英・アストンマーティン、日本初のラグジュアリーホームを披露

4階建ての邸宅は、東京屈指の高級住宅地の青山エリアに誕生

アストンマーティン並びにアストンマーティンジャパン(Aston Martin Japan/本社所在地:東京都港区、代表者:グレッグ アダムス)は去る6月26日(英国ゲイドン発)、東京・南青山にアジア初となるウルトララグジュアリー邸宅「N°001 Minami Aoyama」が完成したことを本日・7月3日に発表した。

プロジェクトは、日本の高級不動産開発をリードするVIBROAとアストンマーティンのパートナーシップにより実現したもの。

この新しい邸宅は、マイアミの「Aston Martin Residences」やラス・アル=ハイマの「The Astera, Interiors by Aston Martin」に続く、アストンマーティンの特別住宅開発プログラムの一環となる。

VIBROAとアストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサー、マレク・ライヒマン氏率いるデザインチームが緊密に連携し、クラフトマンシップ、革新性、そして美しいデザインへの情熱を住空間に反映させた。

N°001 Minami Aoyamaは、アストンマーティンのラグジュアリースポーツカーに通じる素材への誠実さを、完璧なプロポーションと優美な美しさを住まいとして体現している。

延床面積は724㎡(7,793平方フィート)で、地上3階・地下1階の構成。都市の喧騒から離れた静けさを感じられるように設計され、都市的スタイルと卓越した仕上がりの融合を求める顧客に向けた空間となっている。

外観は縦ルーバーで構成され、時間帯によって光の反射が変化し、建物に動きとプライバシーをもたらす。2階のスパテラスには波打つ鏡天井と植栽が施され、内と外が緩やかに溶け合う設計とした。

設計に参加したマレク・ライヒマン氏は、「設計・建設を通して、東京の文化、歴史、スタイルへの敬意を表現すべく、VIBROAと密に連携しました。

東京は当社のデザインスタジオにおける重要なインスピレーション源であり、日本およびアジアに於ける存在感の拡大は、創造とコラボレーションの土壌を育んでいます。

アストンマーティンにとって、デザインとは単なる自動車を超えた概念です。ファッション、建築、料理の世界からのインスピレーションがチームの創造性に影響を与えています」と述べた。

建屋の最も重要なポイントは自動車ギャラリーの設えにある

またVIBROAで代表取締役CEOを務める吉田利行氏は、「VIBROAは、アストンマーティンというアイコニックなウルトラ・ラグジュアリーブランドとコラボレーションできることを大変光栄に思います。

彼らの卓越したデザイン哲学と専門性は、この邸宅にとどまらず、日本の不動産の世界全体に新たな次元をもたらしてくれます」と話している。

東京に本拠を置くVIBROAは、吉田氏のリーダーシップのもと、クライアントに対して包括的なライフスタイルサービスを提供している。

その内容には、物件のメンテナンス、プライベートバンキング、家族向け教育サポートに加えて、キュレーションサービスやコンシェルジュサービスも含まれている。

アストンマーティンは、こうした全体的なライフスタイル主導型の新しい居住体験の先駆けとなることに、非常に意欲を感じているという。

そんなN°001 Minami Aoyamaのデザインは、東京・南青山のこの特別な敷地に合わせて設計された。

敷地の傾斜を活かすため、VIBROAは大規模な地下空間を掘削。これにより、ジムやワインセラーに加え、ゴルフシミュレーターやプライベートスパのための専用スペース、そして3つのバスルーム一体型のベッドルームを確保することが可能となった。

なかでも邸宅設計に於いて特に象徴的なのが、オートモーティブ・ギャラリーだ。地上階に設けられたこの展示空間には、希少な屋内駐車スペースが2台分設けられ、車両がまるで彫刻作品のように演出されている。

アダプティブ照明と波形テクスチャーのメタル天井を備え、車両は外部からは遮られつつも、内部からはガラスのビジョンパネルを通じて、ラウンジや会議室から眺めることができる。

また邸宅全体を通じて、光、眺望、空間への配慮がなされている。空間を進むにつれて屋上テラスへと導かれる動線の中で、素材の色調が暗から明へと変化し、光へと向かう旅路を象徴的に表現した。

N°001 Minami Aoyamaの最上部には、エンターテインメント空間としてのキッチン設備、遠くまで見渡せる夕景、そして緑化された屋上の一部を備えた壮大なテラスが広がり、東京タワーもこの屋上から眺めることができる。

初の建て個人住宅はアジア市場を重視している象徴でもある

邸内の移動体験をより豊かにしているのが、折り紙のような造形を持つ、インパクト溢れる螺旋状の階段だ。折り曲げられたスチール材から成るこの階段は、地下から地上階までを結び、室内庭園に隣接し、特注のペンダント型シャンデリアによって照らされている。

アストンマーティンとVIBROAは、イタリアのアイコニックなブランドMolteni&Cによる特注ワードローブやキッチンキャビネットを含む、厳選されたプレミアムなイタリア家具を導入。

キッチンには黒い溶岩石のカウンターとグレーオークのキャビネットを採用し、ディテールにはネビュラ・スチールやピューター金属が使用されている。それら多くのユニークな家具は、アストンマーティンの直接監修のもとで特注製作された。

2階のスパ施設には、天然のヒノキ材で覆われたサウナやスパバスが備えられており、専用設計のオーディオシステムも組み込まれている。この洗練された癒しの空間には、ランドスケープが施されたプライベートテラスが隣接しており、露天の温泉プールと屋外用のシーティングエリアも完備している。

そうした各部の印象について先のマレク・ライヒマン氏は、「内部空間では、感覚を満たすために要素や素材を総合的に組み合わせ、穏やかでリラックスできる空間を創出しました。

アストンマーティンにとって、ここまで細部に至る設計は前例のないものでした。建築設計から素材の選定、家具に至るまで、すべてにアストンマーティンの拘りが詰まっています。

邸宅全体に最高品質の設備と仕上げが施されており、アストンマーティンの製品に採用されているレベルと同等の、Bowers & Wilkinsオーディオシステムも完備されています。

それら空間デザインは妥協のないクリーンなライン、シームレスな境界、そして広がる眺望によって、住まう人々はこの唯一無二のロケーションと繋がり、体感することができるのです」と語った。

なおアストンマーティンのデザインチームがアジアで初めて手掛けた完全オーダーメイドのプライベートレジデンスであるこのプロジェクトは、アストンマーティンが日本およびアジア市場で事業を拡大していることの象徴だという。

従って新拠点は、2024年春にペニンシュラ東京内にオープンしたアストンマーティン銀座ショールームに続く、重要な一歩に位置づけられているとした。