デザインの分野では名声の高い学舎の学生達が、3台ずつ2040年のフェラーリをデザインした第3回「トップ・デザインスクール・チャレンジ」決勝戦において、「マニフェスト」、「FL」、「ダ・エスフェラ」の 3 つのモデルがフェラーリによる賞を獲得した。
「トップ・デザインスクール・チャレンジ」の審査委員会は、ニコラ・ボアリ氏、フランコ・チマチ氏、アルド・コロネッチ氏、ロドルフォ・ガッフィーノ・ロッシ氏、ジェイ・ケイ、フラビオ・マンゾーニ氏、ニック・マーゾン氏、アンドレア・ミリテッロ氏、パオロ・ピニンファリーナ氏、そしてセバスチャン・ベッテル氏と、デザイナーを筆頭にエンジニア、ドライバー、そして著名なコレクターまで、広範囲にわたる分野で活躍するフェラーリ代表者から成る選考メンバーから選ばれた。
結果、この審査委員会メンバー達の全会一致で、「マニフェスト」が栄えある「グランプレミオ・アッソルート」総合優勝を果たした。
「マニフェスト」は、フランス・ヴァランシエンヌのISDルビカに通う6名の学生、フランス人のミケル・バルトリさん、グリモー・ジェルベックスさん、ジャン・バティスト・エピナットさん、ベルギー人のマイケル・カリフィアナキさん、スタニスラス・オレクシアクさん、ウィリアム・ストックさん等がデザインしたモデル。
審査員は、「マニフェスト」のデザインの完全性はもとより、車輌のエクステリア、キャビン、ランニング・ギアにいたるまで、全体を通して一貫したビションでまとめ上げた生徒達の能力の高さに感銘したと云う。
また、未来志向の技術を取り入れたドアの優れた開閉メカニズムは、内部機能の進化を強調している。一方、エクステリアはオーソドックスな機能を組み込みつつ、直観的に未来を感じさせるデザインでまとめ上げられている。
その他、唯一キャビンにのみ集中したデザインを提示したロマン・エゴロフの「FL」に審査員特別表彰を授与。ドイツ・プフォルツ大学で学ぶロシア人生徒によるこのデザインは、車輌のインテリアに従来とは全く異なったデザイン言語を採用し、その過程でマン・マシン・インターフェースを統合し、再考察した優れた成功例との評価を得た。
また、現在高級素材として広く使われているカーボンとレザーのコンビネーションをあえて採用せず、厳選したラグジュアリーで格調高いマティリアルを組み合わせたことも、一般的な常識をはるかに超えた思考能力が伺えるとしている。
最後に、オンライン投票による「特別賞」は、韓国・ソウル、ホンイク大学のイ・チェウクさん、ヨン・ ハキョンさん、 ウ・ジジョンさん、3 名の学生の作品「ダ・エスフェラ」に決まった。