世界初のCAIS技術に基づく路面判別技術がいよいよ実用化へ


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「タイヤセンシング技術」でモビリティ社会を支える

株式会社ブリヂストン(本社:東京都中央区京橋、代表取締役CEO 兼 取締役会長:津谷正明、以降、ブリヂストン)は、「CAIS」コンセプトに基づく路面状態を判別するセンシング技術の実用化に成功した。

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「CAIS」とは、Contact Area Information Sensingに由来する技術で、その目的はクルマが路面と唯一接しているタイヤのトレッドの接地面から情報を集めて解析し、そこからタイヤのリアルタイムな状態を手に取るように把握していくことにある。

この同社が開発した路面状態の判別技術を使えば、降雪・乾燥・半湿・湿潤・シャーベット・積雪・圧雪・凍結などによる様々な路面状態の急激な変化を手に取る様にリアルタイムに感知することが可能になる。

road-surface-determination-technology-based-on-the-worlds-first-cais-technology-is-finally-to-put-to-practical-use20151128-3具体的には、刻々と変わる路面状態を車載解析装置を利用することで、まず7つの区分に判別する。そうして得た路面状態の判別結果を車内ディスプレイを介して、ドライバーへタイムリーに伝達。この情報を正確に伝えていくことで、安全運転を積極支援していく。

「CAIS」を使用することで、冬期の夜間など視界の悪い状況でも、走行しながら路面状態を的確に把握することが可能となる。また、これらの路面情報を、道路管理事務所がリアルタイムに共有することにより、例えば、効果的な雪氷対策作業も可能となる。

これを踏まえ同社は、2011年11月から株式会社ネクスコ・エンジニアリング北海道と共同で同技術の試験を進めている。ブリヂストンは同技術により、今まで以上に正確な冬の道路管理、また管理業務の効率化に貢献していく構えという。

今後同社は、同技術開発を積極的に推し進め、このノウハウを乗用車などの一般車両への適用を目指していく。

これによって将来的には危険な路面状態を、ドライバーが事前に察知するだけではなく、より高度な車両制御技術へ適用させていくことで、ドライバーの安心・安全に貢献できるものと考えている。

また更には、将来普及が考えられる複数車両間の通信による路面情報の共有化についても検討し、車社会の安全を人工知能面からも支援していくという。

※「CAIS」は英UKIP Media & Events社発行の業界誌「Tire Technology International」による「Tire Technology International Awards for Innovation and Excellence 2012」において、優れた先端技術開発に対して贈られる「Tire Technology of the year」を受賞した。

※路面状態判別技術のシステム概要
(1)タイヤのトレッド(路面との接地面)内側に装着した加速度センサによりタイヤのトレッドの振動を検出し、その情報を無線で車載解析装置へ送信する。また、同システムは同じくタイヤ内に装着された独自の発電装置を用いて駆動させていく。
(2)車載解析装置に送信された振動をリアルタイムに解析し、7つの路面状態(乾燥、半湿、湿潤、シャーベット、積雪、圧雪、凍結)に判別する。
(3)路面状態の判別結果を車内ディスプレイに表示する。
(4)路面状態の判別結果は通信ネットワークを介して共有される。

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