トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男、以下トヨタ)の北米事業体であるToyota Motor North America(以下、TMNA)は米国時間の1月9日、米国内の2018年型トヨタ車並びにレクサス車に搭載しているアプリケーションスイートをアップデートする。これにより双方のブランド車は、車内でAmazon Alexa(アレクサ)との対話が可能になると発表した。
*「Toyota Entune 3.0 App Suite」及び「Lexus Enform App Suite 2.0」を搭載した一部の米国内トヨタ&レクサス車が対象。双方の搭載車にAmazon Alexaを導入する。
Amazon・アレクサは現在、米消費者のリビング内で1000以上のサードパーティ製スマートホーム製品に接続することができるが、これに関連してトヨタコネクティッドCEO並びに北米トヨタのシニア・バイス・プレジデント兼チーフ・インフォメーションオフィサーであるザックヒックス氏(Zack Hicks)は、「今後、トヨタとレクサスのお客様は、ご自身のクルマの中でアレクサと話すことができるようになります」と語っている。
またアマゾン・アレクサ・オートモーティブの製品担当責任者、ジョン・スコナイオレス氏(John Scumniotales)は、「この度、トヨタとレクサスの両ブランドが、アレクサと私たちのお客様とを繋げてくれることを、とても嬉しく思います。
アレクサのコンセプトは自宅、オフィス、携帯電話の他、車内に於いてもお客様が必要とする場所であれば、どこにいてもアレクサと対話できることにあります。
今回の機能搭載により、我々のお客様はどこにいてもアレクサと対話が愉しめるようになります。
外出中の車内でアレクサを有効にしたら、ご自宅に着く前にあらかじめ、お部屋を温めておいたり、オーディオブックから音楽を聞いたり、買い物リストに項目を追加したりと色々、呼び掛けてみて下さい」とコメントしている。
ちなみにAmazonは2017年、フォード車にアレクサを提供するべく提携を開始しており、同じく昨2017年にフォードはトヨタを含む富士重工業株式会社、マツダ株式会社、スズキ株式会社、PSAグループが参画する非営利団体「スマートデバイスリンク コンソーシアム」を設立している。
今回の機能導入は、スマートフォンとクルマをつなげ車内でのアプリ操作を可能とする同コンソーシアムのオープンソース「スマートデバイスリンク(SDL)」の影響・連携があるものと見られる。
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