レース用シートのノウハウをトラック車両に転換。運送業界をドライビングシートで支えていく構え
長年レースシーンやスポーツ車ユーザー向けに高付加価値ドライビングシートを手掛けてきたブリッド株式会社(本社:愛知県東海市、代表取締役社長:高瀬嶺生)は、『31st日刊自動車新聞用品大賞2018』でトラック運転者向けシート『ZAOU(ザオウ)』で用品大賞を獲得した。
現在、トラック運送業界ではドライバー不足が深刻な問題となっているが、同社ではこの問題の一要因として長時間運転時の疲労が大きいことに着目。
「BRIDE」ブランドでサーキット走行のための車両で使用されるモータースポーツ向けシートを筆頭に高付加価値シートを開発してきたシート造りの技術を活用し、アフターマーケット業界初となるトラック専用シート「ZAOU(ザオウ)」を発売。
トラック向けシート事業への本格参入・事業拡大を行ってきている。同社によると「これにより、全国の物流を支えるトラックドライバーの労働環境のさらなる向上につながり、トラック運送業界の問題解決の支援となると考えます」と話している。
そんなトラック専用シート「ZAOU」が、今回、7月4日発表の『31st 日刊自動車新聞用品大賞2018』でアフターパーツ向けトラッ大型車部門賞を獲得した。同製品は、キャビンへの乗降を妨げないフラット形状の座面と身体を包みホールドし、一体感のある新開発の背もたれとしており、さらに製品表皮の素材にし高級感のあるスウェード調生地に加え、センター部分にはキルティング調のステッチ、乗降の際に擦れやすいサイド部分にはカーボン調のPVCを使用。さらに左右それぞれに別売のアームレストを装着可能としている。価 格は一脚 ¥108,000(+税)、発売したのは先の2018年4月1日(日)だった。
ちなみに「日刊自動車新聞 用品大賞」は、自動車業界紙大手の日刊自動車新聞社が主催し、1987年のスタート以来、自動車ユーザーに多彩で充実したカーライフを提案すると共に、自動車用品の販売促進と業界発展に寄与することを目的として毎年選定しているもの。
一方、ブリッド株式会社は1981年設立、スポーツシートの年間販売は7000脚。資本金3,000万円、社員数15名、売上高約8億円の本来はスポーツシートメーカーである。