ホンダ、コンパクトミニバンの「FREED(フリード)」「FREED+(フリードプラス)」を刷新


本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)は、新型「FREED(フリード)/FREED+(フリードプラス)」を、9月16日(金)より発売した。

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同日、発表会見に登壇した本田技術研究所・四輪R&Dセンター開発責任者、田辺正(たなべ ただし)氏によると、「新型フリード」並びに「新型フリード+」は、「7days Wonderful Mobility」をコンセプトに、先代フリードで好評を得ていたとされる「ちょうどいい」の謳い文句を、この流れをさらに進化させたクルマであると云う。

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具体的には、「いつでも」、「どこでも」、「だれでも」、利用世代・活用されるシーンを問わず、若年層からシニア層に至るまで様々な用途に使えるコンパクトミニバンとして開発したと、先の田辺氏に続いて登壇した本田技研工業執行役員・日本本部営業企画部長、鈴木麻子(すずき あさこ)氏が、同車に対する営業戦略について述べた。

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写真、左から新型フリード/フリードプラス発表会で登壇した「株式会社本田技術研究所・四輪R&Dセンター、開発責任者(LPL)田辺正(たなべ ただし)氏」「本田技研工業株式会社・執行役員・日本本部長、寺谷公良(てらたに きみよし)氏」「本田技研工業株式会社・執行役員・日本本部営業企画部長、鈴木麻子(すずき あさこ)氏」

とは云え、上記を踏まえて同日、東京・青山本社で行われた新車発表会では、30歳代から40歳代の子育て環境にある女性ドライバーをターゲットとしたオープニング映像を紹介。

さらに同車テレビCMにも起用した「蛯原友里さん」並びに「徳井義実(チュートリアル)さん」を招いてのトークセッションを実施する等、同車が主力に据えるターゲットユーザー像がはっきり伺えるものとなった。

市場に向けて投入された車両設定は、3列シートを備えた設定とし、コンパクトミニバンでありながらも、多人数による利用環境に主眼を置いた「フリード」。

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これに加えて、2列シートの設定とした上で、荷室を超低床化するなどで空間利用の自由度を高めた「フリード+」の2タイプのシンプルな選択肢をオーナードライバーに対して提示している。

このふたつの車種タイプを軸に、ハイブリッド4WD車や、車いす仕様車に仕立てた福祉車両など、多種多様な利用ニーズに応えるべく16通りのバリエーションモデルを揃えた。

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また「フリード」並びに「フリード+」シリーズのいずれも、多様なシートアレンジを可能とし、車中泊も可能な完全フラットな居住空間も一部の選択車種で実現している。

動力性能並びに走行燃費の源泉となるパワーユニットに関しては、ハイブリッド車にSPORT HYBRID i-DCDを採用。これによって27.2km/L(JC08モード)の低燃費性能を達成。

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加えて安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」をタイプ別に設定した。

ちなみ発表日時点の車両受注数は、暫定ながらも旧フリードユーザーからの代替え需要などで13,000台を計上。今後の販売計画に於いて事前設定している車両の販売計画台数は、(国内・月間)6,000台を予定している。

●全国メーカー希望小売価格
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○ボディーカラー(全9色)
ブルーホライゾン・メタリック(新色)
シトロンドロップ(新色)
コバルトブルー・パール
プレミアムディープロッソ・パール(有料色)
マンダリンゴールド・メタリック
ホワイトオーキッド・パール(有料色)
ルナシルバー・メタリック
モダンスティール・メタリック
クリスタルブラック・パール
・有料色は32,400円(消費税8%抜き 30,000円)高

新型フリード/フリード+の主な特長は以下の通り。

パッケージング
<フリード>
・1〜3列目ヒップポイント間距離を先代フリードより90mm拡大し、全列で大人が快適に過ごせる広々したスペースとなった。

・6人乗りの3列シート車はキャプテンシートを採用し、先代フリードより120mm拡大した360mmのロングスライドを実現。

・6人乗り、7人乗りともに、1列目・2列目フラットモード、2列目・3列目フラットモードなど多彩なシートアレンジを可能とした。

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・ウォークスルー幅を1列目で50mm、2列目で25mm拡大し、ウォークスルーし易くなった。

・先代フリードよりスライドドア開口幅を20mm広げて665mmとし、ステップ高を15mm下げ390mmとすることで、乗降性が向上した。

・上部側の開口部を広げた特徴的なフロントウインドウにより、ドライバーの見上げ角を向上し、視界を拡大した。

・大型フロントコーナーウインドウと、細くしたフロントピラーにより、斜め前方視界も向上し、運転に安心感を与えると共に、開放的な室内空間を実現した。

・最小回転半径5.2mと小回りが効き、都市部などの狭い道路での取り回しに寄与しするようにした。

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<フリード+>
・最大の特徴はフリードスパイクから185mm低くし、開口部地上高335mm(FF車)の超低床化を実現した荷室。背の高い荷物も載せられるようにした。

