三菱電機株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:柵山 正樹)は6月7日、LED光源からの光を集光・投射する独自のダイレクトプロジェクション方式の光学系を搭載した超小型・高機能な「LEDヘッドライト用光学モジュール」を開発した。
同製品は、ヘッドライトのデザイン自由度を向上すると共に、高度な配光制御機能によるライティングで安心・安全な夜間走行を支援するもの。なお同技術は「CES Asia」(6月13日~15日、於:中華人民共和国・上海)に於いて出展される見込みだ。
開発の特長は、独自のダイレクトプロジェクション方式の光学系により、超小型・高効率を実現したこと。
さらにLED光源からの光を集光・投射する独自のダイレクトプロジェクション方式の光学系を開発。構造的に光学モジュールの反射面が不要となり、投射レンズの高さを20mmに小型化できた。
併せて製品ユニットそのものの小型化により、ヘッドライトの形や配置などのデザイン自由度を向上させ、細目や多灯、1灯タイプなど、二輪・四輪を問わず、様々な車種やグレードのヘッドライトに適用可能としている。
性能は高効率な集光により、一般的なプロジェクター方式と比べて光利用効率が約1.8倍に。これは一般的な高さ40~60mmの投射レンズと同等以上の明るさを確保しており、省エネに大きく貢献する。
またロービームでは光が届かない領域の歩行者などを車載センサーで検知してスポットビームで照射する機能により、夜間の安全運転を支援。運転者の好みに応じてヘッドライトの配光の色温度の調整も可能だ。
LED光源の点灯制御により、常にハイビーム走行が可能なADB(Adaptive Driving Beam:配光可変ヘッドランプ)配光を実現している。