ホンダF1、第2期黄金期を支えたIHIと再び連携へ


株式会社IHI(本社:東京都江東区、社長:満岡 次郎)と本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷 隆弘)傘下の株式会社本田技術研究所(本社:埼玉県和光市、社長:松本 宜之)を加えた3社は2019年シーズンから2年間のFormula1パワーユニットの開発・部品供給で強固なテクニカルパートナーシップ契約を締結した。

この提携により、IHIとホンダF1のパワーユニット開発を担う本田技術研究所(HRD Sakura)は、レース車両のターボチャージャー開発で強固な協力体制を構築することを介して、世界最高峰のモータースポーツの舞台での優勝を目指していく。

そもそもIHIは、F1でのターボチャージャーの使用が認められていた1984~1988年時にエンジン出力向上の核となるターボチャージャーをホンダに対して供給。

当時、第2期となっていたホンダのF1レース活動を共に戦い、1988年には16戦15勝の戦績を残している。今回はこの実績を踏まえ、ホンダのF1車両にターボチャージャーの供給を行うこととなった。

今後IHIはホンダのテクニカルパートナーとして、F1レース車両用パワーユニットのターボチャージャー開発でHRD Sakuraと共にコンセプト段階から検討・評価を進め、搭載エンジンが最高のパフォーマンスを発揮できるよう、I HIの持つエンジニアリング力を駆使してターボチャージャーの開発に協力していくと話している。

この連携について、本田技研工業株式会社 執行役員 ブランド・コミュニケーション本部長の森山 克英氏は、「IHIは創業以来、造船や蒸気タービンをルーツとして培った回転機械技術に関して高い技術と専門性を有する企業です。

今回の関係強化がHondaのパワーユニットのさらなる性能向上に繋がると考えており、非常に頼もしく感じています。

これからも我々の目標である勝利を目指してともにチャレンジを続けてまいりますので、ファンの皆さまには引き続きご声援のほどよろしくお願いします」とコメントした。

一方、株式会社IHI 執行役員 産業システム・汎用機械事業領域副事業領域長 車両過給機SBU長の川崎 義則氏は、「このたび世界最高のエンジンサプライヤーの一つであるHondaと世界最高峰のレース活動においてテクニカルパートナー契約を締結できることを嬉しく思います。

双方がテクニカルパートナー契約の理念に則り、パワーユニットが最高のパフォーマンスを発揮できるよう,ターボチャージャーの開発を加速させていきます。

来シーズン以降、輝かしい戦績を残した第2期Honda F1レース活動のように、IHI製ターボチャージャーを搭載したHonda製パワーユニット搭載車両の活躍に全世界が熱狂するシーズンとなりますことを大いに期待しております」と述べている。