日産自動車(本社:神奈川県横浜市西区 社長:イヴァン・エスピノーサ)は10月8日、新型「日産リーフ」の日本仕様のB7グレードを発表した。
今年6月にグローバル発表した3代目となる新型「日産リーフ」は、次世代のクロスオーバーEVとして全面刷新されたモデル。
日産によると2010年の初代リーフの発売から15年間積み重ねた知見と経験を最大限に活かして開発された新型「リーフ」は、乗る人すべてが気持ちよくドライブでき、誰もが安心して乗れるEVを目指してEV性能を磨き上げ、今回発表した78kWhのバッテリー容量*1を持つ「リーフ」B7は、一充電走行距離 最大702km(WLTC)*2を実現したと謳っている。
クロスオーバースタイルに一新した新型「リーフ」は、ファストバックスタイルのシルエットを持ち、同クラスとしてトップレベルの0.26の空気抵抗係数(Cd値)を確保し、航続可能距離の続伸を実現した。
フロントは、6つの丸みを帯びた長方形で構成されたシグネチャーランプと一文字のセンターLEDアクセントランプ( B7 Gに設定)によって、一目で新型「リーフ」であることがわかるデザインとした。
リヤはⅡ三(ニッサン)パターンがあしらわれたLEDリヤコンビネーションランプ(3Dホログラム/ B7 Gに設定)を採用した。
インテリアでは、CMF-EVプラットフォームの採用によりフラットなフロアと開放感のある足元空間、使い勝手のよいラゲッジルームを実現したという。
インストルメントパネルは、横に広がるフローティングデザインにより、落ち着いたミニマルな雰囲気を演出し、日産として初となる調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付/メーカーオプション)を搭載した。
開放感あふれるガラスルーフは、電子調光技術によりボタンひとつでガラスの透明度を変えられるだけでなく、遮熱機能を持たせることで年間を通じて快適な室内空間を実現した。
加えてB7 Gグレードには、Bose®パーソナルプラスサウンドシステム(10スピーカー、運転席用アナウンス)を搭載し、より豊かな移動空間を提供するとしている。
EVパワートレインは、モーター、インバーター、減速機の主要3つのコンポーネントを一体化した3-in-1構造とし、従来比でユニット容量を10%削減しながら、モーターの最大トルクを4%向上させた。
より具体的にはローターを複数に分割し、それらを斜めにずらして配置した分割スキューローターの採用 や、ハウジングやモーターマウントブラケットを高剛性化することで、モーターの振動を大幅に低減し、より滑らかで気持ちの良い走りと、静粛性が高い快適な室内空間を実現させた。
サスペンションは、リヤにマルチリンク式を採用。シーンに合わせて加速感や減速量を変更できるドライブモードに、加速と減速力を好みによってカスタマイズできるPERSONALモードを新たに設定した。
先代から継続されたEVならではのワンペダル感覚を楽しめるe-Pedal Step。B7 Gにはパドルで回生量を調整できる回生ブレーキコントロールパドルを採用した。
メーカーオプションでは、長距離運転の疲労を低減する「プロパイロット2.0」を。B7 Gには、スムースな駐車を支援する「プロパイロットパーキング」。
メーカーオプションで「プロパイロット リモート パーキング」を。また後方視界を確保する「インテリジェントルームミラー」を設定して、万が一の交通トラブルの際の映像を記録できる「ドライブレコーダー(前後セット)」も採用した。
なお走行中に加減速を繰り返すシーンで、車両検知技術により車間を一定に保ち、先行車両に合わせて減速し停止までをサポートする「インテリジェント ディスタンスコントロール」を採用してドライバーの負荷を軽減する。
充電性能では、78kWhのバッテリーを搭載したB7は最大702kmの航続距離。最大150kWの急速充電にも対応した。これにより150kWの急速充電機を使えば、35分で充電量10%から80%までリカバリーすることができるという。
冷熱システムでは、エアコン、バッテリー、モーター、車載充電器の冷熱システムを統合して、クルマの中で発生する熱を最大限有効活用する。
インテリアでは、インパネに12.3インチの大型デュアルディスプレイを採用し、Google*5搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムを搭載した。
同システムは「Googleマップ」「Googleアシスタント」「Google Play」*7の各機能に対応し、多彩な情報とエンターテインメントにシームレスにコネクトできる。
ナビゲーションが「Google マップ」になりGoogleアカウントを同期することで、充電スポットを予測したルート検索をスムースに利用できる。
