いすゞ自動車株式会社(本社:東京都品川区、社長:片山 正則、以下いすゞ)は、商用車テレマティクス「MIMAMORI」の車載コントローラー及び専用WEB画面を全面刷新し、5月中旬より全国一斉に発売する。
「MIMAMORI」は、データ通信とインターネットを活用し、走行中の商用車と事務所を接続し、遠隔で車両の運行情報(燃費、CO2・NOx・PMの排出量、車両現在位置情報、ドライバーの運転操作情報など)を収集、解析するクラウドタイプの運行管理システム。
今回、「MIMAMORI」に、「エコドライブトレーニング」や「ジオフェンス入出お知らせサービス」などの新たな機能を追加すると共に、「車両位置AUTO連続モード」や「運行軌跡サービス」など動態管理機能を標準サービス化し、商品力の向上を図った。
主な特長は以下の通り。
【新MIMAMORIコントローラー(スイッチタイプデジタコ 国土交通省型式指定番号TDII-44)】
MIMAMORIコントローラーを10年ぶりにモデルチェンジし、従来の使い勝手はそのままに、ディスプレイに有機ELを採用。ドライバーシートからの視野角による見づらさを解消し、視認性を向上させた。
内蔵データ通信モジュールは、従来の3G方式からLTE方式へ変更し、データ送信スピード向上を図った。
【新たな専用WEB画面】
アイコンからの直感的な操作を可能とした新しいデザインに変更した。画面遷移の階層を簡略化し、スムーズな作業性を実現している。
【新規追加サービス】
・エコドライブトレーニング※新型MIMAMORIコントローラー専用サービス
ドライバーのエコドライブ習得をサポートする新サービスで、エコドライブ定着を効率的かつ継続的に行えるようなメニューを設定した。
<主な指導サイクル>
(1)運転の改善ポイントを明確化
運行データをもとに作られる「エコドライブトレーニングレポート」が、運転のクセや改善点を客観的に分かりやすく解説する。
(2)運転中、その場でアドバイス
エコドライブが実践できると、「アイドリングおさえていますね」など良かった点を音声で伝える。また、実践できていない場合は「スピード出しすぎですよ」などの音声と警告音によって運転改善を促す。
(3)エコドライブへの意欲を引き出す
運行形態を12のセグメントに分類し、セグメント別の全国ランキングや事業所内ランキングを提示する。10段階のエコドライブ等級表示機能とあわせて、ドライバーのエコドライブに対する意識向上が期待できる。
・ジオフェンス入出お知らせサービス
運行ルートを任意のエリアに指定でき、車両が指定エリアを外れて走行した場合、管理者にメールで知らせる。事業ニーズに応じた様々な車両状況管理に活用可能。
– 運行ルートをエリア設定する事で、運行中のルート離脱を確認
– 事故多発地点等危険地域を登録する事で車両の入/出確認
– 工場やトラックターミナルなど大規模施設の入/出確認
【サービスメニューの追加・改良】
・動態管理機能の拡充
従来オプションサービスで展開していた「車両位置お知らせAUTO連続サービス」「運行軌跡サービス」を標準サービスに変更し、動態管理メニューの充実を図った。
・車両位置お知らせサービス
選択した車輛を地図上で自動的に追尾する自動追従機能と、速度超過などの状況を地図上のリスト部分に知らせる機能を追加した。
・運行軌跡サービス
車両の運行軌跡を、運行中でもアニメーションで確認できるようになった。アイコン色の変化で、車両の軌跡上の通過時間をわかりやすく示す。さらにその他サービスメニューについても、WEB画面刷新に伴い視認性と操作性を向上させた。
<目標販売台数>
10,000台/年(国内)
<販売価格(税込)>
初期導入価格 110,970円/台 ※取り付け、設定工賃は別途必要。
月額ご利用料金 972円/台
・オプションサービス
– インターネットデジタコ 798円/台
– 温度お知らせ 540円/台
– 指定位置外ドア開お知らせ 324円/台
– TDII-44デジタコ解析ソフト 10,285円/事業所