ホンダ、第46回・鈴鹿8耐への参戦体制を決定

本田技研工業(ホンダ)は6月16日、鈴鹿サーキット(三重県)で8月3日(日)に決勝レースが行われる「2025 FIM世界耐久選手権“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会(鈴鹿8耐)」に参戦する主なホンダチームの体制を決定した。

「Honda HRC」は、昨年の優勝ライダーである高橋巧選手、ヨハン・ザルコ選手が参戦。高橋巧選手は、昨年3年連続の優勝を果たし、鈴鹿8耐での単独最多勝となる6勝を達成した。

今年もチームをリードすると共に記録更新を狙う。ヨハン・ザルコ選手はFIMロードレース世界選手権MotoGPクラスにCASTROL Honda LCR(カストロール・ホンダ・エルシーアール)から参戦中であり、鈴鹿8耐で2年連続の優勝を目指す。

「SDG Team HARC-PRO. Honda」は、MFJ全日本ロードレース選手権JSB1000クラスに参戦している名越哲平選手とFIMロードレース世界選手権Moto2クラスのライダーである國井勇輝選手に、FIMアジアロードレース選手権Asia Superbike1000クラスに参戦している阿部恵斗選手が加わり3名体制で参戦する。

FIM世界耐久選手権(EWC)に参戦中の「F.C.C. TSR Honda France」は、過去、EWCのタイトルを2度獲得しており、今年のEWC第2戦スパ8時間耐久レースで見事優勝を飾った。

レギュラーライダーのアラン・テシェ選手、コロンタン・ペロラ―リ選手、羽田太河選手の3名でランキング上位を目指し、表彰台獲得を狙う。

FIMアジアロードレース選手権Asia Superbike 1000クラスに参戦中の「Honda Asia-Dream Racing with Astemo」は、昨年参戦したナカリン・アティラットプワパット選手、アンディ・ファリド・イズディハール選手に加え、アズロイ・ハキーム・アヌア選手の3名体制になる。

ライダーのコメント

#30 Honda HRC
高橋 巧(埼玉県、35歳)
「今年もHRCより鈴鹿8耐に参戦することになりました。今年の鈴鹿8耐は、EWCフル参戦の強豪チームに加え、3メーカーファクトリーチームと全日本の強豪チームも揃い、激戦になることは間違いありません。その中で、鈴鹿8耐で優勝を経験しているチームメートとともに、Honda HRCとして4連覇を狙っていきます。Honda HRCへの熱い応援をよろしくお願いします」

ヨハン・ザルコ(フランス、34歳)
「今年もHonda HRCの一員として鈴鹿8耐に戻ってくることができて大変うれしいです。この伝統的で誇りあるレースに再び参戦し、日本のファンの皆様にお会いできることを楽しみにしています。MotoGPでのいい流れをそのまま鈴鹿に持ち込んで、チームとともに優勝を狙っていきます。鈴鹿でお会いしましょう」

#73 SDG Team HARC-PRO. Honda
名越 哲平(東京都、27歳)
「まず、始めに今年も鈴鹿8耐に参戦できることをうれしく思います。SDG Team HARC-PRO. Hondaからの参戦は2年ぶりとなり、2年前は表彰台を獲得することもできています。強いチームメートと、優勝経験を持つチームと共に一丸となり優勝目指して頑張ります!」

阿部 恵斗(東京都、21歳)
「今回、このようなチャンスを下さったチーム、SDG様に感謝申し上げます。EWC仕様の車両は初めてですが、チームの皆様からアドバイスをいただきながらしっかり頑張ろうと思います。よろしくお願いします」

國井 勇輝(東京都、22歳)
「まずは、今年も8耐に参戦できることをとてもうれしく思っています。参戦にあたりHRC、IDEMITSU Honda Team Asia、SDGそして、ハルクプロ、関係する皆様にサポートいただき感謝しています。今年は、更に成長した姿を皆様の前でお見せできるようにチーム一丸で頑張っていきます」

#5 F.C.C. TSR Honda France
アラン・テシェ(フランス、30歳)
「鈴鹿8耐は重要なレースです。特に、今年は6月のスパ8時間耐久レースで優勝し、EWCのタイトル獲得に向けて大事なレースになります。また、鈴鹿はチームのホームコースでもあり、自分にとって思い出深い、特別な場所でもあります。バイク、ライダー、チームすべていい流れで来ています。速さもあるので、鈴鹿で最大限のポイントを持ち帰りたいと思います」

コロンタン・ペロラーリ(フランス、27歳)
「再び鈴鹿8耐に参加できることを楽しみにしています。鈴鹿はとてもチャレンジングなコースで、速く走るには勇敢さと正確さが求められます。スパ8時間耐久レースで勝つことで、ライダー、チームともにやる気に満ちていて、いいレースをお見せできると思います。我々の目標はEWCチャンピオン獲得に向け最大限のポイントを得ることです。バイクはとても速く、乗りやすく、楽しいです。鈴鹿でのレースが待ちきれません」

