ジャガー史上最強の「XE SV PROJECT 8」、独・ニュルブルクリンクで最終テストへ


スーパーカーに迫る5.0リッターV8・600PS。SVOの手を経て世界限定300台が遂にリリースの秒読み段階に

ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover Automotive PLC、本社:英国・コベントリー、CEO:ラルフ・スペッツ<Ralf Speth>)のスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)は、ジャガー史上最もパワフルかつ敏捷で、かつ究極のパフォーマンスを兼ね備えた「XE SV Project 8」の市場投入をリークし、そのプロトタイプの画像と動画を公開した(英国ライトン・オン・ダンズモア発)。

最高出力600PSというスーパーカーのようなパフォーマンスを発揮するこのスポーツ・サルーン「XE SV Project 8」のプロトタイプは、SVOデザイン・チームによってユニークなカモフラージュが施され、過酷なコースとして有名なニュルブルクリンク北コースで実走テストを繰り返している。

スーパーカーに匹敵するパフォーマンスとドライビング・ダイナミクスをスポーツ・サルーン「XE」で実現

この「XE SV Project 8」は、2014年の発表・発売以降世界中で高い評価を集めているジャガーの「F-TYPE Project 7」に続くコレクターズ・エディションの第2弾となるモデル。

チューニングを施して、そのパフォーマンスを極限まで高めた5.0リッターV8スーパーチャージド・エンジンを搭載。世界販売台数は限定300台で、すべて英国コベントリーにあるSVOテクニカル・センターにて手作業で組み立てられる予定だ。

同車は、SVOがデザイン・エンジニアリング・組み立てのすべてを手掛けるコレクターズ・エディションとなる

ちなみにSVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)テクニカル・センターは、ジャガー・ランドローバーのスペシャル・オペレーション部門傘下にあり、ジャガーとランドローバー両ブランドの、ハイパフォーマンス・モデルを筆頭に、カスタマイズ仕様車、特殊な塗装を使用したビスポークオーダー、数量限定の高級特別限定モデルの開発や製造を担当する部門である。

2016年7月には2,000万ポンドを投資し、マニュファクチュアリング、ペイント、テクニカル、カスタマー・コミッショニング、パーソナライズといった機能をもつSVO専用のテクニカル・センターを新たに開設している。

この新型車を手掛けるこのジャガー・ランドローバーのスペシャル・オペレーションズ マネージング・ディレクター、ジョン・エドワーズ氏は、「SVOにとっては、今こそがジャガー史上究極のパフォーマンスを発揮するロードカーを生み出す最適なタイミングです。

ユニークなカモフラージュを施したプロトタイプが、ドイツのニュルブルクリンク北コースで鋭意テストを重ねている

SVOチームは、最高のパフォーマンスと最もスリリングなドライビング・エクスペリエンスを追求し、日々取り組んでいます。

我々は先に『F-TYPE Project 7』によって、全世界のお客様に驚きと興奮を提供しました。

そして、現在開発中の『XE SV Project 8』は、世界中のエンスージアストや真のコレクターの皆様の期待やニーズに応えるべく、エアロダイナミクスとエンジニアリングをさらなる次元に引き上げています。

このクルマは歴代ジャガー史上に於いて究極のパフォーマンスを誇り、世界300台限定で生産される同モデルのリリース時期は、これらの作り込みを経て、今後決定していきます」と述べている。

なおジャガー「XE SV Project 8」の車両詳細については、6月28日(水)に発表される見込みで、6月30日(金)に英国ウェスト・サセックスで開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初走行が披露されることになっている。