また、NissanConnect サービスアプリ機能の「ドア to ドアナビ」によって、充電残量を考慮して必要な充電を加味したルートを乗車前からナビゲーションに共有し、乗車後スムースに出発することもできる。
大容量バッテリーは、充電ポートに接続する「AC外部給電コネクター」を使えば、ドアをロックした状態でも1,500Wの電力を使うことができ、アウトドアアクティビティに加え、災害時の非常用電源としても活用することができる。
また、室内と荷室に合計2つの100V AC電源(1,500W)を搭載し*3合計最大1,500Wの電力を使用可能とした。また、従来のリーフから有する「V2H(Vehicle to Home)」機能も継続採用している。
そんな「リーフ」B7は、10月17日から全国の日産販売店にて注文受付を開始。1月から納車を開始する予定。但し55kWhバッテリーを搭載したB5は来年2月頃の発表を予定しているため、これについての販売が若干遅れる予定としている。
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「日産リーフ」 B7全国希望小売価格(消費税込み)
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駆動:2WD
原動機:YM52
バッテリーサイズ:78kWh
グレード:B7 X
価格(円):5,188,700
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駆動:2WD
原動機:YM52
バッテリーサイズ:78kWh
グレード:B7 G
価格(円):5,999,400
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「日産リーフ」 B7主要諸元
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主要諸元:B7 G
全長:4,360 mm
全幅:1,810 mm
全高(プロパイロット2.0装着車): 1,550(1,565) mm
ホイールベース:2,690 mm
最低地上高:135 mm
車両重量:1,920 kg
最小回転半径:5.3 m
一充電走行距離(プロパイロット2.0装着車):685(670) km
交流電力量消費率(プロパイロット2.0装着車):133(137) Wh/km
モーター型式:YM52(交流同期原動機)
最高出力:160kW(218ps)
最大トルク:355N・m(36.2kgf・m)
サスペンション 前:独立懸架ストラット式
サスペンション 後:独立懸架マルチリンク式
タイヤ:235/45R19
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主要諸元:B7 X
全長 :4,360 mm
全幅:1,810 mm
全高(プロパイロット2.0装着車):1,550(1,565) mm
ホイールベース:2,690 mm
最低地上高:135 mm
車両重量:1,880 kg
最小回転半径:5.3 m
一充電走行距離(プロパイロット2.0装着車):702(687) km
交流電力量消費率(プロパイロット2.0装着車):130(133) Wh/km
モーター型式:YM52(交流同期原動機)
最高出力:160kW(218ps)
最大トルク:355N・m(36.2kgf・m)
サスペンション 前:独立懸架ストラット式
サスペンション 後:独立懸架マルチリンク式
タイヤ:215/55R18
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* 総電力量 B7:78kWh。総電力量は、車両に搭載した電池のエネルギー量を表す。国連危険物輸送勧告の定義に基づき算出した値であり、電圧(V)と容量(Ah)、セル数によって求められる。
* 交流電力量消費率および一充電走行距離は定められた試験条件での値。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法(急発進、エアコン使用等)、整備状況(タイヤの空気圧等)に応じて値は大きく異なる。
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日産モータースポーツ&カスタマイズ(本社:神奈川県茅ヶ崎市、社長:真田 裕、略称NMC)は同日、新型「日産リーフ」をベースにしたカスタムカー「AUTECH」のB7グレードを発表した。
「AUTECH」は、プレミアムスポーティをコンセプトにブランド発祥の地である湘南・茅ヶ崎の「海」と「空」のイメージから想起したブルーをブランドのアイコニックカラーとしている。
