大トルク400N・m(40.8kg・m)を発揮する2L直列4気筒直噴ターボエンジンは、切り替え可能なドライブモードの選択により、様々な出力特性を発揮する。市街地や高速道路向けのツアーモードでは、信号待ちからのゼロ発進などで加速がかなりマイルドな傾向。
一方、スポーツモードでは、アクセル開度に対するレスポンスが頗る良好となり、ゼロ発進から抜群の加速感を味わえる。その豹変ぶりは、まるで別のクルマのようだ。また、サスペンションも、ツアーモードが高速コーナーなどで車体がややロールする感じなのに対し、スポーツモードではグッと踏ん張る特性となり、回頭性も如実に向上。最新のAWDシステムなどと相まって、高速だけでなくタイトなコーナーでも意外と言えるほど軽快な走りが楽しめる。ちなみに、今回は試せなかったが、走行モードには他にも雪道や凍結路向けのスノー/アイスモードもある。
マグネシウム製パドルシフトの操作性も良好で、高級セダンながら、シフトダウンやアップをしながらの走りも非常に楽しいのは驚き。市街地や高速道路などを快適に走るのもよし、ワインディングをスポーティに走るのもよしの、1台でオールマイティに楽しめる。価格(税込)は、試乗したCTSセダンプレミアムで756万円。