一般社団法人 日本損害保険協会(本部:東京都千代田区、会長:鈴木 久仁、以下・日本損害保険協会)では、自動車盗難の防止対策の一環として、損害保険会社が2015年11月に保険金を支払った事案(自動車盗難312 件、車上ねらい・部品盗難490 件)を対象に自動車盗難事故実態調査を実施した。
この調査は2000 年から実施しており、今回が17 回目となる。昨年度の調査と比較すると、自動車の盗難被害は372件から312件に、車上ねらい・部品の盗難被害は626件から490件に各々減少している。
ただしそれでも両者を合わせると、1日あたり27件の支払事案が発生している。このため、日本損害保険協会では引き続き、バー式ハンドルロックや警報装置などの盗難防止機器を搭載する、防犯設備が充実した駐車場を利用する、貴重品等は車内放置しないなど、複数の防衛策を講じて自己防衛を行う必要があるとしている。
自動車盗難(調査総数:312件)
・プリウス、ハイエース、ランドクルーザーのワースト3車種は昨年度と同様。
・ワースト3車種の構成比は、昨年度は40.1%だったが、今年度は44.9%となっており、ワースト3車種の割合が高まっている。
・車上ねらい・部品盗難(調査総数:490件)
・外装部品(バンパー・ドアミラー等)、金銭・カードの被害割合が増加している。