トヨタ自動車、アフリカ市場の営業業務を豊田通商へ移管


アフリカ市場におけるトヨタ自動車の営業業務を全面的に豊田通商へ移管する検討に合意

トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男)は豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は6月1日、アフリカ市場に於ける営業業務を豊田通商株式会社(本社:愛知県名古屋市、取締役社長 加留部淳)に移管する方針を固めた。

具体的には、アフリカ市場に於けるトヨタグループの営業力を結集し、同地域事業を通じてアフリカの発展に貢献すること。また当地の各エリア並びに行政地域で「その町いちばんのサービス」の提供を可能にするため、トヨタ自動車のアフリカ市場における営業関連業務を、2019年1月を目途に豊田通商に全面的に移管する方向で検討を進める覚書を締結した。

アフリカは、自動車市場としても急成長が見込まれる有望な地域であり、豊田通商は、(1)地域軸でアフリカに特化した「アフリカ本部」を擁し、(2)アフリカ市場の54の国・地域の内、53の国・地域で事業を展開。

また(3)1万人以上のグループ社員がアフリカ地域内で業務に従事しており、既にアパレルなど自動車という該当商品領域に留まらない商流の確立をこのアフリカビジネスで展開。強みを保有しつつある。

そこでアフリカでのビジネスにより精通し、競争力のある「現場」をより多く持つ豊田通商に、トヨタで行っていたアフリカ関連の営業業務を移管する。

これにより市場に近い「現場」で豊田通商のみならず、トヨタ自動車の社員も共に切磋琢磨することになり、トヨタグループ一人ひとりの人材育成がより進むと両社では考えているようだ。

加えて、更なる業務の効率化を進め、アフリカでの取り組みを強化することにより、アフリカの顧客に対してより良いサービスを提供することも目指していく構えだ。

但し、今回の検討の範囲に、Toyota South Africa Motors (Pty) Ltd.(南アフリカ共和国)の現地事業は含まれていない。

最後に両社は、「アフリカでのモビリティ事業を通じてアフリカの社会課題の解決に取り組み、今後も地域の発展に貢献し続けることで、その町いちばんの企業と商流の確立を目指してまいります」と結んでいる。