ホンダ、ブラジルで傘下の新四輪生産工場が稼働開始


本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘)はブラジル時間の2月27日、同社傘下の四輪車生産販売子会社のホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダ(本社:サンパウロ州スマレ市 社長:イサオ ミゾグチ)が新四輪車工場に於ける稼働を開始した。


これは同社の四輪事業基盤強化を目指しての動きで、去る2018年4月3日発表に沿った生産体制再編計画をホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダが推進。

サンパウロ州イチラピーナ市に設けた新四輪車工場での生産をフィットから開始し、今後は既存のスマレ工場(サンパウロ州スマレ市)での完成車生産をこの新たな四輪車工場へ順次移管。来る2021年に再編を完了させる。

ホンダによると新四輪車工場は、高効率、かつ環境負荷の少ない生産体制を目指し、高機能塗装技術の採用、溶接やプレス工程でのショートプロセス化のほか、最適な自動化技術を導入するなど、最新の生産技術を備えた生産ラインとしている。

サンパウロ州イチラピーナ市に設けた新四輪車工場
サンパウロ州イチラピーナ市に設けた新四輪車工場

ホンダでは「ブラジルで20年以上にわたり四輪車を生産するHondaは、本日稼働を開始した新四輪車工場、および今後パワートレーン生産を中心とした役割へ移行するスマレ工場にて、地域の事業基盤をさらに強固なものとし、今後も質の高い魅力的な商品をお客様へお届けしてまいります」話している。

ホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダ(Honda Automoveis do Brasil Ltda.)概要
設   立 :1996年5月
資 本 金:8億8,278万レアル
出資比率:ホンダサウスアメリカ・リミターダ(Honda South America Ltda.) 100%
代 表 者:社長Issao Mizoguchi(イサオ・ミゾグチ)
所 在 地:本社 ブラジル サンパウロ州スマレ市
事業内容:四輪車の製造・販売、および研究開発
生産車種:シビック、フィット、シティ、HR-V、WR-V

ホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダ 新四輪工場概要
所 在 地:サンパウロ州イチラピーナ市(サンパウロ市から北西200km)
生産能力:12万台/年
従業員数:約2,000名(生産体制再編完了時)
投資金額:約10億レアル