株式会社KANZACC、非接触充電装置搭載の室内用モビリティのプロト発表


古河電工グループの株式会社KANZACC(本社:大阪市、社長:石橋久和)は、非接触充電対応型の着座型屋内用ビークル「BPHOENIX evon(ビーフェニックス・エボン)」を新たに開発し、プロトタイプを完成させた。同社では今後、工場・イベント会場での移動や、わずかな荷物の運搬用途として展開を図っていくとしている。

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背景
医療・介護現場、工場を始めとし、あらゆるところで移動あるいは荷物運搬用途でビークルが採用されている。これらのビークルには多様なニーズがあり、より操作性、利便性そしてデザイン性が求められている。

「BPHOENIX evon」の特徴
非接触充電対応であり、手軽に充電が可能。また、プラグイン充電にも対応しているため、使用環境に応じた充電方法が選択できる。充電コイルには同社の、めっき付アルミリッツ線を使用して車体の軽量化を図った。

充電自体は、専用のコードレス給電システムを用いるほかに、100ボルト電源からのプラグインにも対応している。およそ8~10時間の充電で、最大12キロメートルの走行が可能という。

スタイリッシュにすることで、老若男女を問わず気軽に利用出来るデザインとした。充電スタンドは持ち運びが簡単に出来るため、スペースを選ばず、どこでも設置が可能。車体後部に備えられたフックを利用すれば、約50キログラムの台車を牽引することもできる。

ltd-kanzacc-non-contact-charging-device-proto-announcement-of-the-mounting-of-mobility-for-indoor20151020-3なお開発製品そのものは、2013年に発売した立ち乗り型EV「ビーフェニックス」の後継機種にあたる。仮に市販する場合、車両価格は40万~50万円前後になるとみられており、別途コードレス給電システムも必要となる。

主な仕様は以下の通り。ltd-kanzacc-non-contact-charging-device-proto-announcement-of-the-mounting-of-mobility-for-indoor20151020-2

株式会社KANZACC概要
創業:1920年(大正9年)1月
資本金:7億2075万5千円
代表者:代表取締役社長 石橋久和
本社所在地:大阪市北区堂島浜2-1-9
主要製品:電線・ケーブル、めっき加工品、金属管・コルゲート
古河電工持株比率:99.9%(2015年3月現在)