日本初の商用移動式水素ステーション、都内千代田区で24日開業


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水素ステーション設置の動きに先行して稼働

トヨタ自動車の燃料電池車「MIRAI(ミライ)」が昨年末から市販されたことに伴い、現在、全国各地で水素ステーション設置の動きの胎動が始まっている。

そうしたなか、岩谷産業、大陽日酸、豊田通商が出資する合同会社「日本移動式水素ステーションサービス(東京都港区、代表職務執行者:中川浩司)」は、東京都千代田区の靖国神社のほど近くで日本初の商用移動式水素スタンド「ニモヒス水素ステーション九段(東京都千代田区三番町6)」の営業を24日から開始する。

同社が展開する移動式水素ステーションとは

このニモヒス水素ステーション九段における運用は、大陽日酸が担い、同社が開発した25tトレーラー式のスタンドが平日の午前9時から午後1時まで現地に滞在して水素を補給する。

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車両構造は、移動可能なトラックの荷台に水素充填装置を積載するタイプ。移動式水素ステーションは燃料電池自動車の導入初期である現状において、需要地のニーズに合わせて柔軟な対応が可能という先行メリットがある。

価格は水素1キログラムあたり税込みで1200円

もちろん設置場所の法制度や、安全性・安全管理は従来型の水素ステーションに準じ、法的資格をもったスタッフが充填業務と保安体制にあたる。

こうした機動性の高いパッケージで一般の定置式より低コストで運用可能な移動式を早急に展開、燃料電池車の普及促進を支援する構えだ。

気になる価格は水素1キログラムあたり税込みで1200円。蓄圧器は常用圧力で、93.0MPa、内容積250 ~300L/本×4本。水素供給能力は5Kgを3分程度で連続3台程度充填でき、1日に最大で5~6台の補給が可能。今夏をメドに東京都大田区にも2つ目の施設を開設する方針。

23日に関係者や地元住民を集め開設式典を開き、以降定時営業で稼働している。充填にあたっての予約は必要ないが、利用前に移動式ステーションへ確認の問合せするとスムーズな充填が可能とのこと。ニモヒス水素ステーション九段への電話は080-6252-8363 (坂上 賢治)

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