レーシングドライバーのクインタレッリ選手がイタリア共和国勲章を受章、日本での活躍と社会貢献活動が認められる
日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス・ゴーン 以下、日産)、及び、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社(本社:神奈川県横浜市鶴見区 社長:片桐隆夫 以下、ニスモ)は22日、契約レーシングドライバーのロニー・クインタレッリ選手がイタリア共和国から「イタリアの星勲章ウッフィチャーレ章」を受章したと発表した。
「イタリアの星勲章ウッフィチャーレ章」は、各分野で功労のあった個人に対してイタリア大統領から授与される勲章。
イタリア共和国功労勲章は、同国が共和制移行に伴い1951年に制定されたもの。共和国大統領をその長とする騎士団(ordine)の形式をとり、各分野で功労のあった個人に対して大統領から授与される。
最上位から、カヴァリエーレ・ディ・グラン・クローチェ・デコラート・ディ・グラン・コルドーネ(cavaliere di gran croce decorato di gran cordone)、カヴァリエーレ・ディ・グラン・クローチェ(cavaliere di gran croce)、グランデ・ウッフィチャーレ(grande ufficiale)、コンメンダトーレ(commendatore)、ウッフィチャーレ(ufficiale)、カヴァリエーレ(cavaliere)の6階級となっている。
但し最上位のカヴァリエーレ・ディ・グラン・クローチェ・デコラート・ディ・グラン・コルドーネ受勲者は、大統領および大統領経験者のみの受賞実績であるため、一般人への勲章として、カヴァリエーレ・ディ・グラン・クローチェが実質的な最高位であると考えられる。
日産によると、イタリア出身のクインタレッリ選手は、2008年からNISSAN GT-RでSUPER GTに参戦し、2011年から2015年の5年間で4回のシリーズチャンピオンに輝いた結果、シリーズ最多チャンピオン獲得ドライバーとなった。
この功績に加え、東日本大震災後の東北地方での継続した社会貢献活動が認められ、このたびの受章となったと述べている。
6月22日、在日イタリア大使館で行われた叙勲式で、ドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使から勲章を授与されたクインタレッリ選手は以下のように述べた。
「このたびの受章に際し、セルジョ・マッタレーラ イタリア共和国大統領とドメニコ・ジョルジ駐日イタリア大使に感謝いたします。
このような素晴らしい勲章をいただくことは私にとって大変名誉なことであり、日本のみなさんとの強い思いと固い絆の結果だと思っております。
SUPER GTでは日産/ニスモとともに4回のタイトルを獲得しましたが、日本で活動するイタリア人ドライバーとして、引き続き最大限の努力を重ね、今日頂いた勲章に恥じない活動を続けたいと思います。
同様に、2011年3月11日の大震災で被災された東北地方の方々への支援も続けてまいります。イタリアにいる家族とここ日本にいる家族をはじめ、私のキャリアを支えて下さったすべての方々に感謝いたします」
また叙勲式に列席したニスモの片桐隆夫CEOは以下のように語った。
「この度のロニーの叙勲に際し、心からお祝いを申し上げます。共にレースを戦っているロニーの日本におけるサーキット内外での活躍が母国イタリアで高く評価されたことは素晴らしいことです。
ロニーは日産/ニスモのドライバーとしてSUPER GTシリーズにおいてすでに4つのシリーズタイトルを獲得してきておりますが、今年はチームメイトの松田次生選手と我々ニスモチームと共に前人未到の3連覇に挑戦しております。
今回勲章を授与されたことで弾みをつけてシーズン終了時にはさらにうれしいニュースをイタリアに届けてくれるものと信じております。
これからも日本で戦うイタリア人チャンピオンとして両国の友好の懸け橋となってくれることを期待しております」