トヨタ、フォード&リビオ社とSDLの共同開発・運営で合意。車載システムの製品化へ


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「SDL(スマートデバイスリンク)」はスマートフォンアプリとクルマがつながるためのオープンソースプラットフォーム
トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男、以下、トヨタ)は1月4日、フォード・モーター・カンパニー(Ford Motor Company、本社:米ミシガン州ディアボーン、会長:ウィリアム・クレイ・フォード, Jr、以下、フォード)およびその子会社リビオ社と、同社の「スマートデバイスリンク」(以下、SDL)の展開で協力すべく、共同で仕様開発・運営を行う枠組みを構築することで合意した。

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今後、他の自動車会社やアプリ開発会社にも、参画を呼び掛けていく。また、トヨタとしても今後、SDLを用いた車載システムを商品化する予定。

SDLは、スマートフォンアプリとクルマがつながるためのオープンソースプラットフォームであり、SDLを載せた車両ユーザーは、車載の音声認識機能や操作パネルを通じ、車内でアプリを操作することができる。

2011年8月にトヨタとフォードは、次世代車載テレマティクスの標準化に関する協業に合意。

2015年6月に両社とリビオ社で、SDL導入に向けた検討に入ることで合意(※1)して以来、検討を重ねてきた結果、トヨタはSDLがクルマとスマートフォンアプリの連携に適したプラットフォームであると判断した。

SDLを用いることで、自動車会社はスマートフォンのアプリケーションを、自社の車載システムの特性やインターフェースに合わせて、より安全・快適に利用できる形で、自社ユーザーへ向けて提供可能となる。

また、SDLを採用する自動車会社が増えれば、アプリ開発者はSDLを用いて、複数社の車載システムと互換性のあるアプリを一度に開発できるため、短期間でより多くのアプリを、ニーズ別に異なる多様なユーザー向けに提供できるようになる。

同発表に関してトヨタ副社長の寺師茂樹氏は、「クルマの特性に合った、安全に、安心して利用いただけるスマートフォンとの『つながる』サービスを開発することが、自動車会社だからこそお客様にお届けできる価値だと考えています。

そうした思いを共有する多くの会社が、SDL展開に向けた今回の取り組みに参画いただけることを期待しています」と述べた。

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