ランエボこと『ランサーエボリューション』は7代目を迎えて、シリーズ初の特別仕様車が登場した。
1996年から、4年連続でWRCドライバーズチャンピオンを獲得したトミー・マキネンの偉業を記念し、2000年1月、『ランサーエボリューションⅥ トミー・マキネンエディション』を発売されたのだ。
WRCワークスカーをイメージしたスペシャルカラーリングパッケージを設定し、ワークスカーと同デザインの17インチアルミホイールを装着。
インテリアでは“TommiMakinen”のロゴを刺繍したRECARO社製バケットシートを装備している。
エンジンでは、チタンアルミ合金製ターボチャージャーの採用とともに、コンプレッサー側のホイールサイズと翼形状を改良し、最大トルクを2750rpmからの発生とした。
車高は先代よりも10mm低い設定とし、フロントとリヤのロールセンターを最適化したうえに、フロントストラットタワーバーの採用やステアリングギヤ比のクイック化により、操舵応答性を高めたターマック(舗装路)仕様のハンドリングとした。
WRCでは、2001年の開幕戦モンテカルロから「トミー・マキネンエディション」の装いで第10戦ニュージーランドまで参戦。この間、3勝を挙げたものの、WRカーに切り替えた残りの4戦でのポイントの積み上げができず、トミー・マキネンはランキング3位でシリーズを終えた。
LANCER EVOLUTION VI Tommi Makinen Edition (2000年1月発売)
■ランサーエボリューションVI トミー・マキネンエディション改良点
・専用フロントバンパー
・スペシャルカラーリングパッケージをオプション設定
・Tommi Makinen ロゴ入り専用RECARO社製バケットシート
・レッドステッチ入り専用MOMO社製ステアリング&シフトノブ
・ブラック盤面×レッド専用メーターデザイン ・ターボチャージャーの吸気側ホイールサイズと形状変更
・エアインテークダクトをフロントバンパーに設置
・専用大口径テールパイプのスポーツマフラー装備
・新形状リザーバーカップ付き燃料タンク採用
・全高10mmダウン、ロールセンター高を最適化
・フロントストラットタワーバー装備
・ステアリングギヤレシオのクイック化
販売台数2,705台