独・ボッシュが日本初となるモビリティサービスセンターの開設へ


日本のモビリティ市場に向けて、目下グローバル展開中の関連サービス事業の拡大を目指す

独・ボッシュこと、ロバート・ボッシュGmbH(本社:シュトゥットガルト・ゲーリンゲン、代表取締役社長:Dr.rer.nat.Volkmar Denner <フォルクマル・デナー>、以下、ボッシュ)は、同社にとって日本国内では初のビジネスとなるドライバー向けサービスと、そのサービスセンターを開始・開設する。

同社は、この新サービスと新拠点を足掛かりに日本のモビリティサービス市場への初参入を果たし、新事業部門の胎動となるボッシュサービスソリューションズとして、グローバル環境で拡大を続けてきた事業ソリューションを、日本国内に於いても発展させていく意向だ。

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遂に日本国内でも「ボッシュeCall(緊急通報)サービス」の提供開始へ

具体的には、独・ロバート・ボッシュGmbH傘下のボッシュ株式会社(本社:東京都渋谷区渋谷3-6-7、代表取締役社長:ウド・ヴォルツ、以下ボッシュ)が、埼玉県志木事務所に独自のモビリティサービスセンターを新設。同拠点に於いて、「ボッシュeCall(緊急通報)サービス」の提供を開始するというもの。

この新しいサービスセンターは、埼玉県の志木事務所で2016年末から本格的な業務を開始する。従業員は、2020年末までに50人前後に達する見通しである。

この拠点新設について、ボッシュサービスソリューションズの社長であるJoerg Fischer氏は、「日本初の拠点開設により、私たちは、アジア太平洋地域での事業活動を広げ、自社に於ける国際的なビジネスネットワークをさらに強化します。

このサービスセンターは、日本国内の自動車業界を対象とする顧客に、効果的なサポートを提供するうえで大きく貢献するでしょう」と述べ、さらに「日本で提供する最初のサービスは緊急通報サービスのeCallとなります。

またこれに続いて、コンシェルジュサービ スや盗難車両追跡、故障時の支援要請コールなど、そのほかのモビリティサービスの導入も計画しています」と語っている。

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成長戦略の一環であるモビリティサービスを全世界で提供

ボッシュサービスソリューションズにとって、この日本でのモビリティサービス事業の立ち上げは、世界の自動車業界の主要市場をカバーするための成長戦略の一環であると云う。

今後のモビリティ事業の戦略について、ボッシュサービスソリュー ションズのモビリティサービス責任者であるStefan Gross氏は、「革新的なモビリティサービスは、顧客へ付加価値を提供し、私たちの市場における優位性を確立する原動力となります。

今日、このようなモビリティサービスを利用している車両は全世界で500万台ほどですが、2020年末には1,400 万台に増加する見込みです。

モビリティサービスが全世界的に定着しつつある現在、アジアは大きなポテンシャルを持つ市場として、益々重要な役割を果たすと考えられます。

ボッシュサービスソリューションズは、アジア太平洋地域9カ国でモビリティサービスを提供しています」と話している。

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モビリティサービスにより、運転の安全性と利便性を向上

今日、自動車市場では、ドライバーと乗員にとっての安全性と利便性がますます重視されていく傾向にある。そうしたなかボッシュの「eCall」は、交通事故被害者の人命救助につながるサービスとして堅調な拡大を続けている。

ちなみに同サービスの代表的なサービスフローは、まず重大事故発生時の場合、eCallが自動的に作動し、24時間体制で稼働するサービスセンターに緊急通報がおくられるのが切っ掛けとなる。

この通報を受けると、サー ビセンターのオペレーターがドライバーに連絡を取り、必要に応じて救急サービスと連携し、事故現場にレスキューチームの派遣を依頼する。

一方、緊急外の顧客サポートとしてコンシェルジュサービスが用意されている。このサービスは、ドライバーに日常に於いて有益かつ実用的な情報を提供するサービスである。

同サービスのフローは、ドライバーがボタンを押すだけで、コンシェルジュと電話でつながり、パーソ ナルアシスタントのようなサービスを受けることができるというものだ。

サービスセンターのコンシェルジュが、ルートや迂回路についての情報を提供したり、ホテルやレス トランの予約を代行する。

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7,000人の従業員が30を超える言語を駆使して、グローバルプレゼンスを強化していく

またGPSまたは衛星ベースの盗難車両追跡サービスというものもある。これは盗難に遭った車両を取り戻すのを支援するサービスである。

具体的には、ドライバーから連絡を受けたボッシュのオペレーターが盗難車両の現在位置を突き止め、警察またはその他の機関に通報するもの。

他に故障支援要請コールというサポートサービスもある。これは車両が路上または自宅で故障し、身動きが取れなくなったときに支援を提供するもの。この際は、緊急の代車や代わりの移動手段の手配なども行う。

ボッシュは、こうしたドライバーサポートを1985年に開始しており、モニタリングセンター兼コミュニケーションサービスプロバイダーとして発足したのが切っ掛であると云う。

ボッシュサービスソリューションズは、現在までグローバルネッ トワークを大幅に拡大してきた。現在は、世界各地25カ所の拠点で7,000人の従業員が、30を超える言語を駆使して、サービスを提供している。

アジア/太平洋地域でも事業の拡大を続けているボッシュサービスソリューションズは現在、中国、インド、フィリピン、ベトナムで合計6カ所の拠点を運営している。