輸入車試乗会2019、DSオートモビルズ DS7クロスバック グランシックBlueHDi


日本自動車輸入組合(JAIA)が2月5日に実施した「第39回 輸入車試乗会」にて、DSオートモビルズ(DS Automobiles)のラグジュアリーSUV「DS7クロスバック グランシックBlueHDi(DS 7 CROSSBACK Grand Chic BlueHDi)」に試乗した。

DSオートモビルは、仏・グループPSAの高級車ブランド。以前はシトロエンのサブブランドだった同ブランドは2014年に独立、2018年に初のオリジナル車として発売したのがフラッグシップのDS7クロスバックだ。日本では2018年7月に、プジョー・シトロエン・ジャポンから販売が開始されている。

今回試乗したグレードは、豪華なインテリア装備などを誇るグランシック。ダッシュボード上のB.R.M社製高級アナログ時計や、ピラミッドが連なったようなクル・ド・パリの文様が刻まれたセンターコンソール、操作ダイヤルのクリスタルガラスなどにより、車内は煌びやかな印象。
また、高級感漂うレザーシートは、ホールド感や座り心地も良好だ。フロントに8ウェイ&運転席ポジションメモリー、リアにはバックレストがリクライニングするパワーシートを装備し、快適性を追求している。

エンジンは、同じグループPSA傘下のプジョーが販売する5008 GT BlueHDiと同様の2.0L 4気筒クリーンディーゼルを搭載する(他に1.6L直列4気筒ガソリンターボ仕様があるのも同様)。最高出力130kW(177ps)/3750rpm、最大トルク400N・m(40.78kg-m)/ 2000rpmといったスペックや、独自の8速ATである8速EATを採用するのも5008と同じだ。

走行フィールも5008同様で、発進からトルクフルで、変速もスムーズ。市街地から高速道路まで、ストレスなく走ることができる。ただし、サスペンションの味付けは若干異なり、5008よりもマイルドな印象。高速コーナーなどでは、5008よりも車体のロールがやや大きいように感じたが、安定性自体は問題なく、より快適性に振ったセッティングだといえよう。

DSウイングと呼ばれるクロームのモールをあしらったフロントフェイスや、独特のスポーク形状を持つ20インチホイール(その名もTOKYO)などにより、エクステリアもラグジュリーな演出を随所に投入。「フランス製高級ブランド」を分かりやすく押し出しているという意味では、かなり個性的な1台だ。価格は試乗したグランシックBlueHDiで562万円。