パイオニアの開発技術をベースに小型で高性能な 3D-LiDAR センサーの開発を推進
パイオニア株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役 兼 社長執行役員:森谷 浩一)とキヤノン株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役会長 CEO:御手洗 冨士夫、以下「キヤノン」)は4月17日、3D-LiDAR センサーの共同開発契約を締結したと発表した。
両社が協業で進める3D-LiDAR センサーは現在、量産を視野に開発してきたパイオニア保有の小型化技術や、デジタル信号処理技術などの車載機器開発に関する知見やノウハウにキヤノンが保有する光学の先進技術とノウハウを組み合わせることで、より高度かつ小型の自動運転車両向け3D-LiDAR センサー実現を目指すもの。
そもそも3D-LiDAR センサーは、レーザー光で対象物までの正確な距離を測定し、遠方や周辺の状況をリアルタイムかつ立体的に把握できるため、レベル 3以上の自動運転の実現に不可欠なキーデバイスと言われてきた。
パイオニアは、この領域で2020 年以降、完成度の高い3D-LiDAR センサー量産化を目指し、高性能で小型かつ低コストなMEMS(Micro Electro Mechanical Systems/微小電気機械システム)ミラー方式の3D-LiDAR センサーの開発を進めてきた。
具体的には昨年の 9 月から 2018 年モデルの提供を開始する共に、高精度な「物体認識アルゴリズム」と「自車位置推定アルゴリズム」の開発・研究を精力的に重ねている。
加えて自動運転事業を加速させるため、2019年1月に自動運転に関する研究開発、技術開発、事業開発を統合する新組織を設立した。
一方キヤノンは、長年培ってきた光学技術基盤を多様な産業領域へ融合・拡大することを目指しており、特に自動運転に代表される技術革新により、急拡大が期待される自動車関連産業への取り組みを強化している。
両社は今契約の締結を契機に、左記の通りパイオニアが量産化に向けて進めている 3D-LiDAR センサーの開発を共同で行っていく構えだ。