クラリオン、新デジタルサウンドシステムをIAA2015でデモ公開


クラリオン株式会社(本社:埼玉県さいたま市中央区、代表取締役社長:川本英利)は、車載用フルデジタルサウンドシステムとして、デジタルプロセッサーとフルデジタルスピーカーで構成する新たなシステムを開発した。

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新システムは、プロセッサー/ツィーター/コマンダーで構成する「Z3」、フルデジタルスピーカー「Z7」、フルデジタルサブウーファー「Z25W」で、今回、この新システムをフランクフルトモーターショー「クラリオンブース」(現地9月17日~27日、ドイツ・フランクフルト)でデモ公開し、来春以降、順次、日・米・欧・豪州で発売する。

新システムは、フルデジタルサウンドの再生音質向上をポイントに開発された。加えて幅広い機器との接続が可能な汎用性の高さ、直感的に行えるサウンドチューニング機能が特長。

クラリオンは、世界で唯一デジタル音源をそのまま再生できる(Digital to Digital再生*)車載用音響システムとして、フルデジタルスピーカーシステム(センターユニット/スピーカー)を日本で発売(2012年)している。

今回、この車載用フルデジタルサウンド技術をベースに、デジタル信号を効率良く音に変換する独自の車載用高出力LSIの開発採用により、更なる高音質再生を実現した。

スピーカーに駆動回路を内蔵することで外付アンプは不要となり、取り付けはプロセッサーのみで済む点などからコストや装着性、軽量化などのメリットも有する。

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さらに、外部オーディオ機器やハイレゾ対応のスマートフォン(Android™)などとのダイレクト接続によるフルデジタル再生の他、クルマに装着するセンターユニットの仕向(純正、市販)、規格(1DIN、2DIN)、仕様(デジタル出力、アナログ出力)を問わず接続可能な汎用性に富むシステム。

サウンドチューニング面では、スマートフォンやタブレットで直感的に最適な音場環境を創造できる。なお、現在、新システムに対応するデジタル出力センターユニットを開発中である。

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主な新機能、特長
1. Digital to Digital伝送によるフルデジタル再生
デジタル音源からスピーカーまでのフルデジタル伝送により、ハイレゾ音源も劣化させることなくダイレクトにスピーカーへの入力を実現。

従来のアンプとは異なり、デジタル信号にオーバーサンプリングおよびデジタル変調をかけ、複数のデジタル信号に変換し高出力マルチ駆動型D-classドライバーから出力することでスピーカーを直接駆動させ、高音質で原音に忠実なデジタルサウンドとして再生する。

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2. 独自開発の車載専用高出力LSI搭載
デジタルスピーカーに最適な車載専用高出力LSIを独自開発。96kHzのデジタル信号を直接入力することが可能となり、256倍オーバーサンプリングを組み合わせることで従来のフルデジタルシステム比2倍を超える世界初(*1)の24MHzの超高速駆動を実現する。

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さらにデジタル信号を効率良く音に変換することで、従来のフルデジタルシステム比4倍の高出力と、アナログシステム(*2)比1/5の低消費電力の両立を図った。

※1 マルチ駆動型D-classドライバーとして世界初
※2 一般的な純正装着のオーディオシステムの駆動回路部

3. ハイレゾ再生を含む高音質再生対応
ハイレゾ対応のスマートフォン(Android™)を接続すれば、ハイレゾ音源を収録した音楽ファイルもダイレクトにフルデジタル再生できる。

スマートフォンはUSBケーブルでデジタルプロセッサーと簡単に接続可能。USB接続、デジタル入力からはハイレゾ音源(~96kHz)のデジタル信号を直接入力することが可能な他、アナログ信号も96kHzのハイサンプリングで高精度なデジタルオーディオデータに変換。

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DSPによる音響信号処理からスピーカーへのデジタル伝送に至るまで全ての経路において96kHzのサンプリング周波数で動作させることも可能だ。

4. 新開発6層マルチボイスコイルを採用するスピーカー
デジタル信号処理技術(Dnote)を用いて複数のデジタル信号を直接ボイスコイルへ伝達し、正確なコーンストロークを可能にする「6層マルチボイスコイル」を採用。6つの駆動力を合成することで、ハイパワー&高音質再生を実現する。

5. 多様な組み合わせを実現する高い汎用性
スマートフォンやタブレットなどの外部オーディオ機器や、純正システム、市販システム、規格(1DIN、2DIN)、仕様(デジタル出力、アナログ出力)に関わらず様々な機器と接続できる。

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6. スマートフォンやタブレットによる直感的なチューニング
スマートフォンやタブレットにインストールした対応アプリケーションを使うことで、直感的な操作による高精度なチューニングを実現。簡単な操作で細かなチューニングをスムーズに行える。

7. コンパクトサイズで取り付け性に優れたプロセッサー
コンパクトな筐体サイズ(116mm×180mm×37mm)で、場所を選ばず取り付けが可能。

8. 直感的な操作を行えるコマンダー
大型のロータリーボリュームは、音量などの各種機能を直感的に操作できる。