今回、日産リーフ「AUTECH」としては2代目となり、次世代のクロスオーバーEVとして全面刷新された新型「日産リーフ」をベースに、さらに高級感や特別感を高めたモデルとした。
エクステリアは、低重心とワイドスタンスを印象付け、スポーティさを演出するメタル調フィニッシュの専用パーツを車体下部に装備。
フロントバンパーには、「AUTECH」ブランド発祥の地である湘南・茅ヶ崎の海にインスパイアされたデザインのアイテムを装備。
海を進むボートの後方に生じる波のパターン「航跡波」をモチーフとした模様を取り入れたシグネチャーLEDや、海面の煌めきを表現したドットパターンのシグネチャーフィニッシャーを採用しました。
また、彫りの深い、繊細な造形のスポークフォルムをダーク金属調塗装で仕上げた、19インチの専用アルミホイールを採用するなど、存在感や優越感を満たすエモーショナルでスポーティなエクステリアデザインとした。
インテリアは、しっとりとした触感と包まれる心地よさをもたらす次世代素材「テーラーフィット」のシートと、シートベルトも合わせて、インテリア全体をブラック基調でコーディネートしている。
また、シート、ステアリング、インストパッドなどには、「AUTECH」ブランドを象徴するブルーステッチを、さらに、乗車中最も目に入るインストバッドにはブルーパイピングも施した。これら上質な素材やディティール表現により、落ち着きとこだわりが感じられる、よりプレミアムな室内空間とした。
ボディカラーは、ディープオーシャンブルーにスーパーブラックのルーフを組み合わせた「AUTECH」の専用2トーンを含めた、全5色をラインアップした。
日産リーフ「AUTECH」のB7グレードは、10月17日から全国の日産販売店にてご注文の受付を開始し、来年1月末より順次納車を開始する予定。また、日産リーフ「AUTECH」のB5グレードは、来年2月頃の発表を予定している。
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仕様:AUTECH
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ベース:車 B7 G
特別装備:
・AUTECH専用エクステリア
(フロントプロテクター(メタル調フィニッシュ)、サイドプロテクター(メタル調フィニッシュ)、
リヤプロテクター(メタル調フィニッシュ)、AUTECHエンブレム<フロント、リヤ>)
・専用シグネチャーLED
・専用シグネチャーフィニッシャー
・ブラックフロントバンパーシールド
・専用サイドターンランプ付電動格納式リモコンドアミラー(メタル調フィニッシュ)
・専用19インチアルミホイール(19×7.5J)
・AUTECH専用インテリア
(ブラックテーラーフィットシート「AUTECH」刺繍(ブルーステッチ)、ブラックドアトリム、
ブラックインストパッド(ブルーステッチ&パイピング)、AUTECHエンブレム)
・専用テーラーフィット巻ステアリング(ブルーステッチ)
・専用全席ELR付3点式ブラックシートベルト
・ブラックアームレスト(センターコンソールボックス付)
・寒冷地仕様
(後席ヒーター付シート、リヤヒーターダクト、バッテリーヒーター、ワイパーデアイサー、
リヤLEDフォグランプ<中央>)
ボディカラー:
ディープオーシャンブルー(P)/スーパーブラック 2トーン<#XHQ・スクラッチシールド> (特別塗装色)【AUTECH専用色】
プリズムホワイト(3P)/スーパーブラック 2トーン<#XKJ・スクラッチシールド> (特別塗装色)
プリズムホワイト(3P) <#QBE・スクラッチシールド> (特別塗装色)
ミッドナイトブラック(P) <#GAT・スクラッチシールド> (特別塗装色)
ダークメタルグレー(M) <#KAD・スクラッチシールド>
(P)はパール、(3P)は3コートパール、(M)はメタリックの略。
※内装色はブラック〈G〉
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<全国希望小売価格(消費税込み)>
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車種:AUTECH
駆動:2WD
原動機:YM52
バッテリーサイズ:78kWh
ベース車グレード:B7 G
価格(円):6,513,100
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新型日産リーフ「AUTECH」 WEBカタログ:
https://www.autech.co.jp/sv/leaf_autech/index.html