・シートアレンジは6:4分割のダブルフォールダウン機構を採用し、室内床面のフルフラット化を実現した。

・車中泊機能はさらに進化させ、室内左右空間を橋渡しする格好のユーティリティボードを使いシートアレンジを変更することで、セミダブルサイズのフラットスペースが出現するようにした。なおフラットスペースの下は床下収納として利用可能な設定としている。

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インテリア
・フリードは、「Natural Modern Interior」をコンセプトにリゾートのようなリラックスできる空間を目指し、温もりを感じさせるシートファブリックやリアル感がある木目調パネルを採用した。

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・フリード+は、「Wonder Pack Interior」をコンセプトに幅広い使用シーンを想起できる「ツール感」を表現。立体的に見えるブロック柄のシートファブリックやハイコントラストなメタル調パネル、モノトーン基調のインテリアカラーにより、3列シート車とは異なる世界観を表現した。

・エアコンコントロール部と連動するメーターの照明色を6色から選択出来るようにした。

・さらに、質感を高めた照明を様々な場所に配置するなど、従来のコンパクトミニバンクラスよりワンランク上の心地よさを目指した。

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エクステリア
・「Dynamism and Functionality」をテーマに、躍動感、機能性を融合させ、ドライバーズカーとしての魅力を追求した。

・リアクォーターパネルでは、スライドレールカバーの分割線を目立たなく処理し、ボディーの塊感や一体感を高めた。

・フリード+のテールゲート下端処理は、フリードのデザインイメージを保ちつつ超低床フロアに対応した見切りラインを成立させている。

・また、全タイプにおいて、ワンスタイリングとしました。16バリエーションから、生活スタイルに合った1台を選べるようにした。

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パワートレイン
・ガソリン車は1.5L直噴DOHC i-VTECエンジン+高効率CVT、ハイブリッド車では1.5LアトキンソンサイクルDOHC i-VTECエンジン+1モーター内蔵7速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)搭載のSPORT HYBRID i-DCD(intelligent Dual-Clutch Drive)を採用した。

・燃費は、ガソリン車では19.0km/L(JC08モード)、ハイブリッド車では27.2km/L(JC08モード)を達成した。

・ハイブリッド車用モーターの主要材質には、世界初採用となる重希土類完全フリーのネオジム磁石としている。

・ハイブリッド車では従来3列目シート下にレイアウトされていたIPUを小型化し、1列目シート下に搭載することでスペースが生まれた。

・リアルタイムAWDを採用し、滑らかな走りと電子制御のディファレンシャルにより、雪上での走破性を向上し、安心感を高めた。

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シャシー、ボディー
・ボディー骨格はハイテン材適用率を上げ、剛性を向上。3列ガソリン車をベースとした骨格は最小限の専用パーツを置換するだけでハイブリッド車や2列シート車/車いす仕様車のボディーまで対応するマルチシェル骨格を採用した。

・高剛性リアサスペンションや液封コンプライアンスブッシュの採用により、剛性や乗り心地を向上し、ドライビングの安心感を醸成した。

・エクステリア造形の調整に加え、タイヤ回り、ボディー底面の流れをスムーズに整流することで空力性能を向上させた。

・静粛性は加速時、クルーズ時いずれのシーンでも向上を図り、会話のし易い車内空間を目指した。

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快適装備
・助手席インパネトレイ、インパネアッパーボックスなど使いやすい収納スペースを数多く配置した。

・誘導照明付のスタートスイッチを採用したスマートエントリーを標準装備。スマートフォンと連動する新機能も追加し、Hondaインターナビをタイプ別に用意した。

・交通信号の情報をもとに、より安全で円滑な走行をサポートする「信号情報活用運転支援システム」を装備した(ディーラーオプションのVICS光ビーコンユニットが必要)。

Honda SENSING
・ドライバーにより高い安心と快適を提供するために安全運転支援システムHonda SENSINGを搭載した(タイプ別装着)。

福祉車両
・フリード+のボディーをベースに車いす仕様車を設定。二段ヒンジ付スロープにより、日常での使い勝手を向上させた。

・関連車両は車いす仕様車のほか、フリードではサイド/助手席リフトアップシート車も設定。それぞれの用途に応じて選べるようにした。

以上問い合わせは、「お客様相談センター 0120-112010(いいふれあいを)」へ