2017年2月14~16日にドイツのハノーバー市で開催されたTire Technology Expo 2017に於いて、英国の業界誌「Tire Technology International」が発表する「タイヤメーカー・オブ・ザ・イヤー」(Tire Manufacturer of the Year)で、独・コンチネンタルタイヤが2度目の受賞を果たした。
同賞典は2008年より開催され、毎年恒例となっており、その表彰基準は、タイヤの設計・生産業界における技術革新とその優秀さを称えるもの。
特に輝かしいアイデアや熱心な取り組みに贈られる。選考にあたっては、欧州、日本、インド、米国など27名の専門家審査員から成る有識者審議会が、同誌読者や編集スタッフが推薦した受賞候補の中から受賞者を選定していく仕組みだ。
今回、特に審査員を納得させたコンチネンタルタイヤの技術革新として、2016年6月にドイツ・コルバッハに新設されたハイパフォーマンステクノロジーセンター(HPTC)、ドイツ・アンクラムの研究センターの開設などを含むタンポポの根を原料とする天然ゴム工業化に向けたTaraxagumプロジェクト。
そして、トレッドにタンポポ由来のゴムを使用する史上初のトラック用タイヤの生産が挙げられる。
さらに、ポルトガル・ロウザドの農業用タイヤ研究開発センターの発表や、チェコ共和国・オトロコヴィツェでのトラック用タイヤの生産活動拡大も受賞の要因として言及された。
「Tire Technology International」の編集長で有識者審議会議長を務めるグラハム・ヒープス氏(Graham Heeps)は、「過去12ヶ月にわたってコンチネンタルタイヤは、研究開発や試験、製造への投資にひたむきに取り組んできました。
欧州をはじめとしたさまざまな市場で同社が販売する超ハイパフォーマンスタイヤから農業用タイヤまでのあらゆるタイヤの消費者が、その恩恵を受けることになるのです」と語っている。
100億ユーロ超の売上を持ち、世界第4位のタイヤメーカー、コンチネンタルAGで執行役員兼タイヤ部門統括責任者を務めるニコライ・ゼッツァー氏(Nikolai Setzer)は、「今回の受賞にあたり、当社が実現している技術プロジェクトやイノベーションを評価いただき、大変喜ばしく思います。
この受賞は、当社が掲げる長期成長戦略の『Vision 2025』に一貫して取り組んできた証です。
同時に、最も革新的なタイヤメーカーとして表彰されることで、50,000名以上の従業員を擁する当社のグローバルチームのモチベーションが大いに高まり、今後も『Vision 2025』を指針として邁進する私たちの自信にもつながります」と喜びの声を語った。
ちなみに第1回目の受賞となった2014年は、リトレッド(再生)処理とラバーリサイクリング施設を統合した、ハノーバー、シュトッケンの「ContiLifeCycle」工場でイノベーションアワードを受賞した。この施設は、今日でも世界で当社にしかない独自のゴムリサイクル施設となっている。
日本語公式サイト: http://www.continental-tire.jp
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