日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン) は米国ニューヨーク現地時間3月23日(水)9:45 EDT(日本時間同日22:45)、ニューヨーク国際オートショー(プレスデー:3月23日~24日、一般公開日:3月25~4月2日)にて、「NISSAN GT-R」の 2017年モデルを初公開したと発表した。
「深化」を続ける本モデルは今回、2007年の発売以来最大規模となるエクステリアやインテリアのデザイン変更に加え、新技術の採用による更なるドライビングパフォーマンスの向上を実現した。
エクステリアでは、フロントからリヤに至るまで大幅なデザインの変更を実施。
フロントでは日産ブランドのデザインシグネチャーであるVモーションを採用し、更に性能向上も実現している。
マットクローム仕上げを施し、最新のメッシュパターンを採用した新造形グリルは、開口部の拡大により冷却性能を向上させながらも、空気抵抗を低減することで、従来の空力性能の維持を可能にした。
また、グリルから流れるキャラクターラインが特徴のエンジンフードは、剛性の向上により超高速域での変形を抑制している。
さらに、新形状のフロントスポイラーもレースカー直系の血統を感じさせるデザインであると同時に、高レベルのダウンフォースを維持した。
サイドのデザインは「NISSAN GT-R」らしい流線型のフォルムはそのままに、更なる空気流改善のためにサイドシル前部を張り出させた。
リヤでは、トレードマークであるリング型テールランプを引き続き採用しながら、新形状サイドアウトレットなどリヤ廻りにも空気流改善のためのデザインを採用。
また、新デザインのシルバーフィニッシュのリヤディフューザーを囲むバンパー下部と、ボディカラーを分けるラインは、リヤビューを、よりワイドでアグレッシブに見せるために高い位置に変更している。
こうしたエクステリアの変更は、「NISSAN GT-R」をよりスポーティでシャープに見せるだけでなく、空気抵抗、ダウンフォース、冷却性能という3つの性能を高次元でバランスさせている。
インテリアにも大幅な改良を施した。 インストルメントパネルには職人による精巧なステッチを施した高品質レザーを使用している。
コックピットには、安定感を演出する水平方向の流れを採用しつつも、メーターからセンターコンソールまでドライバーを包み込むようにレイアウトすることで、ドライバーオリエンテッドな空間を演出。
ナビディスプレイは、7インチから8インチに拡大し、操作性に優れた大型のアイコンを採用。
また、カーボン製センターコンソール上にITコマンダーを配置することで、前方へ身を乗り出すことなくモニター操作を行うことが可能になった。
パドルシフトは、ステアリングホイール固定タイプに変更され、ドライバーが手を離すことなくシフトチェンジできる操舵角領域がより広くなった。
操作力やストローク量だけでなく、操作時のクリック感も最適化し、シフト時の操作感を向上。 エアコンベントのノブやハウジングの操作感も見直し、心地良い操作感を提供している。
日産のエグゼクティブ・デザイン・ダイレクターの青木護氏は、「日産のドライビングパフォーマンスの象徴として、『NISSAN GT-R』は深化し続けます。
象徴的なVモーショングリルを採用し、『NISSAN GT-R』は最新の日産デザインランゲージを体現しています。
そして、考え抜かれた空力性能と大幅に変更されたインテリアが、より成熟した キャラクターを同車に与えています。『NISSAN GT-R』の深化はこれからも続きます」と述べた。
匠により1台1台手組みされる「NISSAN GT-R」の3.8リッター24バルブV6ツインターボエンジンは現行モデルよりパワーアップし、さらに気筒別点火時期制御を採用。
最大出力565hp/6800rpm、最大トルク467lb-ftを発揮する。併せて円滑なシフトチェンジと変速時のノイズ低減を実現する改良型6速デュアルクラッチトランスミッションとの組み合わせにより、中速~高速域(3200rpm以上)においてスムーズな加速を実現している。
また、電子制御バルブを搭載し、軽量化にも貢献する新設計のチタン製合金マフラーに加え、アクティブ・サウンド・コントロールの採用により、これまでにない心地よいエンジンサウンドを提供している。
日産のチーフ・プロダクト・スペシャリストの田村宏志氏は、「『NISSAN GT-R』は発売以降、常に世界最高のハンドリングを提供してきましたが、2017モデルでは、そのコーナリング性能をさらに進化させました。
ボディ剛性の向上により実現した、よりしなやかで正確に動くサスペンションが、新デザインの20インチ「Y字スポーク」アルミ鍛造ホイールを装着したタイヤの接地性を上げ、高速走行時の安定性を向上させています。
さらに、本モデルは高い性能向上を実現しながら、これまでで最も快適な乗り心地を提供し、従来の高性能スーパーカーには見られない優雅さと洗練さを備えています。
現行モデルよりもさらにスムーズな乗り心地を提供し、さらに吸音材・遮音構造の徹底的な見直しにより室内でのロードノイズや風切音を大幅に低減し、全ての速度域で非常に高い静粛性も実現しています。
https://www.youtube.com/watch?v=NjkfOY5vNXM
新しい『NISSAN GT-R』は、いつでも、どこでも、最高のドライビングエクスペリエンスを与えてくれる、究極の性能を追求したスーパースポーツカーです。
今回、パフォーマンスの更なる向上と共に、ドライビングエクスペリエンスの新たなレベルを追い求め、広範囲の改良を行いました。
最高のパフォーマンス、より洗練されたスタイリングとともに輝かしいレースの歴史を持つ究極の 『NISSAN GT-R』を、自信を持ってお客さまにお届けします」と語っている。
塗色は、2017年モデルとして、内外装には鮮やかな色を採用し、「NISSAN GT-R」の洗練されたキャラクターを表現。
今回、外装色では「ブレイズメタリック 」を新たにカラーラインアップに加え、プレミアムエディション専用のセミアニリンレザーの内装には、これまでの「ブラック/アンバーレッド」、「ブラック/アイボリー」の2色に、「ブラック/サドルタン 」と「サムライブラック 」の新色2色を追加し、計4色から選択可能としている。米国日産に於いては、この2017モデル「NISSAN GT-R」を、当地米国で今夏より販売開始すると結んでいる。
エンジン主要諸元(北米仕様)
– 型式:VR38DETT
– 種類:DOHC
– シリンダー数:V型6気筒
– 総排気量:3.8L
– 最大出力:565hp/6,800RPM
– 最大トルク:467lb-ft/3,300-5,800RPM
主要諸元
– 全長:4,710 mm
– 全幅(ドアミラー除く):1,895 mm
– 全高:1,370 mm
– ホイールベース:2,780 mm