本田技研工業( ホンダ )傘下のホンダ・レーシング・コーポレーション( HRC )並びにHRC USは8月11日( オレゴン州ポートランド発 )、NTTインディカー選手権シリーズをまだ2レース残すなかで、通算7度目のマニュファクチャラーズタイトルの獲得したことを宣言した。
今回、ポートランド戦でアレックス・パロウ選手が3位になった(首位でゴールラインを潜ったのは、No.12のウィル・パワー選手)ことで、自身は5年間で4度目となるインディカー選手権タイトルを獲得(6月のインディ500タイトル獲得を含む)。これに加えて( ホンダの )、2025年マニュファクチャラーズタイトルも同時に獲得するという想定以上の成果を得た。
またそれはホンダにとっても、アメリカン・オープンホイール・シリーズでの11度目のタイトル獲得を意味する。結果同日は、アレックス・パロウ選手、ホンダ、ホンダ・レーシング・コーポレーションUSAにとって、今季(2025年)の圧倒的な強さを示す日となった。
ちなみに、ホンダがマニュファクチャラーズタイトルを獲得したのは、かつて激しいメーカータイトル争いの末、勝利を獲得した2021年以来のこと。
そもそも今シーズンは、アレックス・パロウ選手が圧倒的な強さを見せる一方で、参戦した5つのホンダチームのドライバーが15レース中12レースに勝利。
おまけに全チーム( チップ・ガナッシ・レーシング、アンドレッティ・グローバル、マイヤー・シャンク・レーシング、レイホール・レターマン・ラニガン、チップ・ガナッシ・レーシング )がポイントを獲得している。
加えて上記の12回の勝利は、インディカー・シリーズが開催される4つの主要トラックタイプの全てで達成された。
それはロードコース(サーマル、バーバー、インディGP、ロード・アメリカ、ミッドオハイオのホンダ・インディ200、ラグナ・セカ)、ストリートサーキット(セントピーターズバーグ、ロングビーチのアキュラ・グランプリ、デトロイト)、ショートオーバル(ワールドワイド・テクノロジー・レースウェイ、アイオワ・スピードウェイ)に加えて、インディアナポリス500での16回目の優勝記録を積み上げての成果だ。
しかもホンダは、これまで1996年、1998年、1999年、2001年、2004年、2005年と、2018年から2021年(4年連続)のタイトルを獲得しているなかで、1シーズンで12勝は、現行のNTTインディカー・シリーズになって以降でも記録的な勝利数となっている。また冒頭の通りで、2025年シーズンは選手権終了までまだ2レースが残っており、この記録を更に伸ばすチャンスも残されている。
翻ってアレックス・パロウ選手が獲得した栄冠は、チップ・ガナッシ・レーシングのドライバーとして3回連続、5年間で4回目のタイトルであり、アメリカン・オープンホイール競技に於けるホンダエンジン搭載ドライバーとして20回目の栄誉でもある。
そんなパロウ選手にとって今年は圧倒的なシーズンとなり、ダリオ・フランキッティ、セバスチャン・ボーデ、マリオ・アンドレッティといった伝説のドライバーたちと並び、自身4度目のチャンピオンシップ獲得という輝かしい記録を樹立した。
なお以下は、パロウ選手並びにチーム関係者のコメントとなる
今季の記録的な勝利数を積み上げることとなったアレックス・パロウ選手(#10 チップ・ガナッシ・レーシング・ホンダ)は、「今季は想定を超える勝利数を得た上でのチャンピオンシップ獲得となりました。
今レースも優勝するために全力を尽くしました。その結果の3位入賞は本当に嬉しいですし、チャンピオンシップを獲得できた嬉しさはひとしおです。
我々#10のマシンを配するチームメンバーが、トラック上で良い成績を残せるよう懸命に努力を続けてくれたことは感謝してもしきれません。また併せてホンダにも感謝しきれません。
ホンダとHRCの皆さん、本日マニュファクチャラーズチャンピオンシップも獲得されたことを心からお祝い申し上げます。本当に素晴らしい結果です。きたるべき来季のレースシーズンの到来を早くも待ちきれない気持ちです」と語った。
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続いてアレックス・パロウ選手のレース・ストラテジストで、チップ・ガナッシ・レーシングでペレーション担当シニアマネージャーを努めるバリー・ワンザー氏は、「アレックスが4度目、そして3年連続の優勝を果たしたことは、チーム、そしてチップ・ガナッシ・レーシングの全員にとって非常に喜ばしいことです。
ホンダエンジンがもたらすパフォーマンス、パワー、そして燃費なしには、これは成し遂げられません。
ホンダのマニュファクチャラーズ選手権優勝を祝福します。このシリーズ、残り2戦で優勝できたことは、本当に素晴らしいことです。皆さん、本当におめでとうございます」と述べた。
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最後にホンダ・レーシング・コーポレーションUSAのデビッド・ソルターズ社長は、「素晴らしいシーズンでした。HRC USの男女はオフシーズンに懸命に努力し、インディ500、マニュファクチャラーズ選手権、そしてドライバーズ選手権を独占するという成果を収めました。
本当に素晴らしいシーズンでした。あらゆる意味で驚異的で、記録を打ち立てたシーズンでした。チームを心から誇りに思います。
特に今季はアレックス・パロウが歴史を作るのを目の当たりにしました。彼は同世代の選手達を代表する才能の持ち主で、彼の走りを見られるのは喜びであり光栄の極みです。
チップ・ガナッシ・レーシングの素晴らしいチーム、チップとバリー、そして#10のクルー全員に心からお祝い申し上げます。素晴らしい努力でした。
また手前味噌ではありますが、今レースでもポディウムを獲得できたことはホンダとHRC、そしてチップ・ガナッシ・レーシングの組織との素晴らしいパートナーシップの証でもあります。あと2戦、更に来季2026年に向けても全力で取り組んでいくきます」と結んだ。
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