本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)は、2017年のFIM MotoGP世界選手権シリーズ第17戦のマレーシアGP(セパン・インターナショナルサーキット)に於いて次回バレンシアの最終戦を待たずにコンストラクターズタイトルを獲得した。
10月29日(日)、マレーシアで開催された同GPで、レプソル・ホンダ・チーム(Repsol Honda Team)のマルク・マルケスが4位となった。
これによりコンストラクターズ2位とのポイント差が開き、結果、最終戦バレンシアGPを待たず、二年連続コンストラクターズタイトルを獲得した。
コンストラクターズタイトルは、毎戦、各メーカーのマシンを駆る最上位のライダーが獲得したポイントと同ポイントがメーカーごとに与えられ、その合計によって競われるもの。
今シーズンのタイトル獲得には、ワークスマシン「RC213V」を駆る、レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケス、ダニ・ペドロサと、エルシーアール・ホンダ(LCR Honda)のカル・クラッチローの3選手のポイントが反映され、これがホンダ陣営のタイトル獲得に貢献した。
なおMotoGPクラス第17戦・決勝は、気温25度、路面温度32度のフルウエットコンディションの環境でスタートが切られた。
雨自体は決勝スタート前に上がったものの、ところどころが乾き始めるという難しい走行環境に於いて、アンドレア・ドビジオーゾ(ドゥカティ)が優勝した。
結果、ライダー間のチャンピオン争いについては、マルケスが282ポイント、ドビジオーゾが261ポイントの21ポイント差となり、次回バレンシアが文字通りふたりの最終決戦の場となる。
当初、マレーシアGPでホールショットに挑んだのはマルク・マルケス(ホンダ)であったのだが、ヨハン・ザルコ(ヤマハ)が割り込んでトップに浮上し序盤をリードした。
これにホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ)、マルケス、ドビジオーゾが続く。
しかし9周目の9コーナーでロレンソがザルコをかわしてトップに浮上。その間、マルケスとドビジオーゾの3番手争いが加熱。隙を突いたロレンソが独走態勢に持ち込む。ドビジオーゾは10周目の14コーナーでザルコを抜き2番手に浮上。
しかし終盤の残り4周目直前にドビジオーゾがロレンソのラインミスを突いてトップに浮上。結果、そのままリードを広げて、今シーズン6勝目をマーク。マルケスとのタイトル争いを、最終戦に持ち込むことに成功した。
2位ロレンソ、3位ザルコ、マルケス4位、ダニ・ペドロサ(ホンダ)5位、ダニロ・ペトルッチ(ドゥカティ)6位、7位にバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)、8位ジャック・ミラー(ホンダ)、9位にマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)、10位にポル・エスパルガロ(KTM)が食い込んだ。
以降、アルバロ・バウティスタ(ドゥカティ)、ブラドリー・スミス(KTM)、スコット・レディング(ドゥカティ)、エクトル・バルベラ(ドゥカティ)、カル・クラッチロー(ホンダ)、マイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)、アンドレア・イアンノーネ(スズキ)が17位となっている。
なおこれでホンダによる最高峰クラスでの同タイトル獲得数は、1966年に500cc・4ストロークエンジンのRC181で初めて獲得して以来、通算で23回となっている。
またロードレース世界選手権に於いて、全クラスで獲得したコンストラクターズタイトルは合計で67タイトルになった。
より具体的には、500ccクラス/MotoGP23回。350ccクラス6回。 250ccクラス19回。125ccクラス/Moto3が17回。50ccクラス2回となっている。
2017年MotoGPクラスコンストラクターズ
獲得ポイント(※第17戦終了時)
1位:Honda_332ポイント
2位:Ducati_303ポイント
3位:Yamaha_301ポイント
4位:Suzuki_87ポイント
5位:Aprilia_64ポイント
6位:KTM_64ポイント