元GPライダーの井形ともさん、FIMより女性レジェンドライダーとして表彰


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1990年代に、女性ロードレースライダーとして全日本選手権・地方選手権で活躍した井形ともさんが、11月27日にドイツのベルリンで開催されるFIMガーラセレモニー(年間表彰式)に於いて、FIM女性レジェンドライダーとして招待される事になった。

FIMガーラセレモニーとは、現役GPチャンピオン達を筆頭に、過去にモータースポーツに貢献したライダーが表彰されるもの。

井形ともさんは、女性ライダーとして、GPに2年間フル参戦し、女性最高位を達成した功績により、日本人として初めて表彰される。

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井形ともさんは、現役を退いた後は、実姉で女性ロードレースライダーの草分けとして活躍した井形マリさんが設立した、女性ライダーのクラブであるチームマリを引き継ぎ、2010年にはチームマリの代表に就任し、二輪の普及活動のために活躍中。

2008年にはMFJ功労賞を受賞し、現在は、チームマリの活動を通じ、毎年500名規模の女性ライダーに対して、二輪の安全運転講習活動を行い、バイクを長く、楽しむ女性ライダーを増やしていくための啓蒙活動を積極的に展開している。

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井形姉妹は、現在、MotoGPで活躍するスペイン人女性ライダーのアナ・カラスコなど、女性GPライダーの草分け的存在だった。

また、MFJ レディースロードレースでも、2007年のスタート時からインストラクターを務め、10 年間にわたり参戦女性たちへの指導に携わっている。

 

【井形 とも 戦歴】
1985年 :ロードレースデビュー
1988年 :国際A級昇格
1991年 :全日本選手権 125cc クラスに年間ランキング6位
1992年 :世界選手権鈴鹿・ワイルドカードで参戦
1994年 :日本人女性初の世界選手権GP125にフル参戦し、ランキング28位。1995年、同ランキング21位。
シングルフィニッシュ2回。最高位のチェコGP7位は、女性ライダーとしての最高順位。
1996年ドイツ選手権に3度スポット参戦。3位2回、6位1回の成績を残す。

過日5月29日(日)、井形ともさんは、全日本ロードレースもてぎスーパーバイク併催のMFJレディースロードレースに表彰プレゼンターとして来場。大島会長、FIM女性委員の森脇緑さんと共に入賞選手の健闘を称えた。