最新が最良、新ポルシェ911が米LAでワールドプレミア


ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)は第8世代へと進化したポルシェ911のワールドプレミアを米国・ロサンゼルスモーターショーの前夜に実施した。

エクスクルーシブなスポーツカーのベンチマークを再び印す新型911は、ポルシェのデザインDNAそのままに力感あふれるエクステリア、10.9インチタッチスクリーンモニターを装備したインテリア等で不変性に現代性を併せ持つクルマとなった。

それはリアエンジンスポーツカーである911ならではの押し出し感と、今日に求められるデジタル性を兼ね備えている。

パワーユニットは新世代の水平対向6気筒ターボエンジンとし、Sモデルで331kW(450PS)の最高出力を発生。インジェクションプロセスの改善、ターボチャージャーの新しいレイアウト、給気冷却システムによって駆動効率が向上した。

さらに911 カレラSと911 カレラ4Sの水平対向6気筒ターボエンジンは先代から22kW(30PS)上回る最高出力331kW(450PS)を発生し、0-100km/h加速タイムは4秒の壁を打ち破る。

後輪駆動クーペの911 カレラSは3.7秒、4WDモデルの911 カレラ4Sは3.6秒と、それぞれ先代モデルを0.4秒上回っている。

オプションのスポーツクロノ パッケージ仕様車では、そこから0.2秒速くなり、最高速度は308km/h(911 カレラS)306km/h(911 カレラ4S )に達する。また911 カレラSの燃料消費量(NEDC)は8.9リッター/100km、911 カレラ4Sは9.0リッター/100kmとなっている。

タイプ992になった車体はワイドなホイールアーチ、そして20インチ(前)と21インチ(後)のホイールを装着。全モデルを通して同じ幅のリアエンドは、スリムなセンターセクションを引き立ている。フロントセクションとリアセクションを除くボディはアルミニウム製となっている。

フロントボディは45mmワイドになり、ドアと面一の電動ポップアウトハンドルは、テーパーの付いた滑らかなサイドラインを際立たせる。

新しいLEDヘッドライトを繋ぐフロントリッドのラインは、初代911を思わせるものとなった。また全モデルでリアはワイドな可変式リアスポイラーとエレガントなシームレスのライトバーの組み合わせとなる。

インテリアは1970年代の911モデルを想起させる埋め込み式メータを備えた、直線的なダッシュボード形状。PCMの10.9インチセンタースクリーンは、新しい構造によって迅速に操作することが可能。スクリーンの下の5個のスイッチを備えたコンパクトなユニットによって、重要な車両機能に直接アクセスすることができる。

安全性能で911は、世界で初めて新開発のウェットモードを標準装備した。この機能は路面の水を検知し、それに基づいてコントロールシステムを調整してドライバーに知らせる。

ドライバーは、スイッチを押すか、またはステアリングホイールのモードスイッチ(スポーツクロノ パッケージ仕様)を使用して安全性を重視する設定に切り替えることができる。

同様に標準装備されるウォーニングおよびブレーキアシストシステムは、動く物体との衝突の危険を検知し、必要に応じてエマージェンシーブレーキを作動させる。熱探知カメラを備えたナイトビジョンアシストが、911に初めてオプションで用意されます。オプションのアダプティブクルーズコントロールは、オートマチックディスタンスコントロール、スタート/ストップ機能、リバーシブルオキュパントプロテクション、および革新的な自動エマージェンシーアシスト機能を含んでいる。