エンジンオイルとフィルタを備えた Nexcel(ネクセル)オイルカートリッジは交換が簡単
カストロール(本社:イギリス ロンドン、CEO: ポール・ウォーターマン)は、従来のオイル交換に大きな影響を与えるイノベーションであり、自動車史に残る革新技術、Nexcel(ネクセル)を発表した。
同社によるとNexcel(ネクセル)は、性能、サービスおよびサステナビリティ(環境持続性)において大きな3つのメリットを自動車メーカー各社およびドライバーにもたらすという。
1. カストロールは Nexcel(ネクセル)における二酸化炭素(CO2)排出削減を最新式のエンジンにおいて証明。同技術は、さらなるエンジン性能の発揮と二酸化炭素(CO2)排出削減を可能にする高精度開発の新世代エンジンオイルへの道をも切り開く。
この新技術によって、20 分程度かかる従来のオイル交換が約 90 秒で可能
2. Nexcel(ネクセル)は、オイル交換を超短時間、かつ手軽なものとし、整備工場などがお客様によりフレキシブルで便利なサービスを提供することを可能にする。
3. オイルカートリッジは使用後に回収され、使用済みオイルがそのまま廃棄されることがなくなる。このオイルはその後、高品質の潤滑油として再精製される。仮にNexcel(ネクセル)が世界中のすべての車両に取り付けられたとしたら、年間でタンクローリー20 万台分以上のオイル製造を削減することができる。
Nexcel(ネクセル)の実装試験は、小型のシティカーからエンジンにとって最もタフな環境を走行する最先端の高出力エンジンを搭載するレースカーに到るまで幅広いエンジンにおいても実施。
優れたエンジン性能を発揮しサステナビリティ(環境持続性)も実現
100km/h で走行中の車が 1.6秒で停止するのに等しい 1.8G という過酷な急停止においても滑らかに機能する。さらに、オイルフローは、従来の乗用自動車用のエンジンでみられるよりも 10 倍から 20 倍多い、600 リットル/分まで試験を重ねている。
自動車業界の主導者、かつ Nexcel(ネクセル)諮問機関の議長である Richard Parry-Jones(リチャード・パリージョーンズ)氏は、「カストロールの歴史全体を振り返ってみると、サイエンスを駆使しながら常に潤滑油の性能を向上し業界をリードする革新者であり続けてきました。Nexcel(ネクセル)はまさにカストロールの最も重要な革新のひとつです。
自動車メーカーの間で高まりつつある懸念課題に対するひとつの答えであり、Nexcel(ネクセル)の技術が標準となれば、人々は何故これまで異なる手法でオイル交換を行っていたのだろう、と考えるようになるでしょう」と語った。
アストンマーチン社のサーキット専用スーパーカーであるヴァルカンが Nexcel(ネクセル)を搭載する史上初の車に
Nexcel(ネクセル)は、新しいアストンマーチンのサーキット専用スーパーカーであるヴァルカンに標準装備として設置される。他の車両においても、5 年以内に標準装備され製造開始となる見込み。
カストロールの CEO Paul Waterman(ポール・ウォーターマン)氏は、「この技術は燃焼エンジンの歴史上オイル交換技術において最も大きな前進であると信じています。
カストロールの技術者はこの業界におけるリーダー的存在として、真に革新的な技術を生み出しました。
およそ 3 年間かかりましたが、サステナブルな環境構築への貢献のみならず二酸化炭素(CO2)の排出面およびサービス面での利点をご覧いただければ、何故今までなかったのだろう、ときっと思われることでしょう。
Nexcel(ネクセル)技術がエンジン潤滑油において全く新しい基準を確立するように、アストンマーチンのヴァルカンは超高級スーパーカークラスにおいて全く新しい基準を確立すると確信しています。
よって、これら2つのイノベーションを合体させて、その能力を世の中に披露するのは当然の流れと言えます」と述べている。
同社は、ヴァルカンのような限定車に Nexcel(ネクセル)を搭載し試験を重ねることが、この製品の開発を加速させ、早期における量産開始の可能性を高めた。現在カストロールは、他のいくつかの自動車メーカーと検討を進めている。