デジタル地図を活用した「事故リスク予測プラットフォーム」を構築。東京海上日動火災保険「ドライブエージェント パーソナル」に採用
パイオニア株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役 兼 社長執行役員:小谷 進、以下、パイオニア)は、デジタル地図を活用した独自の先読み技術により「事故リスク予測プラットフォーム」を構築。これを常時通信型IoTデバイスと連携させることで、予防安全を実現する先進運転支援システム「Intelligent Pilot(インテリジェント パイロット)」を開発した。
今回、開発為たシステムは「事故多発地点」、「ヒヤリハット」につながる急減速多発地点などのプローブデータ、「天候」、「運転傾向」などから、統合的に事故や危険を予測。
個々の車両が現在置かれている状況に合わせて、注意喚起や警告をする先進的な運転支援を実現する。
なお同システムは、東京海上日動火災保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北沢 利文、以下「東京海上日動」)のノンフリート(個人)向け自動車保険「ドライブエージェント パーソナル」(本年11月25日発表、2017年4月から提供予定)に採用される見込みと云う。
同開発システムの特長は以下の通り
1)デジタル地図を活用した先読み技術により「事故リスク予測プラットフォーム」を構築
信号やカーブなどのデジタル地図属性データに「事故発生地点データ」や、蓄積してきたプローブデータから得られたヒヤリハットにつながる「急減速多発地点データ」などを重ね、時間帯や天候・災害情報、車両の走行速度や運転傾向までも加味して統合的に事故や危険を予測する。
これにより、ドライバーに対して、適切な場所、タイミングで、個々の運転状況に合わせた注意喚起や警告を行う「インテリジェントセーフティガイド」を実現した。
2)既販売車へ搭載(後付)可能な常時通信型IoTデバイスを開発
常時ネットワーク(NTTドコモLTE回線)に接続しているため、通信による最新ソフトウェアへの自動アップデート、データ通信を使った音声通話や映像および各種センシングデータを活用したさまざまな次世代テレマティクスサービスへの活用が可能。
また同機内蔵の広角車載フロントカメラで撮影した画像を、独自の技術を用いて解析することで、危険な走行状況を検知して画面表示と音声で知らせる安全運転支援機能を搭載している。
また、前方を撮影・記録するドライブレコーダーとしても使用でき、衝撃検知時には前方画像の録画を行い、通信機能を活用したクラウドサービスとの連携も可能だ。
併せて2インチ液晶ディスプレイとスピーカーを搭載し、さまざまな注意喚起や警告を画面表示と音声でわかりやすく案内。かつGNSS(全地球型即位システム)、ジャイロ/加速度センサー、デジタル地図を内蔵していることから精度の高い自車位置を得ることができ、内蔵センサーで急加速や急減速などの運転状況を検知し、デジタル地図と連携することでさまざまな安全運転支援が可能と云う。
3)東京海上日動での採用事例
個人向け自動車保険「ドライブエージェント パーソナル」に採用。車内に設置した端末が強い衝撃を検知するとコールセンターへ自動で事故連絡を行う。
また、運転中の自動録画に加え、画像認識による警告や「危険地点接近警告」などの事故防止支援を実行していく。