日立オートモティブシステムズ株式会社(本社:東京都千代田区大手町、取締役社長兼COO:関 秀明)は、日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン)が2015年8月に、中華人民共和国で販売を開始した新型「ムラーノ ハイブリッド」向けのリチウムイオン電池パックの納入を開始した。
今回、新型「ムラーノ ハイブリッド」に採用されたリチウムイオン電池パックは、日立オートモティブシステムズのグループ会社である日立ビークルエナジー株式会社が製造する円筒形電池セルを複数搭載した電池モジュール並びに、BMS(Battery Management System:電池制御システム)等をひとつの筐体*1に収納したもの。
本電池パックは、車両の加速時に加え、減速・制動時の回生入力*2など、様々なシーンでハイブリッド自動車のエンジンやモーターを高効率で駆動させるサポートをしている。
今後、世界的な環境規制の強化や、サステナブルな社会の実現に向けた自動車技術の潮流を背景に、再生・持続可能かつクリーンエネルギーの活用において、ハイブリッド車をはじめとする電動車両の普及が進んでいくものと予想されている。
日立オートモティブシステムズは1999年に世界に先駆けて電動車両用リチウムイオン電池を商品化し、これまでハイブリッドの乗用車や商業用バス・トラック向けを中心に累計650万セル以上、電動車両台数約16万台相当のリチウムイオン電池を市場に提供している。
*1筐体: 機器類を中に収めた箱のこと。
*2回生入力: ブレーキ時のエネルギーを電力エネルギーとして転換し、利用するため回収・蓄積すること。
会社概要
日立オートモティブシステムズ株式会社
本社:東京都千代田区大手町二丁目2番1号 新大手町ビル
事業内容:自動車部品および産業用機械器具・システムの開発、製造、販売およびサービス
日立ビークルエナジー株式会社
本社:茨城県ひたちなか市稲田1410番地
事業内容:ハイブリッド電気自動車用などのリチウムイオン電池の製造