ミシュラン、製品販売量で市場ペースを上回る成長。第1~3四半期業績


ミシュランの株式合資会社・コンパニー・ジェネラル・デ・ゼタブリスマン・ミシュラン(Compagnie générale des établissements Michelin 、CGEM、本社:フランス・クレルモン=フェラン市、取締役会長:ミシェル・ロリエ、CEO:ジャン=ドミニク・スナール)は10月29日、第1~3四半期業績を発表した。

それによるとミシュランは、第1~3四半期の売上高8.6%増の158億ユーロ。販売量は市場ペースを上回る成長を記録しているという。

具体的には、販売量が市場水準を上回り、2.8%伸張。その内容は、乗用車・ライトトラック用タイヤ販売の伸びが市場を上回り、トラック用タイヤおよび特殊製品事業の販売量も、市場水準をやや上回った。

価格ミックスは前期比で引き続き改善、競争力強化計画による影響が増大し、9月末時点で1億6,700万ユーロのプラスとなった。

成績概要は以下の通り。michelin-growth-above-the-market-pace-in-product-sales-volume-end-the-1-3-quarter-results20151030-1

同社に於いて2015年のタイヤ市場は、第4四半期にかけて1月以降見られたトレンドに沿って展開すると予想。市場展開上、均等にバランスのとれた地理的展開を実施し、通年の販売量成長において市場平均を上回るという目標を維持している。

競争力強化計画の持続的な展開は、1年間にわたるコスト膨張の相殺に寄与すると想定しており、グループは為替効果を除外した営業利益(特別損益算入前の営業利益)の増加、11%を上回る使用資本利益(ROCE)、および7億ユーロを上回る構造的なフリーキャッシュフローを実現し、一方で合計約18億ユーロに上る資本支出プログラムを推進するという目標を確認しているという。

なお通年では、営業利益率(特別損益算入前の営業利益率)は乗用車・ライトトラック用タイヤ事業では前年を上回り、トラック用タイヤ事業では著しく上昇し、特殊製品事業では限定的ながら落ち込む見込み。