米国のゼネラルモーターズ・カンパニー(本社:デトロイト、CEO:メアリー・バーラ、以下、GM)は1月3日、米国で2017年に3,002,241台の新車販売台数を記録した。
この数字の中には、トラック130万台以上とクロスオーバー965,090台が含まれている。これにより、ピックアップトラックおよびクロスオーバーの販売台数や電気自動車の売り上げ、さらには平均取引価格など、さまざまな点で年間の記録を更新。
またGMは、年末在庫についても目標値を上回るほどの削減を実現させた。在庫台数は752,554台で、昨年よりも90,000台減少した。
特にシボレーはGMの成長を支える最も強力なブランドとなっている。2015年から2017年にかけて、市場シェアを毎年拡大。Polk社のデータによると、2014年の年末以降、シボレーの販売シェアは10.2%から11.2%にまで伸びている。
一方、キャデラックのクロスオーバー販売台数は、新型「XT5」が貢献し、9%増となった。GMのクロスオーバー販売台数は、特にビュイックとGMCの好調により、前年比で17%アップした。
最新のJ.D. Power PINの推定では、GMは他自動車メーカーを抑え、クロスオーバー市場のシェアを拡大。唯一販売シェアを拡大した他の大手メーカーでも成長率は1ポイント以下。それに対して、GMは1.6ポイント上昇し、13.1%に成長した。
このクロスオーバーの成長により、ビュイックの販売台数は2004年以来最高となった。「ビュイック アンコール」の販売台数も過去最高を記録し、3年連続で、ビュイックの販売台数トップを占めている。
結果クロスオーバーは、2016年の3分の2に対し、いまやビュイック販売台数の80%以上を占めるようになっている。「エンクレーブ」は14%、「アンコール」は8%、「エンヴィジョン」は167%増えたことを受け、ビュイックブランド全体のクロスオーバー販売台数は、前年比26%増を記録している。
またGMは4年連続、自動車メーカーのなかで最も多くのピックアップトラックを販売し、独自の“3トラック戦略”により948,909台を達成した。
2014年以来、シボレーとGMCは、中型・小型・大型の3タイプのピックアップトラックを提供する唯一のブランドとなっている。
GMは、1935年の「シボレー サバーバン」投入以降、239,719台のフルサイズSUVを販売し、SUVセグメントを牽引しており、4年連続75%以上の市場シェアを獲得。
「キャデラック エスカレード」は、大型ラグジュアリーSUV販売市場において、4年連続でおよそ30%のシェアを獲得している。
リーズナブルな価格のシボレーは2017年、「シボレー ボルトEVクロスオーバー」23,297台と「ボルトセダン」20,349台を含む43,669台以上の電気自動車を販売した。なかでも「シボレー ボルトEV」は12月に、市場投入以来最高の月間販売台数を達成している。