トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田章男、以下トヨタ)は、10月10日(月)から14日(金)までの5日間、オーストラリア・メルボルンで開催される「第23回ITS*1世界会議メルボルン2016」(主催 : メルボルン世界会議組織委員会)に出展する。
同会議は、“ITS―Enhancing Liveable Cities and Communities”「住みよい街とコミュニティへ」のテーマの下、つながるクルマや自動運転技術、スマートシティと新たな都市移動手段等、ITSが生み出す新たな価値・サービスを世界に向けて発信していく。
今回の出展では、人とクルマと街がつながる「スマートモビリティ社会」の実現を目指し、モビリティ社会の究極の願いである交通事故死傷者ゼロに向けて取り組む重要な安全技術「協調型ITS」を紹介する。
具体的には、トヨタの安全の考え方を示すとともに、現在から将来にわたる「協調型ITS」により実現するサービスについて、VR(仮想現実)およびドライビングシミュレーターを用いた体験コーナーを設置し紹介する。さらに、今後の「協調型ITS」の普及・発展に向けた国内をはじめ海外における取り組みなど、最新の技術動向を紹介する。
2015年10月、トヨタは世界に先駆けて、インフラと車(路車間)、車と車(車車間)の双方向通信により、ドライバーに右折時の注意喚起や緊急車両の接近等を通知する運転支援システム「ITS Connect」*2の搭載を国内の一部車種より開始。今回は、実用化した後の事故削減効果に関する検証状況についても紹介する。
「ITS世界会議」は、欧州/アジア・太平洋/米州の順で毎年開催されるITSに関する最大規模の国際会議であり、各国・地域のITS関連団体(政府・研究機関・企業)がセッション(論文)、展示や試乗などを通じ、最先端のITS研究成果や製品の発表を行う場である。
トヨタは、今後も「協調型ITS」の普及促進に向けた取り組みを着実かつ効果的に進め、安全な交通社会の早期実現を目指していく。
*1 Intelligent Transport Systems(高度道路交通システム)の略。最先端の情報通信技術の活用により、安全で快適、円滑な交通を目指し、人と道路とクルマを一体として構築するシステム
*2 日本におけるサービス名称
第23回ITS世界会議の出展概要
【内 容】
屋内展示
トヨタの安全への取り組み
事故を未然に防ぐ予防安全技術の取り組みをはじめ、「協調型ITS」の国内における普及イメージ(台数・インフラ)およびサービスの広がり等をパネルで紹介。
協調型ITS
実用化済み「協調型ITS」サービス(右折時注意喚起、赤信号注意喚起、通信利用型レーダークルーズコントロール、緊急車両存在通知等)について、VRによる体験コーナーのほか、パネル・映像で紹介。
また、車載機・無線アンテナをはじめ、可視画像式車両センサ等の機器を展示。
路車間・車車間通信を活用した実用化済みサービスや歩車間通信を活用した近い将来のサービスに加え、ITSを活用した自動運転システムの嬉しさを、仮想体験できるドライビングシミュレーターで紹介。
米国における取り組みおよび今後の展開の方向性をパネルで紹介。
セッション
プレナリーセッション、スペシャルセッション、テクニカルセッション等にトヨタの海外事業体・関係会社等から参加。
10/11(現地時間)9:00-10:30に開催されるプレナリーセッションでは、Toyota Motor Corporation Australia Ltd.(TMCA)社長のデービッド・バトナー(David Buttner)氏がFederal Chamber of Automotive Industries(FCAI)の代表として出席し、「自動運転及びコネクテッドビークル」のテーマの下、各国の専門家とパネルディスカッションを実施。
第23回ITS世界会議:http://www.itsworldcongress2016.com/
トヨタ公式HP 第23回ITS世界会議 出展内容ページ 10/10(現地時間)より、順次公開予定
日本語版:
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/its/world_congress/
英語版:
http://www.toyota-global.com/innovation/intelligent_transport_systems/world_congress/