パナソニック、大電流対応「車載用パワーチョークコイル」を製品化


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車載ECUの電源回路に適した12mm角サイズ(面実装タイプ)で大電流化を実現

パナソニック株式会社(本社:大阪府門真市、代表取締役社長:津賀一宏、以下、パナソニック)と、オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社(本社:大阪府門真市大字門真1006番、代表取締役社長:伊藤好生)は、HEV、EV、ガソリン車などの車載ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)の電源回路に適した、12mm角サイズ(面実装タイプ)で大電流対応(20A~50A)の「車載用パワーチョークコイル[1]」を製品化した。

これにより、エンジンECUの電源回路への搭載が可能となり、車載ECUのエンジンへの直接搭載や機電一体化[2]の実現に貢献する。

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・製品名:
大電流 車載用パワーチョークコイル
・シリーズ名:
PCC-M1208MFシリーズ
・量産開始:
2016年6月(インダクタンス値0.68μH品、4.7μH品)
※他のインダクタンス値も2016年度中に順次量産予定

環境対応車の燃費改善や環境規制への対応を背景に、エンジンをより高精度に制御することを目的に、車載システムの電子化が加速している。

そのためECUの大容量化が進み、その搭載場所はエンジンルームだけでなく、エンジンへの直接搭載や機電一体化が求められている。

その結果、ECUには大電流対応と、より厳しい高温環境や振動条件下での設置が求められる。

ECUの電源回路にはノイズ除去などを目的にチョークコイルが搭載されており、今回、同社ではECUのニーズに応える小形ながら大電流対応で、優れた耐熱性と耐振動性を実現した「車載用パワーチョークコイル」を製品化した。

【特長】
1.12mm角の面実装タイプで小形ながら大電流化を実現、ECUのエンジンへの直接搭載や電源回路の省スペース化に貢献

  • 形状:縦12.6×横12.8×高さ8.0mm(面実装タイプ) 当社従来品(※)体積比 約50%減
  • 電流値:面実装タイプで20A~50A達成 当社従来品(※)20A以下

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2.小形ながら優れた耐熱性と耐振動性を実現し、ECUのエンジンへの直接搭載に貢献

  • 耐熱性:面実装タイプで160℃/2000時間
  • 耐振動性:面実装タイプで5Hz~2kHz/30G

3.面実装化により基板への自動実装対応を実現、工程の合理化に貢献 ※:車載用リードタイプのチョークコイル(18E-Lタイプ)

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【用途】
HEV、EV、ガソリン車のDC/DCコンバータ回路[3]、高機能ECU電源回路、機電一体型ECU回路

【備考】
ECUの回路設計ツール「LCシミュレータ」を2016年5月31日から公開する。

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製品の問合せ
オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 デバイスソリューション事業部
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