日産自動車、トルコでの事業権を取得


日産オートモーティブ社を完全子会社化、同子会社のマネージングダイレクターにSinan Özkök氏 が就任

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)は10月9日、トルコにおいて大きく成長を目指す日系自動車メーカーとして、同国での販売事業を直接統括すると発表した。

日産オートモーティブ社(Nissan Otomotiv A.S. 以下「NOAS」)の株式は、トルコ規制当局の承認を経て、同社の前株主である住友商事株式会社から日産に譲渡された。

これに併せて日産は、NOASのトルコ事業を統括するマネージングダイレクターにシナン オズコック氏の就任を発表した。

これについて日産のアフリカ・中近東・インド マネジメント コミッティ(MC AMI)担当専務執行役員のクリスチャン マードゥリュス氏は、「オズコック氏は22年間のキャリアで培った経験を、トルコにおける日産の成長に役立ててくれることでしょう。

当社は、世界最大の自動車市場トップ20のひとつであるトルコ市場で、日系自動車ブランドのトップになることを目指しています。将来、同市場の自動車需要は年間100万台の規模に成長すると見込んでいます」とコメントした。

現在45歳のオズコック氏は、日産のアライアンスパートナーであるルノーから日産に入社した。

1993年、トルコ・ブルサにあるオヤック・ルノー工場でキャリアを開始し、その後オヤック・ルノーの本社に4年間勤務。2001年にフランスのルノーSASに活動拠点を移し、2007年にトルコに帰国。以降、ルノー・ダチアの販売ネットワークダイレクターに就任し、トルコ最大のディーラーネットワークを統括するなど、いくつかのリーダーシップを経験してきた。

オズコック氏は10月1日付で同職に就任し、中東日産会社のマネージングダイレクターであるサミール シェルファン氏に迎えられる。

シェルファン氏は、「オズコック氏を、トルコ事業の新たなマネージングダイレクターとして迎えることを非常にうれしく思います。

彼はトルコ自動車市場での長年に亘る経験を活かし、トルコにおける日産の事業拡大に重要な役割を果たしてくれることでしょう」と述べている。