FCAとグループPSA、合併後の新社名をステランティスに定める


フィアット・クライスラー・オートモービルズ(以下FCA)とプジョーS.A.(以下グループPSA)は欧州時間の7月15日、去る2019年12月18日に両社が発表した50:50の対等合併合意の進捗に伴い、新たな企業グループの名称をSTELLANTIS(ステランティス)に定めたと発表した。(坂上 賢治)

STELLANTISは、ラテン語起源の動詞「stello」にちなんでおり「星たちと共に輝く」という意味だという。新社名は語るべきストーリーを数多く抱える双方の自動車ブランドと企業文化を統合した後の新たなモビリティの時代でのリーダーたらんとする強い意思を表現したと謳っている。

両社は上記を踏まえ、双方のこれまで歩んだ足跡に敬意を払いつつ、さらなる自動車産業の変革をより協力に主導していく構え。また併せて2社の過去からの企業としての価値観と、ブランド価値を今後も保っていく意思も表しているとした。

今後、STELLANTISに生まれ変わったFCAとPSAは、真にグローバルなビジネスを実現できる多彩な専門人材、事業に係る互いのノウハウと資産を組み合わせて、将来に亘って持続可能なモビリティ・ソリューションを提供していくと宣言している。

ちなみに新社名を考案するに至る協議とそのプロセスは、両社の合意発表直後から開始され、フランス・パリに拠点を置く広告代理店Publicis Group(ピュブリシス・グループ)のサポートを受けてきた。

なお同名称は企業ブランドとしてグループレベルで独占的に使用される。統一ブランド発表を果たした次のステップでは、同企業ブランドのアイデンティティとなる新しいロゴを追って発表する予定だ。

また最後に、両社の合併プロジェクトの完了は現段階では、両社の臨時株主総会における決算の承認並びに独禁法関連の行政当局確認など規定の処理を経て、2021年の第一四半期の予定となっている。