トヨタ、GRヤリスのラインアップを発表


トヨタ自動車(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田 章男)は6月2日、日本国内で販売する新型車GRヤリスの全ラインアップを発表した。既にWeb予約の受付を開始したGRヤリスは、記事上稿現在、日本と欧州で約6,000台の先行予約を受け付けているという。

GRヤリスは同社が、TOYOTA GAZOO Racing WRT(World Rally Team)がWRC参戦で学んだ競争力あるクルマづくり。社外プロドライバーによる評価により世界のあらゆる道で思い通りに操れ、意のままに運転できるクルマとして開発した。

なお日本国内の販売ラインナップとしては「RZ」に加え、研ぎ澄まされた走りを気軽に楽しめる「RS」、競技ベース用の「RC」を設定し、2020年9月頃の発売を予定している。

日本国内で先行Web予約を開始している限定モデルの特別仕様車 RZ“High-performance・First Edition”と特別仕様車 RZ“First Edition”は、6月30日(火)までの受付期間となっている。

この先行予約限定モデルはマットブラック塗装の仕様をが用意される。さらに今回新たに「マーブル柄カーボンルーフ」「エモーショナルカラー プレミアムスポーツシート」を、メーカーオプションとして設定。「モリゾウサイン」が入ったウインドシールドガラスが特別装備される。先行予約分は、顧客指定の販売店で7月中に商談し、成約後は予約順に優先的な生産を行うとする。

具体的な車両仕様は、アッパーボディにアルミ素材のエンジンフード、バックドア、ドアパネルに加え、形状自由度の高いSMC工法で成形されたCFRP素材のルーフパネルを採用。軽量化を図っている。車両生産では、過去にスポーツモデルを造り込んできた元町工場に専用ラインの“GR FACTORY”を新設した。

各モデルの特長は以下の通り
– 「RZ」 卓越した走行安定性、圧倒的な加速と気持ちの良いエンジン回転数の伸びを体感できる高出力モデル
– 新開発の小型軽量ハイパワー1.6L直列3気筒直噴ターボエンジン
– 多板クラッチによる前後駆動力可変システム採用の新開発スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”
– 6速マニュアルトランスミッションに“iMT”を採用
– BBS製 鍛造アルミホイール(High performanceに設定)
– ミシュラン製 Pilot Sport 4S ラジアルタイヤ(High performanceに設定)
– 前後トルセンLSD(High performanceに設定)

– 「RS」 GRの研ぎ澄まされた走りを気軽に楽しめるモデル
– 1.5L直列3気筒ダイナミックフォースエンジン
– 発進用ギヤを追加し低速から高速域まで力強くダイレクトな走りを実現するDirect Shift-CVT
– マニュアル感覚の操作が楽しめる10速シーケンシャルシフトマチックのパドルシフト

– 「RC」 競技ベース用モデル
– 「RZ」と同様の1.6L直列3気筒直噴ターボエンジン、スポーツ4WDシステム“GR-FOUR”
– 6速マニュアルトランスミッションに“iMT”を採用
– 走りに必要なモノ以外を極力排除した軽量モデル(DAレスなど)