羽田 太河(山梨県、26歳)
「鈴鹿8耐は自分にとって3回目の挑戦になります。過去2回は不運もありましたが、今年はこの素晴らしいチームとバイクで自分のベストを尽くしたいです。EWCは自分がこれまで経験してきたMoto2や他のレースとは違うチャレンジを求めてきますが、今年のルマンとスパでの耐久レースで得た経験を活かし、チームのホームコースであるここ鈴鹿で頑張ります。応援よろしくお願いします」

#88 Honda Asia-Dream Racing with Astemo
ナカリン・アティラットプワパット(タイ、29歳)
「今年も鈴鹿8耐に参加できることをとてもうれしく思います。このレースは自分にとって好きなレースのひとつです。今年の目標はチームをリードし、表彰台を獲得することです。レースを楽しみながらベストを尽くします」

アンディ・ファリド・イズディハール(インドネシア、27歳)
「今年も鈴鹿8耐に戻ってきました。テストからマシン、ライディングを改善し、昨年よりもレースペースの向上につなげたいです。
テスト、レースをするのが待ちきれません」

アズロイ・ハキーム・アヌア(マレーシア、25歳)
「Honda Asia-Dream Racing with Astemoで耐久レースを走るのは初めてになります。チームメートから多くを学び、早く適応していきたいと思います。チームに貢献できるようにベストを尽くします」

鈴鹿8耐に参戦する主なホンダチーム

ゼッケン:4
チーム名:TATI TEAM AVA6 RACING(タティ・チーム・アヴァ6・レーシング)
マシン:CBR1000RR-R FIREBLADE SP
ライダー名:
Randy Krummenacher(ランディ・クルメナッハ)
Hugo Clere(ヒューゴ・クレール)
Martin Reaudin(マルタン・ルノーダン)

ゼッケン:5
チーム名:F.C.C. TSR Honda France(エフ・シー・シー・ティーエスアールホンダ・フランス)
マシン:CBR1000RR-R FIREBLADE SP
ライダー名:
Alan Techer(アラン・テシェ)
Corentin Perolari(コロンタン・ペロラーリ)
羽田 太河(ハダ・タイガ)

ゼッケン:17
チーム名:Astemo Pro Honda SI Racing(アステモ・プロホンダ・エスアイ・レーシング)
マシン:CBR1000RR-R FIREBLADE
ライダー名:
野左根 航汰(ノザネ・コウタ)
荒川 晃大(アラカワ・コウタ)
TBA

ゼッケン:30
チーム名:Honda HRC(ホンダ・エイチアールシー)
マシン:CBR1000RR-R FIREBLADE SP
ライダー名:
高橋 巧(タカハシ・タクミ)
Johann Zarco(ヨハン・ザルコ)
TBA

ゼッケン:40
チーム名:Team ATJ with docomo business(チーム・エイティジェイ・ウィズドコモ・ビジネス)
マシン:CBR1000RR-R FIREBLADE SP
ライダー名:
岩田 悟(イワタ・サトル)
鈴木 光来(スズキ・コウキ)
國峰 啄磨(クニミネ・タクマ)

ゼッケン:71
チーム名:Honda DREAM RT 桜井ホンダ(ホンダ・ドリーム・アールティー・サクライホンダ)
マシン:CBR1000RR-R FIREBLADE SP
ライダー名:
伊藤 和輝(イトウ・カズキ)
日浦 大治朗(ヒウラ・ダイジロウ)
Joshua Brookes(ジョシュア・ブルックス)

ゼッケン:73
チーム名:SDG Team HARC-PRO. Honda(エスディージー・チーム・ハルク・プロ・ホンダ)
マシン:CBR1000RR-R FIREBLADE
ライダー名:
名越 哲平(ナゴエ・テッペイ)
阿部 恵斗(アベ・ケイト)
國井 勇輝(クニイ・ユウキ)

ゼッケン:88
チーム名:Honda Asia-Dream Racing with Astemo(ホンダ・アジア-ドリーム・レーシング・ウィズ・アステモ)
マシン:CBR1000RR-R FIREBLADE
ライダー名:
Nakarin Atiratphuvapat(ナカリン・アティラットプワパット)
Andi Farid Izdihar(アンディ・ファリド・イズディハール)
Azroy Hakeem Anuar(アズロイ・ハキーム・アヌア)
*上記参戦体制は、6月16日時点のもので、変更となる場合がある。
*ゼッケン番号に基づいた順で、チーム名を掲載している。