1963年にレーシングドライバーのブルース・マクラーレンによって設立され、21回のF1世界選手権優勝、200回を超えるF1グランプリ優勝、インディアナポリス500マイルレース3回の優勝、初挑戦でル・マン24時間レース優勝を果たしたマクラーレン・レーシングは9月26日(米カリフォルニア州マウンテンビュー)、AI推論インフラストラクチャのGroqがマクラーレン・フォーミュラ1チームの公式パートナーになったことを発表した。
Groqは、AI開発に欠くことができない推論インフラストラクチャ企業。2016年に設立された同社は、演算処理をより高速かつ手頃な価格で実現するLPUおよびGroqCloudを開発。
現在、Groqは米国のAIスタックの重要な一部であり、200万人以上の開発者や、Fortune 500に選ばれる世界有数の企業から信頼を得ている。
そんなGroq は、フォーミュラワンレーシングでイノベーションを糧に優位性を獲得してきたマクラーレン F1 チームの挑戦の歴史を今後は協力にサポートしていく。
同提携の一環としてGroqのテクノロジーは、当該チームの意思決定の一端を支え、分析、開発、リアルタイム洞察で同F1 チームをサポートすると共に、マクラーレンが効率的に業務を遂行するために必要な処理能力を支えていく。
マクラーレン・レーシングの共同最高商務責任者であるニック・マーティン氏は、「F1はプレッシャーの下でのパフォーマンスが重要です。そのため、グリッドの最前線に留まるための努力をサポートするために、必要な速度で推論を提供するためにGroqと協力できることを嬉しく思います」と述べた。
一方でGroqの最高マーケティング責任者を務めるチェルシー・スーシン・カンター氏は、 「マクラーレンとGroqは、勝利に必要なスピード、精度、そして効率という共通の基盤を共有しています。
マクラーレンのサーキット内外での原動力となる、高性能かつ低コストのコンピューティングを提供できることを誇りに思います」と語っている。
なおGroqのロゴは、2025年のシンガポールグランプリからマクラーレンF1チームのレースカーに登場する予定となっている。