フェラーリ S.p.A(本社:伊・モデナ県マラネッロ、CEO:アメデオ・フェリーサ)は10月19日、自社の「Ferrari 488 GTB」と、跳ね馬史上最もパワフルなスパイダーと呼ばれる「Ferrari 458 Speciale A」が、ドイツの自動車雑誌、Sport Autoの読者投票に於いて「2015年ベストスポーツカー」に選出されたと発表した。
Sport Auto誌は、「年間で最もスポーティな車」を選ぶ読者投票を1980年から毎年実施している。
毎年同誌に於いて、その栄冠を勝ち得るのは激戦だが、今年、Ferrari 458 Speciale Aは、価格15万ユーロ以上のコンバーチブル・カー・カテゴリーに於いて30.5%の読者票を集めて受賞に輝いた。
また、Ferrari 488 GTBも、価格15万ユーロ以上のクーペ部門で読者から29.7%の投票を集め、ポディウムの頂点に立っている。
ちなみに、Ferrari 488 GTBは、8気筒モデルの歴史に新たな1ページを刻んだクルマと云われており、3,902cc V8ターボエンジンを搭載。0-200km/h加速タイムで8.3秒という高性能ぶりを発揮。フィオラーノ・サーキットでのラップタイムは、1分23秒フラットを記録する。
可変トルク制御システムを搭載するギアボックスにより、大きなエンジントルクでありながら、その引き出し方はスムーズそのもの。エアロダイナミクス効率も、歴代フェラーリ製プロダクション・モデル中、新記録となった1.67という数値を達成している。
一方、Ferrari 458 Speciale Aは、2011年のフランクフルトモーターショーでデビューを飾った「458 スパイダー」がベースモデル。
同車登場の前年夏にリリースされた「458 スペチアーレ」のスパイダー版だ。458 スペチアーレ Aの“A”は、イタリア語のアペルタ(Aperta)の頭文字を表しており、オープンモデルであることを主張する。
エンジンは458スペチアーレと同一形式の4,495cc V型8気筒を搭載。7段デュアルクラッチによる0-100kmの加速は3秒。0-200km/h加速は9.5秒と標準のスパイダーと比べ1.3秒もタイムを縮めている。結果、フィオラーノ・サーキットでエンツォ フェラーリが記録した1分25秒を凌ぐ1分23秒5のラップタイムをマークするという。